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The Knowing Way Japan(旧Gary Bonnel Japan)認定インストラクター&プロフェッショナルアカシックリーダー中島志保のブログです

ことだま

クロ(黒)とゴシキ(五色)

言霊※ワ行のウ
の音は黒(クロキ)也。此言に神秘(又にくし)あれとも、暉く火のの音、下に至て解へし。
(山口志道「言霊秘書」p.402)


言霊
黒(クロキ)也。は火水の灵にして、正中(まなか)に位し、火水の根()に舫ひて、文(あや)分らぬこと。時に合はすれは、夜の八つ時なり。故に、黒(クロキ)也。クロは與こと。(かたまる)ことにして、與みまりて、文(あや)分らぬこと。染物の黒と云も、藍の與みて、舫ひ極たる色也。是をクロと云は、委しくは、下(しも)のの条下にて知るへし。しかれは、今のは、火水の正中に與舫ひて、文分らぬを黒き也とある。是を、バ玉と云は、は文分らぬこと也。こゝに不審のあるは、火水與み舫ひ、文分らぬことならは、何そ黒きと云や。答て曰。クロは水なり。然れは、水になりて火の形なし。火の形なけれは、火水の與とはいはれす。又問。水火與たる形見ゆるならは、文分れて、くみ極るとは云れす。其文分らぬ黒きは、又水の影にあらすやと云に、曰、黒きは水なりといへとも、火を與の水にして、水の一辺に非す。男女の交りは、火水の極りなれとも、其くむ極りに至れは、男の火は女の水中に形を隠して見えぬか如し。そこて、は玉の黒き也。
(山口志道「言霊秘書」p.440-441)

時刻


◎言霊
暗(クラキ)也。バ灵の闇なとゝつゝくは、此故也。
(山口志道「言霊秘書」p.441)


◎言霊
は黒(クロ)也。の音に解くを待へし。
(山口志道「言霊秘書」p.467)


◎言霊
は黒(クロ)也。の音に解くを待へし。
(山口志道「言霊秘書」p.470)


◎言霊
の音に、暉火灵とありて、何そ黒きと云也。解して曰。クロキと云語はクロキクロシなとゝと用(はたらき)て、は與(クム)こと。カタマル)こと。與みることを、惣(すべ)てクロと云。故に、吾仏性の相の上にては、青黄赤白の四は、顕色と云を、黒色の一は省く。其故は、黒色の一つは、四色の外に有ものに非。赤色與みれは、其れを黒(クロ)と云。黄色與みれは、是も亦黒(クロ)と云。青白の二色も亦然り。何れの物にても、與みるを、黒(クロ)と云と知へし。例せは、色の黒き人も、黒色の人に限らす。面の色の赤きの深(ふかき)を、黒と云。或、クロフト(黒人)抔(など)と云も、其業に與み褐りたるを云。シロフト(白人)は、其裏也。此クロとは、黒色の深きことばかりに非す。一切の物、與みりたるを、総てクロと云。今、の音は、暉く火の灵にして明らかなるを、クロキ也、クラキ也なとゝ有。法則(のり)を知らさる人は、知り難きことなれとも、火の暉く用をなすは、火凝りてるの最上也。石中より火の出るも、余に合せて凝故に、暉き出る。顕云。此説取に足らす。秋になり、陽の氣、陰中に褐るか故に、かゝやく。是を、稲妻と云。如此、火はこり凝るか故に、暉くの用(はたらき)をなす。今、クロとは、物に與みるの理(ことはり)なるか故に、暉く火灵のの音に、クロキ也と有也と思ふて知へし。
(山口志道「言霊秘書」p.475-476)


◎言霊
黒(クロ)也。語を解かは、の音の下に解か如し。一物のホチ)、與(クミカタマル)物を、クロキと云。是、火中に水與(クミカタマル)故に、黒(クロ)也と有。偖(さて)、爰(ここ)に不審の有は、の音は、火中に水與(クム)の音なり。しかるに、無()也、空(ムナシ)也、黒(クロキ)也と有ときは、聞えかたきやうなれとも、上に解如く、ナキの名()はコルこと。は、暉(カカヤク)火の灵にして、氣(イキ)なり。イキの凝(コル)と云こと也。又、空(ムナシ)きと云は、睦むこと。は無きのこと。暗(クラキ)という云語は、クラシクラキと用(はたらき)て、は與(クム)こと。は省け。水火の與義をなす。しかれは、無きと云も、空きと云も、少しの違ひは有れとも、是みな與むの義也。しかるに今、世に消失たることをナシと云。其を、暗きと云は如何。此の音は、火中に水與(クム)の音にして、火中に水與むときは、即(すなはち)消失(ウシナヘル)也。先に解か如く、鼎(かなえ)の水の火の為に、きえうせるか如し。惣て、万物與み究るとき、消失せるもの也。一粒の米も、天地のいきの凝なれとも、凝り究れは、水氣放れて、かれかれになり、消失(キエウスル)也。花も、陽の火に凝()らされて開くも、凝り究れは、散失(キエウセル)也。春来春去、朝あれは夕部あり。人も齢ひ究れは、終に消へ失せて、無き灵となるなり。是、盛者必衰の理(ことはり)なり。惣て、天地搦み、物に與み、竟(つひ)に放るゝの法則、自然の理(ことはり)ゆゑに、その自然の理(ことはり)を、天地水火を以(もて)教ゆるの皇国ゆゑに、文を綴るにも、此心を放れさるか皇国の風と知るへし。貫之等の古今撰集も、延喜帝の尊慮を其儘受て、撰集せし物故に、其古今一部は、始め有は必(かならず)終るの、盛者必衰の理(ことはり)を尽すか、撰集の大意也。始め、四季の部より年賀に至るまて、盛なることを知(しら)しめ、春は花咲、夏は郭公、秋は月、冬は雪を弄し、千代万代迄も、如斯有んと祝ひこめしは、年賀の部まで也。其より、離別の部を出し、此部より必衰の理(ことはり)を知しむ。其より、夫婦妹背の愛情を尽して、愛情の一部を立てて、竟(つひ)に死することを教へて、以(もつて)巻軸を収む。是、年賀迄の五部は、盛者の相を示し、其より雑哥に至るまで、必衰の理(ことはり)を知(しら)しめ、恋の一部は、人の意(こころ)の動くもの故、別して其義を明し、初め、文目も分ぬ恋もする哉と、初恋の哥を挙て、其より草々の妻乞歌を撰ひて、恋の終巻軸に至りて、妹背の山の中に落るの哥を以て、千代とも契りし妹背の中も、月重り年積れは竟(つひ)に別るゝ。これ、会者定離の相を示すの法則也。其外、源氏、伊勢物語等、種々の書に至るまても、盛者必衰会者定離の心を綴らさるはなし。是れは、皇国の書の亀鑑、是(これ)則(すなはち)天地陰陽の離合(くみはなれ)の理(ことはり)也。布斗麻邇のト(ウラヘ)こと、稲荷の古伝も、陰陽の離合(くみはなれ)より外なし。会者遂にハナルゝ故に、今の音は、睦むの義にして、火中の水灵なり。其睦み究れは、竟に形隠して、無()に至る。是を空(ムナシ)き也と云。是を、イキの終りと云。故に、の形顕せし、火水の與み究りて、其形を本源に隠して、黒き也と有。
(山口志道「言霊秘書」p.513-515)


五色の龍

 
記事更新日:2026/07/27

夜のエナと眠のエナ(胞衣)

◎言霊
行の夜の胞衣)也。是は、夜の八つ時を云。此時は、陽氣の火、陰の水中に潜まりて、水中の火となるか故に、の音に夜の胞衣と有。
(山口志道「言霊秘書」p.433)


◎言霊
行の眠の胞衣)也。夜の八つ時、息(イキ)元(もと)の胞衣に納る故に、眠の胞衣なりと云。此語のは根也。は睦む也。息の根に睦(ムツ)むと云こと、根入(子イル)と云こと故に、子ムルことは人のみに非。天地の息も、丑の時には本元の胞衣に入(いる)。人も天地も、ともに本元の胞衣に心を収る。是、根に入か故へに、眠ると云。如此、子ムリの胞衣は、時に約すれは丑の時也。これ、水中の火にして、陽の火、陰の水の正中に形(かた)ちを隠す時なり。故に、今は、水中の火灵なれは、夜の胞衣、眠りの胞衣とある。凡(すべ)て、行は天地の父母、あやをなすことを宰るの行にして、始にヤイと息を文に与(くみ)、に至りては、水火和らき與(くみ)て、流るゝ水となりて、一滴をもらし、其一滴今(いま)此胞衣に至て、ツユと円(まどか)になる。其露と円かなるときは、水の形をなして、火は水中に形を隠す。爰(ここ)か、眠りの胞衣也、夜の胞衣なりと思ふへし。
(山口志道「言霊秘書」p.433)


夜の森


 
記事更新日:2026/05/27

ヤ(家)とミヤ(宮)

◎言霊
家()と云は、左右上下より、草木を文(アヤ)に與造りしもの故に、家のことをと云。ミヤと云も、は尊(み)こと。や家のこと。神の在(ましま)すをミヤと云故に、神の宮の棟にうち違ひてある木を、千木(ちぎ)と云(いふ)古例にて、古へは家と云も、今の如(ごとく)結構せるものに非(あらず)。木を斜にうち違ひて、地に堀立てゝ、其違ひまたげたる木の先をも切らす置く。是を千木と云。故に、木をあやにまたげたるより、家をと云なり。大古は、凡(すべ)て貴賤の隔なく、皆神と云。人の世に至りて、貴きを神と云(いひ)、賤きを人と云(いふ)。其神の在(ましま)す処をミヤと云。其人の住処を只(ただ)と云。これ、差別はあれとも、ミヤと云も、と云も、別のものにあらす。貴賤の差別也。如此、家をと云は、木をあやに組て、またけたるより名をなす。故に、今の音に家也と有。
(山口志道「言霊秘書」p.426-427)

神社


記事更新日:2026/05/20

イケ(池)とヌマ(沼)

◎言霊
ヌマ(沼)とは、はうるをふ(潤ふ)也。はまどか(円か)也。水と土と練合せて、塀井にもあらす(非)、また関にもあらす(非)。是を沼と云。又、ヌマの反にして、は和らくこと。水と土と和らく処の名也。沼は、土と水の差別(けぢめ)正しからす。練り和らくより、水と土との差別(けぢめ)正しからす。

沼


イケ(池)とは、は水火(イキ)のこと。は差別(けぢめ)のこと。四方の土に囲み、中に水をつゝみて、土は土、水は水と、その差別してあるを以(もて)池と云。

池


今、の音は、アワの二音を和らき、あやなすより、の音に沼也と有。
(山口志道「言霊秘書」p.426)


 
記事更新日:2026/05/19

アヤ(文)

◎言霊
は空水の水にして、自()ら也。は和(ヤワラク)こと。水火(イキ)の二つ、自ら和らくことを、アヤと云。惣(すべ)て、物のくみ、模様の舫(もや)ふことをアヤと云。古今集に、あやめも知らぬ恋もする哉、とある。初恋の哥にて、男女のまくばいの道は、いかゝすることやら、其すらも知らすして、恋すると云ことにて、アヤメモワカヌとある。此の音は、アワの二音舫ひて、の灵起る故に、アヤ也とある。赤子をヤヽと云も、父母のアヤなせるより、名をなせるか故に、アワヤの三行は天地人也。行は天。行は地。行は天地のアヤなせる故に、人なり。故に、今の音に文也とある。
(山口志道「言霊秘書」p.425-426)


男女


記事更新日:2026/05/18

ワ・〇(天地自他)

◎言霊
は万物の形を宰る也。先に云如く、は天也。は地也。地は万物の形を宰る故に、一切のものゝ地を離れて生するものなし。の音の下に解か如く、と云は天のみにして、地をいはす。自()らをと云て、他をと云(いは)す。今、の音は、夫と異なりて、万物の形を宰る故に、天も也。地も也。自も也。他も也。形(かた)ちをなすもの、皆(みな)なり。故に、の音に也と有も、天地と形をなすときは、皆地による也。日月と顕れ、雲霧となるも、天か地に交るゆへに、此形起る。故に、自他の隔てなり。形をなすものを、惣て也と云。
(山口志道「言霊秘書」p.423)


巨大な穴と人間



記事更新日:2026/05/16

ワ(〇)とツユ(露)

◎言霊
は地なり。地は総(すべ)て水のをなす故に、は水火の灵にして、水火交はらねは、水のをなすことなし。父の火と、母の水と交るか故に、一滴の水のをなす如(ごとく)、は地にして、水火の凝故に、水のをなす。水のは、則(すなはち)露なり。さて、露の語は、は渦巻こと。は火水の和にして、水火和してをなす。は水火の灵の故に、水昇りて、玉のをなす。是をツユと云。たゝ、千草の葉に置ツユのみに非。人及(および)一切の鳥獣迄(まで)も、此形をなすの始めは、水のの一滴の始め也。ツユ也。其ツユの形をなす処は、天に顕、地によりて、形をなす也。今、母胎にありて、始めて形を成すか如し。は地に位して、一滴のツユをなす処ゆへ、の音にをなすと有。
(山口志道「言霊秘書」p.422-423)


◎言霊
露の字に、月令に露は見(アラハ)るゝ也と有も、形無の天地の火水、今形あらはすか故に、露をなす。父母の一滴、又(また)然(しか)り。露(ツユ)は、天地交合の一滴なり。故に、アラハスの訓あり。父母形無のいき交合して、一滴のツユをなす。是、氣垂(キタル)と言う。
(山口志道「言霊秘書」p.474)


葉


記事更新日:2026/07/19

アウム(阿吽)とアミタ(阿弥陀)

