
比叡山、比良(ひら)山、伊吹山、愛宕山、神峰山(かぶせん)、金峰山(きんぶせん)、葛城(かつらぎ)山という近畿地方にある七つの霊山を七高山(しちこうざん)といいます。
さざれ石の由来となった石は、この七高山の一つである伊吹山の麓にあったもので、その学名を石灰質角礫岩(せっかいしつかくれきがん)といいます。これは、石灰石が長い年月の間に雨水で溶解され、そのときに生じた粘着力の強い乳状液(鍾乳石と同質)が次第に小石を凝結してだんだん巨岩となり、河川の浸食作用によって地表に露出し、苔むしたものを指します。
伊吹山(海抜1377m)は、岐阜、滋賀両県境にあって、地質の概略は広範囲に分布する中部二畳紀層(地質時代、上、古生代の最後、2億7000万年前から2億2000年前までの時代、動物では両生類の全盛期、テルム紀)と息吹山石灰層に大別されます。石灰岩は白色から灰白色で、これに含まれているフズリナ(紡錘虫)の化石から、その地質時代は初期二畳紀後半から後期二畳紀前半におよび、花崗岩などが貫入した影響を受けて、再結晶をした石灰石やドロマイト化しているものが多い。この地帯から自然に凝結したさざれ石が多数見らせれます。
伊吹山のさざれ石

平安時代、文徳天皇(在位850-858)の皇子惟喬(これたか)親王に仕えていた藤原朝臣石位左衛門は、渓流に露出するさざれ石を見て、歌を詠み、後に古今和歌集(巻七)賀歌に採録されました。
わが君は 千代に八千代に
さざれ石の巌となりて 苔のむすまで
さざれ石の巌となりて 苔のむすまで

記事更新日:2025/05/13
















































