◎言霊
也とは、是空水の回る形也。〇は円満の義にして、欠ること無き相(スカタ)なり。今、此の音は、五十連の総名とありて、此一音に諸(もろもろ)の音を をさむ。先に解、真言の金胎両部の曼陀羅も、アウムの二字といへとも、つゝまる処は、の一音に収る。は躰にして、ウムは用なり。華厳に所謂、小始終頓円の五教は立れとも、小乗は比するにたらす。終始頓の三教は、大乗なれとも、声聞縁覚の菩薩の三乗所得の法なれは、是を三乗教と立る。たまたま、円満に修多羅を細微に説(とく)といへとも、未た主得を不具(グセ)。独り別教一乗は、自利融即なり。一、一切に入、一切、一に入ると立てゝ、無果円融する故に、是を円教と号(なづ)け、天台には蔵通別円の四教と立(たつ)れとも、蔵通別の三教は彖理談九法門にして、未た円頓にあらす。独り性具を立てゝ、即空仮中と談する具の一字を以(もて)、一微塵を挙れは、三千の諸仏は宛然より独り是を円教と云。密家は知らす。華天両宗に円教と立るは、円はまとかにして、即)也。は円満にして、欠ることなし。故に、経には、彼仏円光と説く。即、尽十方也。是を、円光と説く。本願円頓一乗と立るも、一名号に万徳を具して、残ることなし。円頓絶対不二の教え故に、円教と号(なづ)くる。故、如此何(いづ)れより見ても、)は円満の義にして、欠ることなきとは、諸々の物を解きて、解さることなし。今、此は、五十連の総名にして、此一音に諸音を具して、欠ること無き故に、又也とあり。此法則を以(もて)て解ときは、解さることなし。さて、しはらく置て、阿弥陀の三音を解かは、無量寿と云はまつ置て、今(いま)此言灵に円具する尊き御仏と云こと也。故に、諸神諸仏も阿弥陀一躰の分身にして、恒沙の万徳、此御名にをさめたり。実に宜(むべ)なる哉。これを言灵の法則に解かは如此。仏教は知らす。顕云。アミタの反にして、の一音より五十音を生す。をさむれは、又(また)の一音となる。諸仏菩薩、五十音にはつれたるはなし。故に、阿の仏と云。又(また)云。
(山口志道「言霊秘書」p.419-420)

〔補足〕
円教とは円満な教えの意。中国仏教では諸経論の思想を分類し、教えの浅深を検討することが行われたが、そのなかで究極的な教えを円教と名づけた。この分類に携わった人に、北魏の慧光、天台智顗、唐の法蔵、唐の元政などがいる。慧光、法蔵は華厳経、智顗は法華経を究極的な円教とみなした。元政は真言密教を一大円教となし、日本の天台密教はこの説を採用し発展させたもの。円教という語は、すべてが差別をこえ、互いにとけあい互いに完成すると考える天台宗によって特に多く用いられる。


◎言霊アウム
アウムの二音、其躰空虚にして、無尽にしからしむるの音なり。故に、古伝にもある空中の水灵にして、無にして有なりと有て、故に字本不生不可得有也と云も、又(また)此アウムの二音によりて無にあらす、有にあらす、不可得の音なり。其、真言の金胎両部の曼多羅は、アウムの二音の外なし。は胎蔵界、ウムは金剛界。は躰にして、ウムは用なり。今、神代の学ひよりは、は空水の灵にして躰、其まゝウムと水灵か火に入交て用となる。是を火中の水と云。
山口志道「言霊秘書」p.419-420


阿弥陀如来


記事更新日:2026/05/15

ア・ナ・〇(天地、自他)

◎言霊
吾()は、五十連の総名にして、此(この)一音に万物を をさめて有る。故に、此身も亦(また)、を放れて外になし。此身、即(すなはち)小天地にして、万物を治めて、かくることなし。故に、天も也。吾身も也。故に、今(いま)の音に吾也とある。古事記神代の巻に、吾身をアカミとあり、ワレとあるをアレとあり。然し、こゝに心得ありて、に放れて万物なし。われも亦、に放れさる万物の一つなれは、吾も也と云は、天はかりに非。地も亦、也。吾のみに非ず。他もなり。しかるを、天をと云て、地をと云(いは)す。自をと云て、他をと云す。是は何如んと曰に、今(いま)天地と対したるときは、は空中の水灵なれは天也。地は形をなして、空水にあらす。又、自他と対するときは、自は軽くして、他は重し。軽きは空中の水なれは、自をと云。重きは火水の凝故に、他をと知へし。又、と云ときは、天地自他ともに、皆と云也。味ふへし。
(山口志道「言霊秘書」p.417-418)


富士山



記事更新日:2026/05/12

アマ(天、海)

◎言霊
海(アマ)也。海水は、国土を中にして、常に回るゆへに、海のことをと云。常に回ることより、号(なづ)けしものなり。故に、アマと云も、は海のこと。は男女の唱へにて、海に塩汲、漁りする女男(メヲ)と云ことにて、アマと云。又、アマノハラ(天の原)と云ときは、アメのこと、海のこと。は広きこと。は助言。空と海と向ひ合ふて、広きことをアマノハラと云。仲麿の哥に、あまの原ふりさけ見れはかすかなるみかさの山に出し月かも。遣唐使に行きて、吾国へ帰らんとて、明州の湊に舩を浮へけるとき、空と海と向ひ合て、広々としたる処へ、月の出たるをみて、あまの原と詠したる也。又、赤人の哥に、あまの原ふみ轟かす鳴神の思中をはさくるものかは。是も、空と海と向ひ合せて、広々としたる処を詠したる也。如此、海のことをと云て有也。空中の回るより、義を転して、海水の国土を回ると云より、海をもてと云義の出たる也。
(山口志道「言霊秘書」p.416-417)

雨



記事更新日:2026/05/11

アメ(天)とアメ(雨)

◎言霊
天(アメ)は、は空中の水灵にして、は回ること。空中の水の回るを、アメと云。空中の水は、常に回(めぐる)を以(もて)躰とす。時有て回るに非。何れの水も、回らさるはなけれとも、時に回らさること有。今、空中の水は常々回れとも、目に見へるものに非。目には見えされとも、常に回りて、昇り降りするときは、中(う)ちの陽の火の和して、水の形をなして降る。此時、初て人是(これ)をみて、アメと云。是、初めてのアメにあらされとも、空中の火氣に和せさるときは回れとも、人の目にはみえさるか故に、アメ也と知らす。火氣の和して、水の形をなす処にて、初て人アメと云。故に、アメは空水の回る水の故に、空中に有て、降る道をアメ(雨)と云。正しく地に落ちて後、水と唱て、アメとはいはず。如此、空中の水の回るに付て、アメと云名をなす。其空中に回る水の灵は、此の音故に、アメをたゞとも云。人のアタマと云も、皆アメの灵と云こと也。
(山口志道「言霊秘書」p.416)

雨



記事更新日:2026/05/11

アハレとアワレ(哀、隣、憫)

◎言霊
に唱るときは、)の心をなす。先(まづ)、仮名にはと書てあれとも、唱ひはとよむときのこと也。例せは、アハレと書ときは、に読。此とき、仮名の儘にて、の心にてアハレムの語を解(とく)ときは、解(とけ)す。何故ならは、先アハレムの語は、は空水の灵にしてミヅカラ(自)のこと。は放つの義。は睦の義。是、自ら開き、放ち、睦と云ことになる。是を以(もて)、アハレムのときは、にして、かどたゝす、まろきこと。は睦むことにて、おのつからの形にならず。其ときは、に称て、の心を以(もて)解(と)けは、解(とく)る也。は自(ミヅカラ)也。丸く睦むと云ことになる。是にて、アハレムの義解る。又、アハレを、アツハレの心につかふことあり。は、自(ミヅカラ)。は字の如くにて、放ち開くことにして、ハル、ハレと用(はたらき)て、アツハレの心をなす。此の音を、の音に称るときに、此二つ心得あると可知。縁(チナミ)に云。は、広韻に悲哀也。ア〇(ワ)レムは、也。哀矜也。ア〇(ワ)レム、二義あり。也。ア〇(ワ)レムは、也。也。ア〇(ワ)レム、二義也。然れは、ア〇(ワ)レム、三義あり。今、一のア〇(ワ)レムを解とも、顕は三義ありとなす。志道は、三義のこと知るや否や。余の志道に学ふ者、未た知るへからす。哀哉、嗚呼、事は布斗麻邇灵伝に委(くは)し。
(山口志道「言霊秘書」p.414-415)
平安時代の人
記事更新日:2026/05/10

カミ(髪)とカシラ(頭)

◎言霊カシラ(p.132)
頭(カシラ)のとは、火の灵の昇(ノホル)なり。シラの反にて、は水の灵の昇(ノホル)なり。此 の二灵は、天地の水火(イキ)高(たかく)昇(のぼる)を宰(ツカサトル)。人胎内(たいない)の水火(イキ)昇(ノホリ)極(キハマル)所の名なり。故に、月代(サカイキ)と云。或は、笠(カサ)、柳頭(カサシカサス)、坂(サカ)、累(カサネカサヌ)、如是、 の二音は、高(タカキ)を宰なり。
(山口志道「言霊秘書」p.132)


◎言霊
髪(カミと云は、は暉火の灵にして、即(すなはち)火也。は水の灵なり。惣(すべ)てのもの生するは、火水の息、出入するによりて生するもの也。故に、口は更なり、惣身の穴よりの、火水の息の自然に出入をなす故に、眼耳鼻口、都(すべ)て穴ある処、別して毛を生す。其中に、首(かし)らは水火の息の起る処也。故に、毛と云(いは)す、別してカミと号(なづ)くる。又、カシラの語は、は暉火の灵にして、火の昇る灵。シラは、反(カヘ)しにして、は昇水の灵。水の昇るなり。故に、胎内の水火の氣、昇り極る所故に、カシラと云。又、髪の毛をサカイキと云は、総(すべ)て の二音は、水火の昇る音の故に、高きを宰る。其例。坂、笠、重ね、嵩(カサム)。皆、高きを宰る音故に、カミ也とある。水火より生る毛なれは、の音に髪の法則をなすことむべなり。惣て、諸(もろもろ)の毛は、水火の息より生して、皆カミなれとも、水火の息昇り極て生する処の故に、別してすくれたるに順ふて、カシラの毛をカミと云也。
(山口志道「言霊秘書」p.413-414)


◎言霊
頭(カシラ)のことを、何そと云や。カシラとは、息の昇る所。いきの昇る限りは、是(これ)和(ヤワラ)き凝(コリ)の極る処也。上に解く如く、の音は天に位して、息の和する音の故に、カシラは天に位して、息の凝極る処ゆへに、の音にカシラ(頭)とある。ウナヒウナシ、と云如し。
(山口志道「言霊秘書」p.445-446)
女性

記事更新日:2026/07/11

ハシメ(初)とヒラク(発)

◎言霊
初(ハシメ)也。ハシメは、は開くこと。昇水の灵にして、はすゝむこと。は、芽かひを開くの初めゆへに、の音に初也と有。

◎言霊❻❼
発(ヒラク)也。ヒラクとは、上(うへ)初めの義と同義なれとも、少し差別あるなり。ヒラクと云ときは、けぢめの方を宰る。又、初めと云ときは、けぢめに非す。進む方を宰る故に、初めの義は終りに対し、ヒラクの義はふくむに対す。先(まづ)、開くの語は、ヒラキ、ヒラクと用(はたらき)て、水は昇、火は降りて、一物の(ホチ)の火水となり、上下左右へ分るゝことを、開くと云。戸を開くと云(いふ)、左右へ別るゝこと也。器を開くと云(いふ)、蓋と盆と上下に分つこと。今、此は、渾沌の一滴の(ホチ)、正しく行の胞衣にあるときは、天の氣を直に受さる故に、出入の息を備へす。胞衣を始て破り出て、自らの息と天地の息と合して定る、出入の息をなす。渾沌の一滴、左(ひだ)りへ開きて地となり、右へ開きて天となる。其形は、の音の形也。知へし。これにて、イキの二つを宰也と有。故に、草木の葉()も云も、芽ざし、二つに放れたるをと云。箸と云も、橋と云も、羽と云も、皆、出入りのイキの二つを宰るものは、皆と云。
(山口志道「言霊秘書」p.412-413)


扉



記事更新日:2026/07/31

ミツカラ(自)とオノツカラ(自)

◎水穂伝重解誌一言法則上
先(まづ)、一粒の籾(モミ)、自(オノツカラ)春になると籾の胎内に火ふき、ふくれて夏になり、苗代に蒔て水に浸すか、是(これ)火水與(クム)所也。是、與(クム)の始め也。
(山口志道「言霊秘書」p.378-379)


◎言霊
は、天地万物を備たるシホミツ)の灵也。天に水火(シホ)ある故に、火の灵は火水(ホシ)と顕れ、水灵は蒼空に顕れ、是(これ)天のみに非(あらず)。地も又しかり。水火(シホ)あるゆへに、火の灵は塩とこり、水の灵は潮水(シホミツ)となりて、地球をめくる。人亦(また)シホ有故に、火の灵は凝て骨となり、水の灵はシホ水となりて、惣身に搦み回る。是を、チシホと云。の水の灵搦を以(もて)、吾れを自(ミツカラ)と云。天地を搦を以(もて)、吾れを自(オノツカラ)と云。偖(さて)、オノツカラの語は、は起也。は省け。は水にして、カラはカラミ・カラムと用(はたらく)と云ことにて、如ミツカラと云も、オノツカラと云も同義なるを以(もて)、自の一字仮り用ゆ。此(この)法則を以(もて)みる故に、神社の宮にの灵ある故に、と云。又、水垣と云。或は、玉垣と云。宮のめくりを、の灵搦むによりて、号(なづ)けしものなり。人の家にも、の灵備りて回る故に、カモ井シキ井天井なと云。其外、戸障子壁に至るまて、皆(みな)の形に組さるはなし。故に、今(いま)天地の万物を搦て備たる也と有。
(山口志道「言霊秘書」p.410-411)


◎言霊
オノツカラは、は起ること。は水也。はつゝくこと。は搦むこと。水氣、続き搦むことを、オノツカラと云。其搦むこと、目に見えさる故に、は空中を回る水の故に、の音にオノツカラと有也。空中の造作(ツクリ)て為(なす)に非す。巧みにして、回ることに非。天然の理(ことはり)故に、世に奇なることを、オノツカラと云。天地のみに非。万物皆(みな)しかり。大山の戴(いただ)き、草木の葉うら迄(まで)、送らすして水の昇るは、これ自(おのづか)らなれはなり。今は、空中の水無にして有なれは、回れとも見えす。用(はたらき)あれとも、形をなさす。実に奇なる哉。故に、の音に自()ら也と有也。
(山口志道「言霊秘書」p.418)


銀河


記事更新日:2026/05/12

シホ(水火、塩)とホシ(火水、星)

◎言灵
は、引汐也。天地のイキを搦みて、引息のの灵故に引シホ也とある。
(山口志道「言霊秘書」p.410)


◎言霊
は、天地万物を備たるシホミツ)の灵也。天に水火(シホ)ある故に、火の灵は火水(ホシ)と顕れ、水灵は蒼空に顕れ、是(これ)天のみに非(あらず)。地も又しかり。水火(シホ)あるゆへに、火の灵は塩とこり、水の灵は潮水(シホミツ)となりて、地球をめくる。人亦(また)シホ有故に、火の灵は凝て骨となり、水の灵はシホ水となりて、惣身に搦み回る。是を、チシホと云。の水の灵搦を以(もて)、吾れを自(ミツカラ)と云。天地を搦を以(もて)、吾れを自(オノツカラ)と云。偖(さて)、オノツカラの語は、は起也。は省け。は水にして、カラはカラミ・カラムと用(はたらく)と云ことにて、如ミツカラと云も、オノツカラと云も同義なるを以(もて)、自の一字仮り用ゆ。此(この)法則を以(もて)みる故に、神社の宮にの灵ある故に、と云。又、水垣と云。或は、玉垣と云。宮のめくりを、の灵搦むによりて、号(なづ)けしものなり。人の家にも、の灵備りて回る故に、カモ井シキ井天井なと云。其外、戸障子壁に至るまて、皆(みな)の形に組さるはなし。故に、今(いま)天地の万物を搦て備たる也と有。
(山口志道「言霊秘書」p.410-411)


◎言霊
の音は、水火の灵にして、火、水中に入て、水、形をなすの音故に、水火(シホ)と云。と云ものは、火、水中に入て、其水の凝たるをシホと云。故に、浦人のシホを取るにも、暑氣の時、常に天の陽()を待て塩を取る。シホは、は昇水の水の灵也。は、正火の灵也。火の為に水昇りて、形をなすと云の名なり。故に、天に有りてはホシ)と云(いひ)、地に有りてはシホ)と云(いふ)。時に、水の為に火、光りをなす。故に、天に有ては、又シホと云。時に、火の為に水形をなす。故に、地に有て、シホといふ。此地中に生する物は、海水に限らす、皆シホ也。勝れたる名を負せて、海水のことのみシホ)と云。
(山口志道「言霊秘書」p.457-458)


◎言霊
の音は、水中の火灵にして、胎内の火なるか故に、これ血(シホ)也と有。血(シホ)の赤きは、直に火の色なり。故に、血に穢れたるときは、火を以(もて)清むる。是、と火と同躰なるを以(もて)、にかへて火を改むる也。尤(もっとも)、血の流るゝときは水にして、是(これ)火水なり。又、水火(シホ)なり。其ときは、とは云す、ノリと云。は水なり。水火の二凝ニコリ=濁)の降(クタ)る也。故に、流るゝに名をなす。血()と云は、胎内の火なるを云。今、の音は水中の火灵にして、胎内の火なるか故に、シホなりと有。地中の火と、胎内の火と、人に有ては胎内の火、天地に有ては地中の火。然れは、の音は、天を回るの火。の音は、水中の火。の音は、地中の火。この法則(のり)を以(もて)、の三言同灵同義をなして、相通すると知るへし。
(山口志道「言霊秘書」p.493-494)


塩田


記事更新日:2026/08/15

シホミツ(潮水、水火水)

◎言霊
の音は、万物を搦(カラム)の義故に、潮水(シホミツ)也。何(な)に故ならは、先(まづ)ウシホの語を解かは、は省け、は昇水の灵にして水也。は正火の灵にして火也。火水交る水を、シホと云。今、万物に搦む水なれは、火か交(マチハ)らねは、水からむことなし。水のシホハユキは、火の交る故也。海水のシホミツはかりにあらす。人の胎内にもシホ水のの灵搦む故に、胎内の水、シホハユシ。是を血シホと云。目鼻口屎尿、皆シホならさるものなし。又、人のみに非。万物みな如此。しかれとも、こゝに差別有は、非情の草木は其躰 陰物故に、シホ水はあれとも甚しからす。有情は陽物ゆへに、鳥獣等はシホ水甚し。しかれは、シホ水のの灵備はらさるものなし。如此、の音は、万物を搦む水の故に、潮水(シホミツ)也とあるなり。
(山口志道「言霊秘書」p.410)


◎言霊
の音は、地を宰りて、万物の形をなす。先に、の音もなりとあれとも、空中の水灵にして、形をなさす。只(ただ)空躰にして、自ら天を回るのみ。正しく万物の形をなすものは、シホミツ(水火ミツ)にあらされは、なすことなし。シホ離るゝときは、形をなさす。草木芽かひを生し、葉を出すも、水火の睦む故也。水氣盛をすきて、火氣勝ときは枯れ、又(また)火氣去て水氣かつときは崩るゝなり。又、其躰枯たりとも、有情非情にシホ水に入置ときは、朽ることなし。必(かならず)一度はたもつ。其他、何にても、シホ放るゝときは、形をなすこと無きもの也。故に、美はしく、形を粧ひしたるを、シホラシクと云。老てうるはしき形なきを、シホナキウハと云。若きときは、春の盛の花の如く、其形美はしきは、シホの盛なる故也。又、老ては秋の草木の枯行如く、歯落て、腰の曲れは、シホの衰る故也。如此、貌をなすは、シホに非されはなすこと難し。今、此の音は、地の方を宰りて、万物の形(かたち)をなすゆへに、シホ水也と有。偖(さて)、こゝに不審の有は、先のの音にも潮水とあり、今此シホミツ(水火ミツ)と云は、何如なる差別ありや。云(いは)く。シホ水は、万物を搦みて備へたるシホ水にして、形をなすものに非。たゝ、自(オ)搦みて備たるのみ。形をなすものに非。此の音は、正しく形をなす処なり。是(これ)、渾沌の、天地と形を顕す処の、其形能(よく)顕すものは、シホミツ(水火ミツ)也。故に、此行は、水火の灵なり。又、水火の灵と云にも付ても、先の如く難あり。さきの如く、一物の水火と顕れて、水は澄上り天となり、火は凝り降りて地とならは、此行は地の位にして、火の灵のみ有へきに、何故水火の灵と云や。又、行を水火の灵といはゝ、行も亦(また)空水の灵とのみ云はずに、火水の灵とも云へきに、今しからすは如何。解(と)きて云。此訳は、昇るは水にして天、降るは火にして地なれとも、天は空にして形なし。地は初より形を顕はす。形顕るときは、降る火に水氣の交る故也。水火交はらねは、形成(なす)ことなし。今、天も形(かたち)をなして、日月星辰と顕るゝときは、空水に火氣交る故なり。今日にて天を云はゝ、形をなして火水の灵なり。しかれとも、開発の始めは、天は空也。地は、其時より形をなす。故に、地を宰る行には、水火の灵と云て、空躰を宰る。天には、たゝ空水の水灵とある也。学ぶ者、深く思ふへし。
(山口志道「言霊秘書」p.420-422)


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記事更新日:2026/07/02

五色とクレナ井(紅)

◎言霊
は、万物を搦むの潮水(シホミツ)にして、万物何れも、此の水の搦らまぬものはなし。今、空の青きは、空中の水の灵ある故に、蒼空をと云。故に、ア井と云は、空のこと。は水のこと。そらの水と云名をおはせる也。故に、是を空色とも云。又、空の水の、夕陽に暉きて赤きを、クレナ井と云。其名を解かは、日暮の合(ヒクレヌア井)と云。故に、クレナ井の語を解かは、ヒクレの反也。又、ア井の反也。是をベニ(紅)と云に、此色は日くれ合の、うつろひやすきいろとて、天子におかせられては、紺と唱へてクレナ井とは唱へぬ也。是、空にの水ある故に、雲井と云。又、天井と云。天に水の灵あるの名也。天井をくむに、此の水の形にくむ。又、堂塔なとの天井に蟠龍なとを絵かくは、の水のうつまく形也。如此、空にの灵ある故に、今(いま)の言に蒼空也とあり。
(山口志道「言霊秘書」p.409-410)


ノ灵搦天地人御伝
天を指て雲井と云も、雲懸(クモカカル)蒼空(アヲソラ)のことなり。転用して雲井と云。此天井(ア井)、天に位しては五色を現し、地に位しては草木を生し、亦草木に位しては花に紅白を現し、海に位しては魚を生し、亦魚に位しては鱗(ウロコ)を現し、人に位しては毛を生し、亦毛に位しては黒白を現し、容貌(カタチ)の醜美(ミニクキウツクシ)は此御灵より発(オコル)。の灵備(ソナハル)こと如レ是。

附ていふ。天に在(ある)天ア井)の青より、藍(ア井)の名有。故に亦、空(ソラ)色ともいふ。天の井(ミツ)の、夕日(ユフヒ)に赤より、クレナ井をなす。則、日夕天井(ヒクレヌア井)なり。亦、ヒクレの反なり。ヌア井の反にして、ベニといふ名をなす。旦(あした)は天井(ア井)の黄()なるより、アサギの名をなす。則、朝氣(アサキ)なり。亦、浅黄なり。薄空色をアサギと唱るは、旦(アシタ)に天井の薄青(ウスアヲキ)より云。日夕(ヒクレ)て暗より黒の名をなし、日中に天井(ア井)の白よりシロキの名有。故に、白日と云。

五色は、天色の天井(ア井)の色より初まり、五の色を一に含たるをムラサキといふ。は六の義、は割(サキ)にて、六より五に割別(サキワカ)るゝといふ名なり。その五の色は、縁(エニ)し有をもて、由許(ユカリ)の色といふなり。五色は天の服色なり。人、小天地なるをもて同色を服す。紫は天色の総名なり。故に、人亦高官の服色とす。
(山口志道「言霊秘書」p.100)


夕陽



記事更新日:2026/05/04

コル(凝)とコホリ(氷)

◎言霊
氷(コホリ)をと云は、は凝。は正火の灵にして、火なり。は助言。水中に火凝て、形(カタチ)をなしたるを氷(コホリ)と云。先に云如く、凝(コル)は火、なかるゝは水、又(また)火を動しなかれしむるは火の活動(はたらき)にて、水をこほらすは火の用(はたらき)なり。水中の火こるを、氷(コホリ)と云。氷川、氷室、此(この)理(ことはり)なり。ウスラ火の語に借字して、薄氷と書なり。顕云。火あれは必(かならず)水是(これ)に與て、用をなす。火水(カミ)の教、水穂の国、布斗麻邇、皆かくの如し。故に、仮にの灵起る。然れとも、顕か案にては、此新にて実に起るにあらす。此起らされは、火水の興さる故に、左右のイの井と起ることなし。是、妙用也。
(山口志道「言霊秘書」p.405)

氷


記事更新日:2026/04/30

ヒ(樋)とアナ(穴)

◎言霊
穴(アナ)とは天(アメ)也、〇()也とありて、天の御中主の、めくりの輪をと云也は正火の灵也。然れは、アナと云(いひ)、〇()の正中と云(いふ)。〇()の正中なれは、天の御中主のの火也。故に、穴を樋()と云(いひ)、樋口なと云(いふ)しかり。アナのこと也。難して曰。天の御中主の形には、の火あり。今、世間に申す穴と云は、空の穴にして、正中に火のなし。其火のなきはアナにして、何そ是を火と云や。答曰。真の火は貌見(かおみ)へす。形有(ある)は火の活用なり。御中主の御灵の☉形は、形無きの真(まこ)との火を形に顕して、見せしむるの形☉也。真の火、真の水は、見るへからすの空躰也。其空躰たる真(まこ)との火、万物を興し、動し、はたらきの用の備る故に、是(これ)無にして有なり。有にして無なり。〇(穴)に物を動す空躰の真火あれはこそ、万物の穴によらさるはなし。天は空躰の穴なるか故に、万物を産む。是、御中に真の火か有(ある)故なり。凡(すべ)て穴より生して、穴の中に住す。死して又、穴の中に入。眼耳鼻口屎(シヽ)尿(ハリ)乳(チチ)、皆穴あるを以(もて)用をなす。其外、草木桶鉢盥(たらい)茶碗茶杓針釘、皆穴有(ある)を以(もて)用(はたら)きをなす。正火の火の灵は空躰にして、しかも能(よ)く物を動かすの活用の有(ある)故なり。穴の空は、即真の火の灵、能(よく)物を出入して動かすか故に、穴をと云。空躰にて其用ありと云とも、老子の虚無自然の教へとは異なり。
(山口志道「言霊秘書」p.403-404)


ワ(輪)
丸

ヒ(樋)
丸に点


雨樋(あまどい)=樋(ヒ)

雨樋


 
記事更新日:2026/04/28

クラキ(暗)

◎言霊※ア行
暗(クラキ)に、神秘あり。先、語を解かは、は與こと。は省け。は火水の息の與こと。くみくみて、何れか火、何れか水とも文(あや)め分らぬを暗(クラキ)と云。世の人、夜にあらされは暗きと云ことなしと思へとも、白昼にても道に暗き、理に暗き、学に暗きなと云も、君臣父子の文(あや)分らす、何れも知らすに、主を主とも思はす、父兄を父兄とも思はす、君臣父子夫婦兄弟朋友の文(あや)分らぬを、クラキと云。是、夜に限ることにあらす。又、何れに人ありや、何れに家ありやと、日月も見へさる故に、これを暗と云。此は、夜の暗き也。夜のは與ことにして、又ヤミ(闇)とも云。は文(あや)をなすこと。アヤに陰気の水をくむこと。惣(すべ)てクミクメは、文(あや)め分らぬものなり。今、渾沌の胞衣の中に、水火くみくみて、くみ、みち、あふれ、吹浮み、昇らんとする程のの灵故に、孰(いず)れか火、孰(いず)れか水と、高美産巣日の神、神産巣日の神、両神合躰の至り、極りにして、あや分らぬ故に、の灵に暗(クラキ)とある。是故に、ウハタマと云ときは、は暗きこと故に、ウバタマノヤミは玉の夜とも枕詞に置なり。このの音に、暗きの義ありと知るへし。
(山口志道「言霊秘書」p.400-401)


◎言霊※ワ行
の処にて解か如し。
(山口志道「言霊秘書」p.400-401)


◎言霊
惣(すべ)て、文(あや)め分らぬを、暗(クラキ)と云。は渦巻ことにして、文(あや)分らぬ故に、を暗(クラキ)と云。都(すべ)て、火()は物を分つ。水は物を與み合す時は、文目(あやめ)分らぬものなり。昼(ヒル)は火()の故に、物を分つこと明か也。夜(ヨル)は水の故に、文(あや)分らされは、今の音に暗(クラキ)也とある。
(山口志道「言霊秘書」p.408)


◎言霊
暗(クラキ)也。バ灵の闇なとゝつゝくは、此故也。
(山口志道「言霊秘書」p.441)


◎言霊
黒(クロキ)也の心と大旨同しき也。
(山口志道「言霊秘書」p.476)


◎言霊
惣(すべ)て、文(あや)め分らぬを、クラキと云。は渦巻ことにして、文(あや)分らぬ故に、を暗(クラキ)と云。都(すべて)、火は物を分つ。水は物を與み合す時は、文目(あやめ)分らぬものなり。昼(ヒル)は火()の故に、物を分つこと明か也。夜(ヨル)は水の故に、文(あや)分らされは、今の音に暗(クラキ)也とある。
(山口志道「言霊秘書」p.408)


◎言霊
暗(クラキ)也。此の音は、無(ナキ)也、空(ムナシ)き也と有て、則(すなはち)暗(クラ)きと云。道の文目(あやめ)分らさるを、道に暗きと云。則、無と云こと、又バ玉と云ときのは、暗きこと故に、バ玉ノ暗(クラキ)と云につゝく。故に、今の音に暗き也と有。
(山口志道「言霊秘書」p.512)


宇宙と銀河


 
記事更新日:2026/09/13

メクム(恵)とカラム(搦)

◎言霊
メクム(恵)は、カラム(搦)と同義なり。は回ること。は與こと。は睦こと。即、メクリムツムと云こと也。是を智恵の恵の字を借りて、一切の物をして悉(ことごと)く回り睦みて、其ことはりを知(しる)を智恵と云。又、人を恵と云も、能(よく)其人とメクリ與こと。故に、搦むと恵むと同義なり。然るを、少しく差別を付て、カラムと云ときは、は暉火の灵にして、重く強き也。又、メクムと云ときは、火中の水灵にして、軽く和らかなりと知へし。しかれは、重く強きと、軽く和らかなると知へし。
(山口志道「言霊秘書」p.398)


◎言霊
形無きの火、水に搦(カラム)か故に、形現れて、暉くのの音なり。暉く火は日輪にして、永き世天を回りて、其用(はたらき)搦(カラミ)て尽ることなし。故に、の音に搦(カラム)也と有。
(山口志道「言霊秘書」p.478-479)


回る火の玉


 
記事更新日:2026/07/30

フクム(含)とフトル(太)

◎言霊
含(フクム)とは、いよいよ水火くみくみて太る也。


◎言霊
太(フトル)とは、含(フクム)の義と同やうなれとも、フクムと云ときは、フクミフクムと用(はたらき)て、水火くみくむ方の理(ことはり)を取る。又、太(フトル)と云ときは、は処(ところ)の義にて、其形を宰り、又(また)花の(つぼみ)を含(フクム)と云ときは、妙なる花の、莟(つぼみ)の形の大きになること也。開(ヒラク)へき理(ことはり)を開かさる先に、フクムことなり。かくの如(ごとく)、其詞の宰る処(トコロ)を云。又、莟(つぼみ)太(フトル)ときは、莟(つぼみ)の形の大きになること也。かくの如(ごとく)、其詞の宰る処(トコロ)を云。別のやうなれとも、火水のフタツ)を吹(フキ)分んとするときのこと故、含(フクム)も太(フトル)も躰は一つなり。故に、フクムと云も、太(フトル)と云も、の一音に止る。
(山口志道「言霊秘書」p.399)


つぼみ


記事更新日:2026/04/23

エナ(胞衣)とエタ(枝)

◎言霊※ア行のエ
草木数々の枝(エタ)は、皆其草木の胞衣(エナ)の灵なり。故に、此枝(エタ)を只(ただ)枝()と云こと多し。松ヶ枝、梅ヶ枝、只(ただ)是(これ)と云。エナから顕るゝゆへに、と云也。略語とは思ふへからす。偖(さて)、こゝに不審あり。世の人、草木にのみエタと云とも、人の頭尾、手足を、エタともともいはさるは何そや。是は、人の肢()には各(それぞれ)別名あり。あたま乃至(ないし)尻足と名を付て差別をなす故に、エタともとも別(わけ)てはいはす。是、万物の長なる故なり。草木には、惣(すべ)て前後左右の別名なし。故に、エタと云(いひ)、と云(いふ)也。通俗には、草木にのみエタと云言ありと思ふは、しからす。一物の胞衣より顕はるゝものなれは、天地万物のエタなき物はなしと知へし。故に、今エナウテ也、エタなりとあるなり。
(山口志道「言霊秘書」p.397)


樹木

 
記事更新日:2026/04/20

エナ(胞衣)とエタ(肢)

◎言霊※ア行のエ
肢(エタ)は、人の肢のことにて、腕(ウテ)の反也。此故に、ウテと云。つゝまる処は、手のみに非す。足あたまも、皆也。今、すくれたるものに名を蒙(こうむ)らしめたるもの也。依て、今は、ウテと云は手のことと極まる。エタの語を解かは、は胞衣(エナ)也。は灵(タマ)也。種(タネ)也。しかれは、エナの灵と云こと。エナの灵とは火水也。故に、胞衣(エナ)に火の灵と水の灵と、上下左右に宰る処あり。例せは、鶏の卵は寒と暖とあり。暖は、火の灵の胞衣。寒は、水の灵の胞衣。故に、暖の方は太り、重くして、鳥の頭となる。寒いの方は細く、軽くして、即(すなはち)尾となる。人も亦(また)然り。胎中の胞衣に寒暖ありて、其寒暖の胞衣(エナ)か首を手足の肢(エタ)に出す。五躰のエタに、上下左右の差別出来る。此右は水の氣故に、胞衣の寒なる所より出る。左(ひだ)りは火の氣故に、胞衣の暖なる所より出る。右は水にして、昇るもの故つかひ易(やす)し。左は火にして、重く降る故につかひ難し。此道理を以(もて)、肢(エタ)の前後、頭尾の上下、手足の左右、皆(みな)是(これ)胞衣の寒暖より差別するなり。其差別はあれとも、皆一つのの胞衣の灵故に、五躰の肢を惣(すべ)てと云なり。手をカイナ(え)と云も、搦(からむ)エナと云こと也。
(山口志道「言霊秘書」p.396-397)

卵とひよこ

 
記事更新日:2026/04/20

ヲトリ(躍)とマヒ(舞)

◎言霊
踊(ヲトリ)と云も、早くいはゝ゛尾取りと云義なり。
(山口志道「言霊秘書」p.394)


盆踊り


◎言霊
相撲(スマヒ)と云も、ス一にして、文(かざ)りなきこと。マヒマヒマフと用きて、文(かざ)りなき裸(ハタカ)舞と云語にして、此ときは取與むことに非す。土俵入のこと也。又、スモフを云ときは、ス一にして、文(カサリ)なきハタカノコトモのもやうと云語にして、此ときは取與より出る語、惣(すべ)て、マヒと云は、は向ふことにして、二つの物向ふを、すへてマヒ マフと云。舞鶴などと云か如し。羽と羽と二つ向ひ合せるか故に、マヒと云。故に、躍りと舞と一事にすれとも、しからす。躍ことは、尾を取るの語にして、其後(しり)へに付くこと也。盆ヲトリの如し。円満の)をなして、尽ることなきを顕す。舞は、後(しり)へに従ふの義に非。袖と袖とを向ひ合せて、マヒと云。何にもせよ、今は間(アヒタ)也と有て、向ひ合ふたを、惣て間(アヒタ)と云。より起りて、五十音を顕し、今又の一音に向ひ帰する音の故に、間(アヒタ)也と知へし。
(山口志道「言霊秘書」p.517-518)

鶴

 
記事更新日:2026/04/18

タフトキ(貴)とタカキ(高)

◎言霊
高(タカキ)と云は、一往は貴(タフトキ)と同義なれとも、心(ここ)ろは異也。先、高キと云詞を解かは、は多きこと。は搦むこと。は正中のこと。多く搦んて正中を延行(のびゆく)ことを、高きと云。其、延(の)ひ行(ゆく)すかたは、即の起るの義也。故に、の音に高(タカキ)也とある也。偖(さて)、高と貴と同義なれとも、其変る処は、貴きはツ丶キ クミテ正中にたつことを貴(タフトキ)と云。此ツヽキクムは、和合の義。和らきくみ合ふこと。からむと云よりは、すくるゝ。又、高きは多く搦むの義にて、からむと云は、やわらき やわらく迄には及はす。たゝ合ふと云ほとのことにて、和らきくむと云よりは、をとるなり。故に、貴きはすくるゝ義深し。高(タカキ)は延たる義ふかし。何れにもせよ、高きと云も、貴きと云も、ともに起るの義にして、敬ふ詞なり。故に、高き位をオクラヒと云、貴き人とオヒトと云。ともに、貴きをも、高きをも、と云ときは一つ也。
(山口志道「言霊秘書」p.390)


◎言霊
暉火は、是(これ)陽()の昇る形故に、高(タカキ)と有。
(山口志道「言霊秘書」p.477)


富士山



記事更新日:2026/07/28

タフトキ(貴)とキ(貴)

◎言霊
天に位して起るものは、賤しからす。先、貴(タフトキ)のことはを解かは、タツは列なりつゝくことを、たつときと云。顕云。タフトキ也。は、灵なり。トキは、は與也。は、氣也。タフは、言響也。灵を氣(イキ)に與むにて、貴き也。タツトキなとの語は、後世の野言なり。富士山の諸山に秀て出る如く、真直にたちつゝきて、外に及ふものなきを、貴きと云。今、此オコリは、初ておこるものは、下へ降らすして、正中をたちつゝき、秀(ひいつる)を以(もて)オコル也とある。其か即、貴き相(スカタ)ゆへに、此を貴(タフトキ)也とあるなり。
(山口志道「言霊秘書」p.389-390)


◎言霊
は起てつぐことなり。は、暉火の灵にして、火の用(はたらき)をなして昇るの音故に、貴()也。
(山口志道「言霊秘書」p.473)


◎言霊
父の火、母の水と連り、結ひ、凝りて、秀るなり。水にあらされは、つゝきくみ、秀ること不能。故に、草木の芽を含み、生するときに、水氣のこりつゝく故なり。其水氣去るときは、枝葉枯れて散乱する也。如此、水には連り、つゝきて、秀るの用(はたらき)ある故に、今もの音に亦(また)貴きなりとある。故に、車、階と云。貴きことを顕す音なり。故に貴きことをと云。
(山口志道「言霊秘書」p.406)


富士山



記事更新日:2026/07/18

三言同義之法則「ヒチス」

◎三言同義之法則ヒチス
は天の火なり。は万物胎内の火なり。は水中の火なり。故に其義相通す。玆(ここ)をもて、人に穢(ケカレ)有(ある)時に火をもて清潔(キヨメル)といふは、血()と火()は同義なるをもて、血()に代(カヘ)て火()を改なり。血()の赤は、則火の赤なり。流は水にして、火水(ヒミツ)なり。水火(シホ)なり。水火(イキ)なり。火水(カミ)なり。故に、血()の穢(ケカレ)は神を恐(おそれ)、火()をもて血()を清潔(キヨメ)、水火(シホ)をもて火()を清潔(キヨメル)なり。原(モト)、火血神(ヒチタマシヒ)ともに同灵なる故なり。
(山口志道「言霊秘書」p.40)


◎言霊
の音は、水中の火灵にして、胎内の火なるか故に、これ血(チシホ)也と有。血(チシホ)の赤きは、直に火の色なり。故に、血に穢れたるときは、火を以(もて)清むる。是、と火と同躰なるを以(もて)、にかへて火を改むる也。尤(もっとも)、血の流るゝときは水にして、是(これ)火水なり。又、水火(シホ)なり。其ときは、とは云す、ノリと云。は水なり。水火の二凝ニコリ=濁)の降(クタ)る也。故に、流るゝに名をなす。血()と云は、胎内の火なるを云。今、の音は水中の火灵にして、胎内の火なるか故に、シホなりと有。地中の火と、胎内の火と、人に有ては胎内の火、天地に有ては地中の火。然れは、の音は、天を回るの火。の音は、水中の火。の音は、地中の火。この法則(のり)を以(もて)、ヒチスの三言同灵同義をなして、相通すると知るへし。
(山口志道「言霊秘書」p.493-494)


◎言霊
の音は、父(チチ)の一滴の一物、其物に隔(ヘタテ)を入て、百千に及ふの音也。故に、上に一つ也と有て、中間に年月日時の灵なりと有は、元旦の暁(あかつき)に、水中の火の、天の御中主の一物與みて時をなし、時をつゝめて日をなし、日をつゝめて月をなし、月をつゝめて年をなす。如是、元旦の)の一滴より起りて、年月日時の隔(ヘタテ)をなす故に、今一つの)より百千に及ひて、の音三つ也。年月日時の灵也。隔限也と有也。又、年(トシ)の反。月(ツキ)の反。時(トキ)の反。次に、日()は天を回る火。は地中の火。是、同灵なり。此故に、ヒチスの三言共に、同義をなすことは上に解か如し。此の音は、一より百千に及ふの灵故に、天地の一物の氣、割分れて年月日時の隔(ヘタテ)をする。
永き世尽ることなし。万代も滅することなし。故に、今数をなすのの音に、如是奇なる法則ありと知へし。是、言灵の正しき所の活用(はたらき)を、能々(よくよく)味ふへし。
(山口志道「言霊秘書」p.497-498)


巨大な穴と人間



記事更新日:2026/08/20

和梵の灵合

天竺と皇国は共に、音の国なるゆへに、同じ天地のうちなれは、自然と灵合有と知るへし。


ナム(ナ⓮)
南無を、梵和の灵合を以(もて)解かは、(南)は和らき並ふこと。(無)は能(よく)睦むこと。一度(ひとた)ひ仏と和らき、並ひこり睦む者は、過去に並ひて凝り睦み、竟(つひ)に仏果を得る也。是(こ)れ、は三世にわたるの灵故に、此理(ことはり)自然の梵和の灵合なり。天地の道理、三世を尽すの教への故に、仏家にのみ有には非。和国の神道、自然の奥儀、全く神仏同躰にして、更に其法(の)り違ことなし。但(ただし)、寛絞深浅迷悟の目果、其差別あるのみ。しかれは、迷中の三世因果をとく漢土の儒教は、現世一生のならひ、和らくことを教て、過去の因果を解かす。神仏とは、其(それ)則(すなはち)遥に遠し。我朝に、本師垂迹(ほんじすいじゃく)を伺(うかがふ)ことの規鑑なり。稲荷の古伝に、此理ありと知へし(是儒教をしらさる文盲暗愚敷ものなり)。故に、今の音に、三世にわたる灵也とあると知へし。


◎タタ(父)p.505 
行は前を宰りて、父の灵なり。故に、一物のホチ)、種(タネ)を宰りて、百千の数をなす。是、父の灵なるか故に、梵語に父をタヽと云。皇国にては、父と云。又、ツヽと云。又、テヽと云。又、トヽと云。は、皆父の灵也。皆父の灵也。故に、一より百千に及ふの義をなす。天竺と皇国と共に、音の国なるゆへに、同し天地のうちなれは、自然と灵合有と知るへし。
(山口志道「言霊秘書」p.504-505)
仏教

記事更新日:2026/09/02

名前に「キ」のつく植物

名前にのつく植物は、天地の氣(キ)をよく知り、それに合わせて花が咲き、実がなります。また、昼は葉を開き、夜は葉を合わせて眠ります。これらはすべて自然の氣(イキ)によるもので、灵草(レイソウ)ともいいます。


1.名前に「キ」のつく植物

 ・スス
 ・アツ(小豆)
 ・ネ
 ・ム
 ・フ


ススキ



2.ハギとヲギ

◎ハ(萩)
は初(ハツ)を、は氣または灵(霊)を意味します。秋の初めに花を咲かせるということでハキという名前がつけられました。

◎ヲ(荻)
は終(ヲワリ)を、は氣または灵(霊)を意味します。秋の終わりに花を咲かせるということでヲギという名前がつけられました。

ハギ(萩)とヲギ(荻)は、相対して、秋の始まりと終わりを取り仕切る植物です。季節の変わり目にこのような植物を歌に詠んだり屋内に生けたりするのは、その時々の様相という姿であらわれる自然の神とつながる神事です。


萩の花



3.キクとヨモギ

ク(菊)
は氣または灵(霊)を、は與(クム=与える)を意味します。天と地は氣より開き、そこから水火(イキ)を與む(与える)植物ということでキクといういう名前がつけられました。そして、天地の水火(イキ)をよく與むことから、キク(菊)は千年に寿(コトフク)とされています。

◎ヨモ(蓬)
ヨモギは與舫氣と書きます。與(ヨ)は与えること、舫(モ)はつなぎとめること、氣は天地を開いた水火(イキ)を意味します。このことからヨモギ(與舫氣)とは、人の氣(イキ)に與舫(クミモヤヒ)て、灸(ヤヒト)をなして長生きを司る植物を意味します。ヨモギ(與舫氣)は、蓬莱ともいい、菊と同じものです。


菊

 
記事更新日:2024/02/12

言霊「カスミ」

カスミを言霊で読み解くと次の通りになります。

◎音霊の数
 ・三声
 ・カ・ス・ム

◎名と詞(語彙)
 ・かすみ…名(霞)
 ・かすむ…詞(霞む)

◎言霊「カスミ」の解説
天から気は降り、地から気は昇り、天と地が合わさり、中央に気は集まる。天と地が合わさるところは濁気となり、ここから万物が生まれる。この濁気を霞(かすみ)という。従って、カスミのスは天と地が合わさることを意味する。

◎言霊「ス」声の解説
 ・中に集まること。
  ⇒宇宙発生の原点となるもの。

 ・主(ス)たるものの住む処にして万民を統(ス)べること。万物の統合者。
  ⇒スメラギ

万物はみな「ス」の中に宿っている。そして人は天と同体である。「ス」は息を吸うときも吐くときも口を動かすことなく出る声であることから、呼吸と関連した音である。


霞がかった山々


 
記事更新日:2024/06/10

言霊「カミ」

カミを言霊で読み解くと次の通りになります。

◎音霊の数
 ・二声
 ・カ・ミ

◎名と詞(語彙)
 ・かみ…名(神)
 ・かむ…詞※?

◎言霊「カミ」の解説
 ・カ…火・陽霊(象形: ー)
 ・ミ…水・陰霊(象形: |)
 ・カミ…火水(象形+)




 
記事更新日:2024/06/10

言霊「イザナギとイザナミ」

日本神話に出てくるイザナギとイザナミは陰陽の神であり、この二柱の神々が交わることで万物を生み出すとされています。このイザナギとイザナミを言霊で読み解くと次の通りになります。

◎陰陽の神
 ・イザナギ…陽の神(男性神)
 ・イザナミ…陰の神(女性神)

◎音霊の数
 ・四声(三声+一声)
 ・イ・ザ・ナ+ギ
 ・イ・ザ・ナ+ミ

◎語彙(詞)
 ・イサナ⇒「誘う」

◎音声(言霊)
 ・キ…天の活霊
 ・ミ…地の活霊


国産み

 
記事更新日:2024/06/10

タカアマハラ

大祓の祝詞(おおはらえののりと)

たかあまはらにかむづまります
すめらがむつかむろぎかむろみのみこともちてやほよろづのかみたちを
かむつどへにつどへたまひ

高天原に神留まり坐す
皇が親神漏岐神漏美の命以て八百萬神等を
神集へに集へ給ひ

日の出


1.歪んだ言霊

◎たかまがはら
 ・まが=曲がる
  ⇒天の道を曲げようとする邪の存在の働きによるもの。

◎たかまのはら
 ・まの=魔の
  ⇒天の道に魔を呼び起こる邪の存在の働きによるもの。


2.正しい言霊

◎たかあまはら
 ・あま=宇宙空間の現れ


3.カタカムナの意味


◎タカ・アマ・ハラの意味
 ・タカ…タ(分離独立)+力(潜象界の力)=無限の縦軸
 ・アマ…ア(音の響き)+マ(宇宙・空間)=無限の空間
 ・ハラ…ハ(引き合う)+ラ(無限の存在)=無限の横軸

◎タカアマハラの意味
 ・時間と空間が交差する無限の空間(宇宙の中心)


3.4つの言霊と天津金木

タカァ…光明遍照(こうみょうへんじょう)
 ・外発の神力:中心点から外側へ拡散する神力
 ・慈悲のエネルギー

タァマ…摂取堅縛(せつしゅけんじゅ)
 ・内集の神力:外側から中心点へ吸収する神力
 ・金剛のエネルギー

カァマ…円融無碍(えんゆうむげ)
 ・外発と内集が同時に起こり交流する神力
 ・自在のエネルギー

ハラ …螺状旋回
 ・螺旋状に旋回する神力
 ・流転のエネルギー
 ・タカァ・タァマ・カァマの3つの神力をパワーアップさせる


富士山

 
記事更新日:2024/02/03

稲荷古伝五十連法則(十の言灵)

稲荷古伝五十連法則(イツラノノリ)
稲荷古伝


正火の灵
正火の灵と云は、水に火()の音なし。p.386(ホ)
◎火の初て起るときは、の音を起す。p.386(ホ) 
◎万物皆、火にあらされは起ることなし。p.386(ホ)
◎草木芽を生するは、陽
の火の力(チカ)らなり。p.386(ホ)

◎五十言の音を起す始めゆへに、正火の灵の火
の音より起るなり。p.387(ホ) 
◎天地も万物も、其始はみなホチ)也。p.387(ホ) 
★ 
◎正火の灵に在て、は火の灵なるを、水を宰て、かゝやくの、尖(トカル)のと云は、水火にかゝはりて云には非す。物の初をと云より、月の出るときに、東天のトカルと云こと也。p.388(ホ)
◎正しく吹()分(ワカツ)ものは火()。p.398(フ)
は正火の灵にして、天を回る火也。p.402(ヒ)
◎凡(おほよそ)火に三種あり。天を回る火、万物胎内の火、水中の火。p.402(ヒ)
◎是は、詞の用(はたらき)にあらす。故に、只(ただ)天を回る火也と、ことはる也。p.402(ヒ)

◎天を回る火は、水中の火にあらすして、正火故に、天の火をただ日とのみ云也。p.403(ヒ)
◎人にのみ、出入の息あるに非(あら)す。日月四時の運行は、天地のイキ也。海水にては、潮の満干は大海のイキ也。皆是、正火の為に動かされて、出入の息有なり。万物皆かくの如し。p.403(ヒ)
◎人死して、胎内の正火のの無くなるゆへに、出入のイキなし。故に、是をなき灵(タマ)と云。天(あ)めの御中主のの、正火のなきと云ことなり。ナキカラと云も、正火のナキカラと云ことなり。故に、今(いま)正火の灵の火()に、出入の息の本と有(あり)。p.403(ヒ)
◎穴(アナ)とは天(アメ)也、〇()也とありて、天の御中主の、めくりの輪をと云也。は正火の灵也。然れは、アナと云(いひ)、〇()の正中と云(いふ)。〇()の正中なれは、天の御中主のの火也。故に、穴を樋()と云(いひ)、樋口なと云(いふ)しかり。アナのこと也。難して曰。天の御中主の形には、の火あり。今、世間に申す穴と云は、空の穴にして、正中に火のなし。其火のなきはアナにして、何そ是を火と云や。答曰。真の火は貌見(かおみ)へす。形有(ある)は火の活用なり。御中主の御灵の☉形は、形無きの真(まこ)との火を形に顕して、見せしむるの形☉也。真の火、真の水は、見るへからすの空躰也。其空躰たる真(まこ)との火、万物を興し、動し、はたらきの用の備る故に、是(これ)無にして有なり。有にして無なり。〇(穴)に物を動す空躰の真火あれはこそ、万物の穴によらさるはなし。天は空躰の穴なるか故に、万物を産む。是、御中に真の火か有(ある)故なり。凡(すべ)て穴より生して、穴の中に住す。死して又、穴の中に入。眼耳鼻口屎(シヽ)尿(ハリ)乳(チチ)、皆穴あるを以(もて)用をなす。其外、草木桶鉢盥(たらい)茶碗茶杓針釘、皆穴有(ある)を以(もて)用(はたら)きをなす。正火の火の灵は空躰にして、しかも能(よ)く物を動かすの活用の有(ある)故なり。穴の空は、即真の火の灵、能(よく)物を出入して動かすか故に、穴をと云。空躰にて其用ありと云とも、老子の虚無自然の教へとは異なり。p.403-404(ヒ)
◎正火の灵にして、真の火なるか故に、真の火は空躰にして、有にして無なるか故に、非すの法(の)りなるなり。p.404(ヒ)
◎真の火は、空躰のものなれとも、無也。又、無にして有也。有にして無也。p.404(ヒ)
◎上下、前後、左右に名をなす、水と火の二つの離るゝを、と云。p.412(ハ)
の一滴、天地の始ゆへに、正中を宰ると云。空躰の正火の灵より、形顕はせし一滴の水故に、火中の水灵にして、潤ふ水也。故に今、月の灵なりと有も、真(まこと)の水は形(かたち)なし。形顕れて月とみゆるは、火中の水灵に、正中を宰る月の灵なりと有なり。p.406(ミ)
◎真(まこと)の火の躰には、凝る物に非(あらず)。影は火の用(はたらき)にして、降る濁水に引息の火こりこつて、暉き昇る程にこる故に、是をと云。p.452(コ)
◎正火は躰にして、暉く物に非(あらず)。暉く火は用にして、火の影なり。p.462(ケ)
◎真の火に形見へす。形をなす火は、火の用にして、則(すなはち)影也。p.471(キ)
◎影と云に二種あり。正火より出る影と、影より出る影有と知るへし。p.472(キ)
の音は、暉く火灵にして、暉は是(これ)火の用(はたらき)にして、正(たたし)き火の躰は暉くものに非す。p.474(カ)


空中の水灵
行は、天に位して、下に居らさる故に、空中の水灵。p.389(オ)
行のは、天に位して、空中水灵。即、出る息の也。p.408(イ)
◎下に居らさる故に、空中の水灵。p.408(イ)
は空水の水灵にして、ミヅカラ(自)のこと。p.414(ハ)
は空中の水灵のゆへに、無にして有なり。用(はたらき)を見るときは、有にして其形見えさる故に無なれとも、用(はたらき)有か故に有也。故に、無に非、有に非。p.415(ア)
は空中の水灵にして、は回ること。空中の水の回るを、アメと云。空中の水は、常に回(めぐる)を以(もて)躰とす。時有て回るに非。何れの水も、回らさるはなけれとも、時に回らさること有。今、空中の水は常々回れとも、目に見へるものに非。目には見えされとも、常に回りて、昇り降りするときは、中(う)ちの陽の火の和して、水の形をなして降る。此時、初て人是(これ)をみて、アメと云。是、初めてのアメにあらされとも、空中の火氣に和せさるときは回れとも、人の目にはみえさるか故に、アメ也と知らす。火氣の和して、水の形をなす処にて、初て人アメと云。故に、アメは空水の回る水の故に、空中に有て、降る道をアメ(雨)と云。正しく地に落ちて後、水と唱て、アメとはいはず。如此、空中の水の回るに付て、アメと云名をなす。其空中に回る水の灵は、此の音故に、アメをたゞとも云。人のアタマと云も、皆アメの灵と云こと也。p.416(ア)
は空中の水灵なれは天也。p.418(ア)
◎搦むこと、目に見えさる故に、は空中を回る水の故に、の音にオノツカラと有也。p.418(ア)
也とは是空水の回る形也。〇は円満の義にして欠ること無き相(スカタ)也。p.418(ア)
の音は、空中の水灵にして、形をなさす。只(ただ)空躰にして、自ら天を回るのみ。p.420(ワ)
は空水の水にして、自()ら也。p.425(ヤ)
行のは、火の為に割分れて、昇る水火(イキ)の息也。p.429(イ)
行のは出息也。p.429(イ)

・形無き水灵は、本来寂然(せきぜん)として為限(シキリ=水切)なし。p.487(シ)


水火の灵
行を水火の灵と云ことは、水火交りて、ワ井ウヱヲの音をなす。p.391(ヲ)
◎水は昇るへきものなれとも、火交れは火の為に濁りて降る。p.391(ヲ)
◎地を宰とりて、語の下にのみ有り。p.391(ヲ)
は水火の灵なれとも、終は水を宰るゆへに、水はたてなる物ゆへに、終りのにタテ也と有。p.393
(ヲ)
の音は、水火の灵、水火水(シホミツ)也。p.420(ワ)
の音は、地を宰りて、万物の形をなす。先に、の音もなりとあれとも、空中の水灵にして、形をなさす。只(ただ)空躰にして、自ら天を回るのみ。正しく万物の形をなすものは、シホミツ(水火ミツ)にあらされは、なすことなし。シホ離るゝときは、形をなさす。草木芽かひを生し、葉を出すも、水火の睦む故也。水氣盛をすきて、火氣勝ときは枯れ、又(また)火氣去て水氣かつときは崩るゝなり。又、其躰枯たりとも、有情非情にシホ水に入置ときは、朽ることなし。必(かならず)一度はたもつ。其他、何にても、シホ放るゝときは、形をなすこと無きもの也。故に、美はしく、形を粧ひしたるを、シホラシクと云。老てうるはしき形なきを、シホナキウハと云。若きときは、春の盛の花の如く、其形美はしきは、シホの盛なる故也。又、老ては秋の草木の枯行如く、歯落て、腰の曲れは、シホの衰る故也。如此、貌をなすは、シホに非されはなすこと難し。今、此の音は、地の方を宰りて、万物の形(かたち)をなすゆへに、シホ水也と有。偖(さて)、こゝに不審の有は、先のの音にも潮水とあり、今此シホミツ(水火ミツ)と云は、何如なる差別ありや。云(いは)く。シホ水は、万物を搦みて備へたるシホ水にして、形をなすものに非。たゝ、自(オ)搦みて備たるのみ。形をなすものに非。此の音は、正しく形をなす処なり。是(これ)、渾沌の、天地と形を顕す処の、其形能(よく)顕すものは、シホミツ(水火ミツ)也。故に、此行は、水火の灵なり。又、水火の灵と云にも付ても、先の如く難あり。さきの如く、一物の水火と顕れて、水は澄上り天となり、火は凝り降りて地とならは、此行は地の位にして、火の灵のみ有へきに、何故水火の灵と云や。又、行を水火の灵といはゝ、行も亦(また)空水の灵とのみ云はずに、火水の灵とも云へきに、今しからすは如何。解(と)きて云。此訳は、昇るは水にして天、降るは火にして地なれとも、天は空にして形なし。地は初より形を顕はす。形顕るときは、降る火に水氣の交る故也。水火交はらねは、形成(なす)ことなし。今、天も形(かたち)をなして、日月星辰と顕るゝときは、空水に火氣交る故なり。今日にて天を云はゝ、形をなして火水の灵なり。しかれとも、開発の始めは、天は空也。地は、其時より形をなす。故に、地を宰る行には、水火の灵と云て、空躰を宰る。天には、たゝ空水の水灵とある也。学ぶ者、深く思ふへし。p.420-422(ワ)
は地なり。地は総(すべ)て水のをなす故に、は水火の灵にして、水火交はらねは、水のをなすことなし。父の火と、母の水と交るか故に、一滴の水のをなす如(ごとく)、は地にして、水火の凝故に、水のをなす。p.422(ワ)
は水火の灵の故に、水昇りて、玉のをなす。是を露(ツユ)と云。p.422(ワ)
は引汐也。又、天地人万物を搦て備たるシホミツ)也。p.429(イ)
の出息を、引汐か搦みて文をなし、の入息を起す也。p.429(イ)
の灵の火か、の濁水と與て、水火與みて、水火(カタマル)をと云。p.455(ソ)
の灵の火か、の濁水と與て、入終りて、全躰の形無き法則出る。p.456(ソ)
◎火、水中に入て、形見えぬより、形無きの法則出る也。(と同じ)p.456(ソ)
は、惣(すべ)て万物の正中(まなか)を昇る水の灵とありて、此ときは火は躰にして、水は用也。水の昇るは、火のために動されて昇れとも、昇る用(はたらき)の水は形を顕す。又、昇らしむる火の躰は隠れて、形(かたち)見えす。故に、この音の形を見るへし。火の点は短くして、水の点は長し。又、此昇る水は用にして、其形顕れ、昇らする火は躰にして、形見えさる。只(ただ)、形を目に見するの業(わ)さ也と知へし。今、形なしと云は、火の躰、水中に入隠るゝを、火水の灵と云より、の音の形(かたち)なしと云。p.456(ソ)
の音は、昇る水の水灵にして、水なるか故に遅(オソイ)こと也。尤、火の為に昇る水なれとも、火は水中に入て形無く、昇る物は只水なれは、火水の灵とある。惣(すべ)て、昇水の灵にして、水灵なることを心得玉へし。p.456(ソ)
の音は、火、水中に降(クタ)りて火垂(左)をなし、水は昇水にして水氣(右)なり。其形を見て知へし。此火垂と水氣と有故に、ソの音に揃(ソロフ)也と有。p.456(ソ)
の音は、水火の灵にして、火、水中に入て、水、形をなすの音故に、水火(シホ)と云。と云ものは、火、水中に入て、其水の凝たるをシホと云。故に、浦人のシホを取るにも、暑氣の時、常に天の陽()を待て塩を取る。シホは、は昇水の水の灵也。は、正火の灵也。火の為に水昇りて、形をなすと云の名なり。故に、天に有りてはホシ)と云(いひ)、地に有りてはシホ)と云(いふ)。時に、水の為に火、光りをなす。故に、天に有ては、又シホと云。時に、火の為に水形をなす。故に、地に有て、シホといふ。此地中に生する物は、海水に限らす、皆シホ也。勝れたる名を負せて、海水のことのみシホ)と云。p.457(ソ)
の音は火水の灵にして、火、水中に入るの音の故に、ソコ(底)也と有。p.459(ソ)

の音は、火水の灵にして、水の動きて形をなすもの。其水中に火の與故也。p.461(ソ)
の音の火水の凝りと云は、胎内に凝りあれとも、表に見へず。表は只(ただ)、昇水の灵にして、水の用(はたらき)ばかり。火は胎中に隠れて、水を宰る。p.461(ソ)
の音は、火、水中に凝れとも、火は見えす。水の用(はたらき)ばかりに故に、トコロと云(いふ)法則有て、方所の所の字を借る。p.461(ソ)
◎初めの音は、火水の灵にして、水火の與み初め。p.469(ス)
・昇水の灵なれとも、其昇水と、水動き昇るは、ソの音。p.464(セ)
・火、水中に有て昇らす也。p.464(セ)


火中の水
◎実(マコト)の火は象(カタチ)なし。是を火の(タイ)といふ。象を見する時は火中に水有。故に燃(モユル)。是を火の活用(ハタラキ)といふ。p.9(水穂伝附言)
◎恵(クム)は、火中の水灵にして、軽く和らかなり。p.398(ヱ)
は潤水也。p.405(ミ)
◎火中の水なれは、水(ミツ)、火を潤すことにて、地中に水溢れ、其土自ら潤ふ。p.405(ミ)
は、火中の水灵ゆへに、正中を宰る也。p.405(ミ)
の一滴、天地の始ゆへに、正中を宰ると云。空躰の正火の灵より、形顕はせし一滴の水故に、火中の水灵にして、潤ふ水也。故に今、月の灵也と有も、真(まこと)の水は形(かたち)なし。形顕れて月とみゆるは、火中の水灵に、正中を宰る月の灵なりと有也。p.406(ミ)
◎父母の水と水と與み與みて、其凝は躰の火に動かさるゝ故に、火中の水灵とある火も、焚(くべる)ときは鼎(かなえ)の中の水の回るか如く、惣(すべ)てこのの音は真の水にあらす。水の用なり。真の火の為に動されて、水用(はたらき)なして、月()となり、虫()となり、五穀()となる。火の為に鼎(かなえ)の水の形をなして回るか故に、の音に渦巻なりとあり。p.407(ミ)
水か火に與合されば、火は火にしてあつく、水は水にして冷かなり。是、寛(ルヤカ)ならす。p.439(ユ)
の音は、火中の水灵の音なれは、渦巻ひそまるより出る法則也。p.499(ツ)
◎伊弉冊(イザナギ)のイキは、火中の水となりて、顕るゝ。此一行は、タチツテトの水中の火灵、は火中の水灵なり。は潤水にして、の火と與み舫ふ故に、始に舫ふのの灵起る。p.505(モ)
は、惣て火中の水灵故に、残らす潤水也。火中に交る水は、清らかならす。必ず潤ふ也。余の四音、推て知るへし。p.505(モ)
◎火中の水の、の音故に、モヤウ也とあり。惣て、一行の中にも、最下の一音は、上の四音を束ねて、殊に重き故に、此は惣て、の火と與み舫ふ一行なれとも、舫(モヤウ)の法則は、此の一音に在(ある)と知へし。故に、一を十()に與たるを、と云。十(トヲ)を十()を與たるを、百(モヽ)と云。是、のくみて、になる故に、火中の水灵のの音に舫(モヤウ)也とある。p.505(モ)
◎堨(カタマル)は、は搦(カラム)こと。は灵(タマ)をなすこと。搦て、円かに、玉なると云語也。夫を堨ると云。是、舫(モヤフ)の義と同し。然れとも、少しく差別あり。舫は、文(アヤ)に與むこと。堨るは、文(かざ)りなりして、強く與むこと。舫は與むことの軽く、堨るは與むことの重きと知るへし。しかれとも、火中に水與むと云(いふ)法則(のり)は、同しきと知るべし。p.506(モ)
は、丸きを宰りて、空躰なれは、の火與む故に、火中の水灵となりて、形を顕せとも、〇(丸)にして空躰と知るへし。是には口訣あり。月は、元()と光りなし。日の光り月に入て、月光りをなすの伝へ、に有と知へし。p.507(モ)
の火と與み初めて、搦み與むの音故に、回(メクル)也。p.507(メ)
◎物(モノ)を睦(ムツミ)、合するときは、舫(モヤ)はせたる斗(ばかり)にては能(よく)回らす。依(より)て、今此の音は、タ行の火と、いよいよ舫ひ回るの法則也。p.508(メ)
の音は、火中の水灵にして、回(クル)音故に、群(ラカル)也。p.509(メ)
◎無(ナキ)は、は凝(コル)こと。は暉く火の灵なり。水、火の中に凝ると云こと。は、惣て火中の水灵にして、水の火に凝るの一行なり。其一行の中にても、此一音は中言に在て、余の四音に替て勝るゝ。水、火中に與み凝れは、火の為に水消為す。たとへは、鼎(かなえ)に水を入て火をたけは、竟(つひ)に水は火の為に消散す。是をナキ)と云。又、火も水中に與み凝れは、火の形を隠す。是、氣の凝(こる)故(ゆゑ)なり。惣て氣こり、これは其形を隠す。是をナキ)と云。今、の音は、火中の水の凝り究るの音の故に、は無き也と有。則、と云の一言にて、無()の語に用ると知へし。是、與るのの音なるか故なり。是、無の字にナキと訓するは、和漢の灵合なり。p.510(ム)
◎・は、水、火中に凝り睦み究りて、形を隠して、外に睦(ムツム)の一無き故に、今空(ムナシ)きなりとも。是は、彼の虚無の空(むなし)き義には非。形無き、本来虚無の空(ムナシ)には非。既に、と形顕せる火水は、有なり。このは、火中の水にして、の火、水中に與み睦みて、形隠すのなり。故に、空(ムナシ)き也とは云とも、本来の火水空(ムナシ)き訳に非。形顕すの火水有にも非。故に、ア(〇)は五十音、火水のいきの惣名にして、無にして有なりと有て、今神代の学ひは有に非、無に非。しかも、有也と教ゆる処の、理(ことはり)の正しきこと知るへし。p.511(ム)
は、火中の水灵にして、火に水與て、ス一に睦むの音の故に、結フ也と有。p.512(ム)
◎ムは、火中の水灵にして、水、火に與みて、睦むの音なる故に、結也と有。p.512(ム)
の音は、火中に水與(クミ)結(ムスフ)の音の故に、睦(ムツム)也と有。p.512(ム)
の音は、火中に水睦むの故に、)をなして渦巻也と有。p.513(ム)
◎鼎に水を入て火を焚くときは、火中の水となりて、必ず渦巻なり。火中の水灵なるか故に、の音に
渦巻也と有。p.513(ム)
◎火中に水與(クミカタマル)故に、黒(クロ)也と有。p.513(ム)
の音は、火中に水與(クム)の音なり。p.513(ム)
の音は、火中に水與(クム)の音にして、火中に水與むときは、即(すなはち)消失(ウシナヘル)也。先に解か如く、鼎(かなえ)の水の火の為に、きえうせるか如し。惣て、万物與み究るとき、消失せるもの也。一粒の米も、天地のいきの凝なれとも、凝り究れは、水氣放れて、かれかれになり、消失(キエウスル)也。花も、陽の火に凝()らされて開くも、凝り究れは、散失(キエウセル)也。p.513(ム)
の音は、睦むの義にして、火中の水灵なり。其睦み究れは、竟に形隠して、無()に至る。是を空(ムナシ)き也と云。是を、イキの終りと云。故に、の形顕せし、火水の與み究りて、其形を本源に隠して、黒き也と有。p.514(ム)
は、惣(すべ)て火中の水灵にして、円(ロキ)を宰て、光なき空躰の水、火中に向ひ合て、光りを放つ一行なり。p.516(マ)
は、五十連の結ひ言にして、初めの一言より起り、アワの二つ現して、に凝はいよいよ降り、澄めるはいよいよ昇り、天地の文目分れ、其分かれし天地の火水又(また)與み合て、本(モト)のをなす。その根本のをなさんとて、今火中へ水與み搦む。至極の音也。p.516(マ)
◎眼(マナコ)は、は向こと。は並ふこと。は息の凝ることにして、イキ(水火)とは、則(すなはち)日月也。右は水にして、眼は月を宰り、左は火にして、眼は日を宰り、故にマナコとは、いき凝りて並ふと云名也。今、の音は、火中の水にして、イキ凝並ふの音の故に、眼也と有。p.516(マ)

の音は、火中の水、群り與むの故に、回(クル)なりと有。p.517(マ)
の音は、元(もと)水は水、火は火と分れしものか、水、火中に與合せて、何れか水とも、何れか火とも、竟(つひ)に分らぬやうになる。是を、曲(マカル)と云。今は、本来に背くを曲(マカル)と云。直なるものは、直ならさるやうに背ことを、曲(マカル)と云。今、此の音は、火中の水灵にして、元(もと)水は水に明らかに、其躰火の外に有し水の、今火中に與み合て、何れか水とも分らぬやうにくむ音故に、水火別々に有し理(ことはり)に背く也。故に、曲(マカル)也と有。マカリマカルと用(はたらき)てマカの反也。p.510(マ)


水中の火
は水中の火灵にて、澄也と有れは、水の火の為に空へ立上るの形。p.412(ハ)
の出息を、引汐か搦みて文なし、の入息を起す也。p.429(イ)
の音は、天の水と地の火と與て起る音の故に、寛(ユルヤカ)の義をなす。p.430(ユ)
は水中の火灵。p.430(ユ)
◎水か火に與み合ふゆへに、寛(ユルヤカ)なり。p.430(ユ)
◎水火和らき、文(アヤ)に與(クム)の音ゆゑに、。寛(ユルヤカ)なり。p.430(ユ)
◎水中に火交る故に、と云。は水火の和也。p.430(ユ)
◎春は陰中より陽顕れて、火水和らき與ゆゑに、不寒不熱にして、此時を寛(ユルヤカ)と云。p.430(ユ)
◎君は火、臣は水。其君の火、臣の水と能(よく)和らき與ゆへに、国家ゆるやか也。p.430(ユ)
◎父は火、子は水。父子の水火和らき與む故に、家ゆるやか也。p.430(ユ)
◎火水の和也。p.430(ユ)
◎火は火、水は水なれは、にあらす。p.430(ユ)
◎水中に火交る故に、と云。p.430(ユ)
◎水火の躰、本(もと)形(カタチ)無く、形(カタチ)顕(アラハレ)て流(ナカルゝ)は、水の用(はたらき)なり。其流るゝ水の用(はたらき)をなすは、水中に火交る故也。水も元(もと)動さるもの。その動さる水を動すものは火也。動くものは水なり。今、の音に水中の火の灵とある故に、流水なること弁ふへし。p.431(ユ)
◎今の音は火水の灵なりと有て、万物皆(みな)火水の和(やわらく)より顕るゝ。天地の火水の和を離れて、万物なることなし。今、の音は、行の水と行の火と、あやに和(やわ)らくの音故に、万物是より生するの理(ことはり)を含むの故に、従(ヨリ)の心をなす。p.432(ユ)
◎今、の音は、水中の火灵なりとありて、火水の交りて躰定むる。故に、万物なる。p.432(ユ)
行のは、天地の水火文(あや)に與て、露を為(なす)の胞衣故に、たまる水なり。なかれさせ、又たまらさるものは、火の用(はたらき)也。故に、も、ともに水中の火灵にして、水中に火ある故に、流るゝ水となり、溜る水となる。故に、今の音に溜る水とある。p.432-433(エ)
行のは夜の胞衣()也。是は、夜の八つ時を云。此時は、陽氣の火、陰の水中に潜まりて、水中の火となるか故に、の音に夜の胞衣と有。p.433(エ)
行の眠の胞衣)也。夜の八つ時、息(イキ)元(もと)の胞衣に納る故に、眠の胞衣なりと云。此語のは根也。は睦む也。息の根に睦(ムツ)むと云こと、根入(子イル)と云こと故に、子ムルことは人のみに非。天地の息も、丑の時には本元の胞衣に入(いる)。人も天地も、ともに本元の胞衣に心を収る。是、根に入か故へに、眠ると云。如此、子ムリの胞衣は、時に約すれは丑の時也。これ、水中の火にして、陽の火、陰の水の正中に形(かた)ちを隠す時なり。故に、今は、水中の火灵なれは、夜の胞衣、眠りの胞衣とある。凡(すべ)て、行は天地の父母、あやをなすことを宰るの行にして、始にヤイと息を文に与(くみ)、に至りては、水火和らき與(くみ)て、流るゝ水となりて、一滴をもらし、其一滴今(いま)此胞衣に至て、ツユと円(まどか)になる。其露と円かなるときは、水の形をなして、火は水中に形を隠す。爰(ここ)か、眠りの胞衣也、夜の胞衣なりと思ふへし。p.433(エ)
は水中の火灵とありて、與(クム)義なり。p.464(セ)
は、昇水の灵なれとも、其昇水と、水動き昇るは、の音の処にて解か如く、火、水中に有て昇らす也。火のために水動き昇る故に、昇る水の灵の中に、此の音に水中の火灵と有。則、水火の與み合せ也。其の形を見て知るへし。p.464(セ)
◎水中の火灵たる、クムの音に、ヨロヒなりとある。p.466(セ)
の音は、水中の火灵にして、火は水の底に入りて、形を隠して、水斗(ばか)り昇りて、きよらかなる音の故に、スメル也。p.468(ス)
◎住は水上の所に住するを云とあり。皇国の語にも、水の上に、一つの凝(コリ)の出来たる事なり。即、嶋(シマ)也。凝(コ)るものは火也。しかれは、今の音は、水中の火灵なれは、也と有なり。p.468(ス)
◎火強けれは、鑵中の湯氣澄()み昇るか如し。其昇る水は、ス一にして曲らす。又、飾り無し。故に、の音に直()也とある。ソセスシサ)は、昇水の灵の中に、或は水中の火灵、又は火水の灵と差別あることは、心得の有ことにして、昇水の灵とは、水の昇るは、火の為に動かされて昇る。火水を動かすときは、水中に先(まづ)火入されは動かさず。水中に火降り、睦故に、臣(おみ)君(きみ)の命令を受、妻夫の為に動く。是、自然の理(ことはり)なり。昇水の灵の行の中に、火水の灵、水中の火灵、此意味を以て解分くへし。其訳は、初めの音は、火水の灵にして、水火の與(クミ)初め、次にの音は弥(いよいよ)火水與の極り也。今、の音は、火、水中に與み極りて、火の為に動かされて、水昇り初()むるの音なり。是、一(い)ち行の正中(まなか)なれはなり。ソセと與て、にて昇るのみの用(はたらき)有る故に、たゝ昇水の灵と有る。是以て、上のの暉火の灵、中に影の火の灵有こと知へし。p.468(ス)
◎火に位する行の伊邪那岐(イザナ)の氣(イキ)と、水に位する行の伊邪那美(イザナ)の氣(イキ)と、與(クミ)舫(モヤヒ)て、天に立(タチ)昇(ノホリ)、水火(イキ)御合(ミアヒ)連(ツラナリ)円(マロカリ)て、伊邪那岐(イザナ)の氣(イキ)は水中の火の一滴となりて降(クタリ)、万物の灵根を宰る行となる。その灵(マ)よりの灵起り、一より百千万の数に至(イル)の義をなす。p.369
行起りて、澄む物は昇りて天となり、濁るものは降りて地となる。人の言語の差別をなす。しかれは、此二柱(ふたはしら)のいき和して、伊弉諾のいき、伊弉冊のいきに入て、水中の火となりて下る。これを行と云。p.490(タ)
◎灵(タマ)とは、伊弉諾のいき、伊弉冊の水中に降りて灵をなす。故に、水中の火灵とある。p.490(タ)
の音は、水中の火灵にして、父の火、母の胎内の水中に垂(タリ)て、灵(タマ)をなすの音也。故に、息の根なり。p.491(タ)
の音は、水中の火灵にして、万物の灵也。種也。故に、是より大いなる物なし。今、天地と開け、万物と広かるも、其本(モト)は伊弉諾、伊弉冊の二柱の火水(カミ)與玉へる、一滴のタマより生る。一滴の灵(タマ)、割別れて天地万物となり、子々孫々となりて、永世尽ることなし。故に、大(オホイ)なるものは、水中の火灵の一滴にすきたるものなし。p.491(タ)
は、水中の火灵の一滴の灵をなす音のゆへに、溜水とある。p.492(タ)
の音は、水中の火灵にして、万物の灵也。種也。万物、一つの灵の種より開けたるものにして、万物本(モト)一つの灵(タマ)にして、違はさるもの也。故に、は正(タヽシキ)也と有。若(もしくは)、意と意と合ふかゆゑに、正しと云也。既に、種(タネ)のの灵起るに順ふて、一より百千に及ふのの灵起る。p.493(タ)
の音は、水中の火灵。胎内の火灵。p.493(チ)
◎父の火、母の水の胎内に宿(ヤトル)の音故に、胎内の火也と有。p.493(チ)
◎父の火、母の水中に垂りて、玉(タマ)をなし、種(タネ)となる。p.493(チ)
◎其種(タネ)、一粒にして百千の数に至(イル)るの灵起る。p.493(チ)
の音は、水中の火灵にして、胎内の火なるか故に、これ血(チシホ)也と有。血(チシホ)の赤きは、直に火の色なり。故に、血に穢れたるときは、火を以(もて)清むる。是、と火と同躰なるを以(もて)、にかへて火を改むる也。尤(もっとも)、血の流るゝときは水にして、是(これ)火水なり。又、水火(シホ)なり。其ときは、とは云す、ノリと云。は水なり。水火の二凝ニコリ=濁)の降(クタ)る也。故に、流るゝに名をなす。血()と云は、胎内の火なるを云。今、の音は水中の火灵にして、胎内の火なるか故に、チシホなりと有。地中の火と、胎内の火と、人に有ては胎内の火、天地に有ては地中の火。然れは、の音は、天を回るの火。の音は、水中の火。の音は、地中の火。この法則(のり)を以(もて)、ヒチスの三言同灵同義をなして、相通すると知るへし。p.493(チ)
行は水中の火にして、暉く火の灵の現るへき氣の隠れたる処也。p.494(チ)
の音は、水中の火灵にして、母の鏡の水中へ、父の剣の火和らき睦むの音故に、ツルキ也とある。是、イキツルム(本語ツルクム也)のこと也。p.495(チ)
の音は、水中へ火與みて、一より百千に動くの義をなす。p.495(チ)
◎母の水中の火は、父の一滴たりたるの故に、は父の灵とある也。p.495(チ)
◎今日息をなすの本は、父の一滴也。p.495(チ)
◎水中の火灵は、息(イキ)の本にして、也。息の本也。p.496(チ)
は、一より百千に及ひて、息の本をなす。p.496(チ)
は、水中の火灵にして、息の本なるか故に、五穀也。p.496(チ)
◎鳥(トリ)は陰中の陽物なるか故に、今火中の水灵とあり。の音に鳥の灵也と有。p.496(チ)
の音は、水中の火灵にして、一つの物の)の最初なり。p.496(チ)
の音は、水中の火灵にして、息の本(もと)なり。p.496(チ)
の音は、水中の火灵にして、一(ヒトツ)物のホチ()の最初なり。p.497(チ)
の音は、父(チチ)の一滴の一物、其物に隔(ヘタテ)を入て、百千に及ふの音也。p.497(チ)
◎上に一つ也と有て、中間に年月日時の灵なりと有は、元旦の暁(あかつき)に、水中の火の、天の御中主の一物與みて時をなし、時をつゝめて日をなし、日をつゝめて月をなし、月をつゝめて年をなす。如是、元旦の)の一滴より起りて、年月日時の隔(ヘタテ)をなす故に、今一つの)より百千に及ひて、の音三つ也。p.497(チ)
は天を回る火。は地中の火。是、同灵なり。p.497(チ)
の音は、火中の水灵にして、火中の水は必(かならず)渦巻(ウツマク)也。p.498(ツ)
◎約ツヽは、火中の水灵の音なれは、渦巻(ウツマキ)潜(ヒソマル)より出る法則。p.499(ツ)
の音は、水中の火灵にして、其水はヲミナ(女)なり。其水に與む火は、男(ヲトコ)なり。故に、今男也と有。p.502(ト)
◎水中の火の、與み與みて(カタマル)ことを、轟(トヽロク)と云。今、現に、水中に火を入るれは、必す声を発して轟く。今、此の音は、水中の火灵なるか故に、轟也と有。p.502(ト)
◎解(トクル)とは、は與(クム)こと。も與(クム)こと。水中の火の與むを、解(トク)と云。偖(さて)、こゝに心得あり。水をトクと云も、與(クミ)凝(コリ)て有ものを発つの語。今、與(クミ)與(クム)の義なるを、物を放つことに用ゆるは、心得かたきやうなれとも、本来の語を能(よく)解(トク)へし。氷は、只(ただ)氷の儘(まま)にてはとけす。其氷に、春の陽氣の火か 與(クミ)結ひたる故に、氷もモトの水に解(トクル)也。是を、トクと云。 又、解(トク)と云語を解(トク)にも、其音に法則與()ませて解(トキ)分(ワカ)る也。帯も結ひたるに、手を與(クミ)入て解(トク)也。如是、水中へ火與(クム)か故に、解(トケル)。故に、水中の火灵なるの音に、トクル也と有。p.502(ト)
の音は、の火、此水中に與(クム)の音なる故に、トフ也と有也。p.502(ト)
の音は、火、水中に與の音にして、火、水中に與めは、万物基(モト)をなすか故に、モト也。p.503(ト)
行は、水中の火灵にして、一つの灵をなし、一より百千に及ひ及ふの基也。p.503(ト)
の音、地に位して、上の四音を束ねて、ことに重き故に、別て基(モト)也と有。p.503(ト)
◎火の水に與むの、水中の火灵なるか故に、人也と有。火水の與むを、ヒトと云か故に、の音に人也と有。白ふ人、黒ふ人、仲ふ人なとのは、皆人のことと思ふへし。p.503(ト)
◎止也。トトムとは、トトの反にして、は與こと。は睦むこと。與睦を、トヽムと云。今、水の中に火與み睦みて、玉をなして、更に変ことなく、永世尽ることなし。故に、トヽムと云。人のこゝに止マルマルの反)と云も、能(よく)睦みて動かさるを云。今、の音は、水中に火與み睦みて、玉をなして、更に変らさるの音故に、止(トヽム)也と有。タチツテトは、玉(タマ)つゝきて、今爰(ここ)に止まることにして、ヒフミヨイムナヤコトと、止り終る也。p.503(ト)
◎水中の火灵の(ホチ)割分れて、百千に及ふの音故に、昇也と有。p.503(ト)
の音は水中に火與みて、一物のヽ(ホチ)をなし、百千に及ふの音故に、速(ハヤキ)也と有。p.504(ト)
の音は、水中に火與みて、與み褐る故に、所(トコロ)也と有。p.504(ト)
は、統(すべ)て水中の火灵にして、一より百千に及ふ父の灵なり。
◎実の水は象なし。是を水のといふ。象を見する時は水中に火有。故に流(ナガル)。是を火の活用といふ。p.9(水穂伝附言)


水の
の音は、回(メクル)水也。p.437(ノ)
の音は、出る息の中に、先つ始に位するゆへに、水の灵也とある。p.437(ノ)
の音は、回(メクル)水の灵也。p.437(ノ)
◎回(メクル)と云は、動きて離さることなり。p.437(ノ)
の字にて語を回り動かして、しかも又、離れさるも水の用(はたらき)。p.437(ノ)


濁水の
は濁水の灵にして、降ること。p.393(ヲ)
行は惣(すべ)て濁水の灵也。故に、澄むは上り、濁るは降る也。p.449(ラ)
行は濁水の灵にして、降るなりと有。p.449(ラ)
行は、助言をなすにも、言(ことば)の上になく、只(ただ)下(しも)にのみある。p.449(ラ)  
は濁水の灵にして、下(くだ)るゆへなり。p.449(ラ) 
息息(イイ)の両(フタツ)を宰るp.450(リ)
◎火水の息、逆(さ)からはずして、共に循環するの形をという。p.450(リ)
◎熱氣の火、口の中に凝るか故に、共に濁水の灵なり。p.452(リ)

◎ラリルレロの濁りは、降(クタル)也。p.468(ス)
・火水の別なくノ水の灵である。
・ラリルレロの濁りは、降(クタル)也。p.468(ス)


影火の
は影の火の灵にして、火を産玉へりと云こと也。p.380
は、影火の灵にして、火也。内の火、外の水に與て、内の火弥(いよいよ)盛になりて、芽さしをふかんとする。p.395(ヘ)
は、影の火の灵にして、凝()ること。p.452(コ)
◎真(まこと)の火の躰には、凝る物に非(あらず)。影は火の用(はたらき)にして、降る濁水に引息の火こりこつて、暉き昇る程にこる故に、是をと云。p.452(コ)
◎水火の和(やはら)きこるなれは、器も則(すなはち)人也。故に、屢(しばしば)説く如く、形をなす者は火水のこりにして、皆人なれはこそ、此一音に器也とある。又、総(すべ)て人の灵とある。押て知るへし。p.453(コ)
◎香(コマカ)とは、水火の凝(コリ)搦(カラム)より付し名也。故に、草木の躰に火水の二つこるか故なり。p.454(コ)
◎基本は皆(みな)水火の二凝(ニコルと云より外の法則なし。故に、同し一音に細かなり。又香(こま)か也と有る。実に奇々妙々たること也。天地自然の水火の與み離れより、其謂(いは)れをなすと思ふへし。p.455(コ)
の音の水火の凝りは、火、水中に與み凝りて動ざること。p.461(ソ)
の音は凝りて動かざる義より、処(トコロ)と云(いふ)法則出る。p.461(ソ)
行は、暉火の灵にして、影の火也。故に、キクケコの四言は、影の火の灵と有。p.462(ケ)
◎正火は躰にして、暉く物に非(あらず)。暉く火は用にして、火の影なり。p.462(ケ)
◎火の影は、物を選ひ分る活用(はたらき)有。燈火の光の、物を見分るか如し。p.462(ケ)
は影の火の灵にして、異(コトナル)也。p.462(ケ)
は影の火の灵。影の火は火の用(はたらき)により物を分ち、差別(ケチメ)をなす。p.463(ケ)
に影の火の差別と有なり。p.462(ケ)
は、都(すべ)て影の火にして、暉く火の灵なり。真(まこと)の火は、暉くこと也。暉くときは、火の用(はたらき)にして、必(かならず)水に與(クム。故に、暉(カカヤク)也。其水に與むときは、氣(イキ)降(クタル)也。父の火、母の胎内の水に降(クタリ)與(クム)。是、の灵なり。故に、イキ降るなりとある。p.466(ク)
氣()、則(すなはち)、水火(イキ)也とは、水火すてに凝て、浮ひ出るのいき也。p.470(キ)
の音は、影の火の灵と有て、真(まこと)の火に非す。夫(それ)を何そ日輪と云や。答曰。前に数々解くか如く、真の火に形見へす。形をなす火は、火の用にして、則(すなはち)影也。其形なすときは、火水二つ與みされは、形をなさす。今、此の音は、火水凝て形をなす音の故に、影の火の灵にして、氣なり。
p.471(キ)
形無きもイキ、形有も共にイキなれとも、形無きをと云(いひ)、形有をと云(いふ)。其れを合せて、又イキと云の語をなす故に、の音に息の字を仮る。の音に、氣に字仮り用ゆ。の音は暉く火の一行にして形無、天地のいきより形現せる氣なりと知るへし。故に、今の音に氣也と有。又、影と云に二種あり。正火より出る影と、影より出る影有と知るへし。p.472(キ)
の音は、形(カタチ)をなすの火水(イキ)にして、形をなすのいきは、火水の凝(コリ)極(キワマル)也。故に、限(カキリ)也とある。p.472(キ)
の音は、形なきの火水凝て、形を現すの息のの音故に、限(火切)也と有。p.473(キ)
の音は、火水の形をなし初むるの音の故に、生(ウメ)る也と有。都(すべ)て形をなす者は、天地のいきの躰より生(ウマ)るゝ氣(イキ)と知るへし。p.473(キ)
の音は、暉く火灵にして、暉(カゝヤク)は是(これ)火の用(はたらき)にして、正(たたし)き火の躰は暉くものに非す。影は、是(これ)正(たたし)き躰に非す。用(はたらき)なるか故に、暉く火の灵の、の音に影也と有。惣(すべ)て此一行は、皆(みな)暉火灵也。其中に、キクケコの四音に、影の火の灵と有は、此(この)意(こころ)なりと知へし。p.474(カ)
◎暉く火は躰より別れたる用(はたらき)の影(カケ)の故に、の音に別(ワカツ)也と有。p.475(カ)
は形現するの火なるか故に、火切(カキリ)也と有。今、此は、形現すの水なるか故に、水切(シキリ)也と有。p.488(シ)


火水の
行、都(すべ)て火水の灵なり。p.362
は空水の水にして、自()ら也。は和(ヤワラク)こと。水火(イキ)の二つ、自ら和らくことを、アヤと云。惣(すべ)て、物のくみ、模様の舫(もや)ふことをアヤと云p.425(ヤ)
の音は、アワの二音舫ひて、の灵起る故に、アヤ也とある。p.425(ヤ)
との水火あやにくみて、此の音起る故に、水火の二つを宰る。p.428(ヤ)
の音は、水火(イキ)の根。p.438(ネ)
は火水の灵にして、正中(まなか)に位し、火水の根()に舫ひて、文(あや)分らぬこと。時に合はすれは、夜の八つ時なり。故に、黒(クロキ)也。p.440(ヌ)
◎火の水中に入極也。今日にて云は、夜の八つ時に当る。故に、終也。p.440(ヌ)
は火水の正中に與舫ひて、文分らぬを黒き也とある。p.440(ヌ)
◎火水與み舫ひ、文分らぬことならは、何そ黒きと云や。答て曰。クロは水なり。然れは、水になりて火の形なし。火の形なけれは、火水の與とはいはれす。又問。水火與たる形見ゆるならは、文分れて、くみ極るとは云れす。其文分らぬ黒きは、又水の影にあらすやと云に、曰、黒きは水なりといへとも、火を與の水にして、水の一辺に非す。男女の交りは、火水の極りなれとも、其くむ極りに至れは、男の火は女の水中に形を隠して見えぬか如し。p.440-441(ヌ)
は水火與て、文分らぬ故に、ヌの音に潤(ウルオフ)也と有。p.441(ヌ)
は火水の正中に與み舫ひ極るの故に緯(ヌキ)也と有。p.441(ヌ)
は火水の正中に與み入て、火の形隠れて見え故に、也。p.441(ヌ)
は水火の凝り也。天地も、日月も、ともに水火の凝りなり。凡(すべ)て、此一行を含にて、合はすれは、の音は夜の四つ時。の音は、九つ時にあたる。の音は、八つ時に当る。此の音は、明六つ時に当る。是、八つ時に、火、水中に與み入て明かなる。是を、と云。これ、火水の凝り、日月明暗天地雲泥と差別を知る故に、の音は水火の凝なりと有。
ネヌの二音は、火水の舫ひなれとも、胎内の義にして、未た見へさる処也。故に、黒也。暗也。水火の根也とあり。p.443(ナ)
の音は、火水と形顕れて、竟(つひ)に與むの音。p.443(ナ)
は火水の灵なり。物の和くときは、正中()をなす。和がさるときは、正中()をなさず。偏(かたよ)りて、過不及を。p.445(ナ)
は、出る息の正中()を宰る一行也。其中にも、此の一音は、其法則を深く含む故に、別して正中の灵也とある。其の形を見ても、過不足なき正中の灵なることを知るへし。p.445(ナ)
は火水の和(やわら)くの音なる故に、凝(コリ)たる。p.445(ナ)
◎火水の和らき凝るか、即生()るなり。穂の生()る。実の生()る。陰陽の循環して、火水の能(よく)和らく故に、生()る也。火水和かされは、実ならす。故に、火水の和くの音に、生()る也と有。p.446(ナ)
◎火の躰、水中に入隠るゝを、火水の灵。ソの音に形(かたち)無し。p.456(ソ)
◎火、水中に入て、水、形をなすの音故に、水火(シホ)と云。p.457(ソ)
◎火、水中に與み凝て、胎内に凝りてあれとも、表に見えす。p.461(ソ)
◎昇水の水灵にして、水の用(はたらき)ばかり。火は胎内に隠れて、水を宰る。p.461(ソ)
◎火、水中に入りて凝れとも、形は見えす。水の用(はたらき)ばかり。p.461(ソ)
◎ソは火水の灵にして、水火の與み初め。p.469(ス)
の音は、火水の灵にして、右(みき)左(ひたり)を備ふ。p.499(テ)
◎天の氣は、即水氣(右)。地の氣は、即火垂(左)。此右左の動く故に、手()の音に風(カセ)と有。p.500(テ)
◎人(ヒト)は、天地の水氣、火垂より生るゝか故に、ヒトと云。天地の水氣、火垂有か故に、人を手()と云。p.500(テ)
◎火水の灵のの音は、則水氣、火垂なるか故に、児の灵也とある。今、の音は一つにして、水氣、火垂ありて、合せて百千の数をなす。p.500(テ)


昇水の
は昇水の水の灵。p.379
◎昇水の灵にして、はすゝむこと。p.412(ハ)
は昇水の灵にて、水の昇り極るの音。p.433(ヤ)
は昇水の灵にして、スメルはひとり昇る也。p.468(ス)
◎昇水の灵とは、水の昇るは、火の為に動かされて昇る。p.469(ス)
◎火水を動かすときは、水中に先(まづ)火入されは動かさず。p.469(ス)
◎水中に火降(クタリ)、睦む故に、臣君の命を受け、妻夫のために働く。p.469(ス)
◎昇水の灵の行の中に、水中の火灵、火水の灵と差別ある。p.469(ス)
◎暉く火のの灵起る。随て、昇る水のの灵の水起る。p.479カ)
の音は、昇水の灵にして、万物の初めを宰る。先に解か如く、動く物は水にして、動かしむる物は火なり。火の為に水動されて、始めて形を現して昇る。故に、今(いま)昇水の灵のの音に始也と有。p.479(シ)
◎万物の始めは皆(みな)水也。故に、昇水の灵のの音に、始め也と有。p.480(シ)
の音は、昇水の灵にして、終りの義なるか故に、死()也と有也。p.482(シ)
の音は、昇水の灵の始めをなすの音故に、オノレ也有。p.483(シ)
の音は、昇水の灵にして、初めソセスと水中に火與()みて、火の為に水今(いま)動き、進み昇りて、正しく割分らんとする音の故、幸也と有。是は、割分れんとする始め也。は正しく割分れのとき也と当知。顕云サイハイとはは割分こと。は息のこと。は発のこと。心は今近苦しみし息をサキワケ又息を発くを云如是して発解す。p.484(シ)
は昇水灵にして、進み昇り、割分んとする故に、司ると有。p.484(シ)
◎昇水灵は、ツカサなることと知るへし。p.484(シ)
は昇水の灵にして、水は能(よく)物を育つる用(はたらき)あり。火は物を損する物なり。草木の花を火の中に入るれは、惣(たちま)ちにしほむ。水に止むるときは、永く育つ。父の火、能(よく)息の本はなせとも、育つは母の水にあり。第一義、是也。故に、今は水灵の音のゆへに、育つなりとある。p.485(シ)
の音は昇水の灵にして、濁れるは降り、スメルは昇る音の故に、育(ソタツ)也とあり。p.486(シ)
◎昇水の灵の故に、出る水なることを知るへし。p.486(シ)
◎印(シルシ)とは形現れ明に定ることを云。是、形無きいき凝りて、水は明に形を現して、昇る音の故に、印し也と有。p.486(シ)
は昇水の灵にして、進み昇る音の故に、進(スヽム)也とある。p.487(シ)
◎形無き水の形(かた)ちを現して、進み昇り、其進み昇る昇水に、神灵宿りては、月夜見の尊となりて、四海を照す。たとえは、神灵備はらすとも、水河海に溢れ、天を回りて、万物を育つ。皆是、形現るゝの昇水の用(はたらき)也。これを茂(シゲル)ると云。p.487(シ)
◎形なす昇水は、火限(カキリ:火切)有。故に、空水は形無故に、かぎりをなさす。p.487(シ)
◎形現すの水は、水限なす故に、物に障へられて、舟に乗らされは渡られす。形現はすの水のゆゑ也。有所あり、無き所あり。p.487(シ)
の音は昇水の灵にして、形現はすの水故に、今シキリなりと有。上のは形現するの火なるか故に、火切(カキリ)也と有。今、此は、形現すの水なるか故に、水切(シキリ)也と有。p.488(シ)
は、都(すべ)て昇水の灵。ソセスシと水昇り進みて、の音は昇り極りて割別(キワカルゝ)也。統(すべ)て一切の物、進み極れは、さき分るゝもの也。一粒の籾、進み昇りて万倍となる。万物皆(みな)如此。元(もと)は一にして、進み昇れは割分るゝもの也。今、此の音は、昇水の極りの故に、割別るゝ也。細也。割分るゝの故也。p.488(サ)
◎誘(サソフ)とは、は割別(サキワカルゝ)こと。は揃(ソロフ)ことにして、躰は別にして有乍(ありながら)、セスシと昇る迄は、只(ただ)一にして別れぬに、今は其一に昇る水の、割分るゝの音也。しかれとも、割分るゝなれとも、揃(ソロ)ふて乱れす。是を、誘(サソ)と云。友を誘ふなとも、彼れと是と躰は別なれとも、揃へ行くを誘ふと云。如此、水は物を睦むの故に、割分るゝと云も、又離れすして誘ふ故に、さそふ水に有。小町の哥に、さそふ水あらはいなんとそ思ふ、と詠也なとは、能(よ)く詠得たる名哥也。今、昇水の灵のの音なる故に、誘ふ也と有。顕云。イサナフと云は、は息也。は割別(サキワカルゝ)こと。は双(ナラフ)こと。イサナヒイサナフと、ヒフの活用(はたらき)にて省け、割別れたる息をならへると云ことにて、他人とならふと云ふことにて、誘(サソフ)なり。p.489(サ)
行は、昇水の灵にして、背(うし)ろを宰りて母の灵也。故に、育つの義をなす。上のの音に、育つ也と有。p.504(ト)


火の
は暉火の灵にして、重く強き也。p.398(ヱ)
は暉火の灵にして、即(すなはち)火也。p.413(ハ)
は暉火の灵にして、火の昇る灵。p.413(ハ)
は暉火の灵にして、きれきれになること。p.413(ハ)
は暉火の灵にして、火盛に昇り極る。p.433(ヤ)
行の暉火の灵、中に影の火の灵有。p.469(ス)
の音は、暉く火灵にして、暉は是(これ)火の用(はたらき)にして、正き火の躰は暉くものに非す。影は、是(これ)正しき躰に非す。用(はたらき)なるか故に、暉く火の灵の、の音に影也と有。惣(すべ)て此一行(カ行)は、皆(みな)暉火灵也。p.475(カ)
◎暉火は躰より別(ワ)れたる火の用(はたらき)の影(ケ)。p.475(カ)
は暉火灵にして、陽の昇る相(すがた)也。p.476(カ)
の音は、暉く火にして、昇ることなれとも、かゝやくと迄はいはるれとも、昇るとは云はす。たかき也とあれとも、司とはなし。p.485(シ)
の音は、暉く火の灵にして明らかなるを、クロキ也、クラキ也なとゝ有。法則(のり)を知らさる人は、知り難きことなれとも、火の暉く用をなすは、火凝りてるの最上也。石中より火の出るも、余に合せて凝故に、暉き出る。顕云。此説取に足らす。秋になり、陽の氣、陰中に褐るか故に、かゝやく。是を、稲妻と云。如此、火はこり凝るか故に、暉くの用(はたらき)をなす。今、クロとは、物に與みるの理(ことはり)なるか故に、暉く火灵のの音に、クロキ也と有也と思ふて知へし。p.476(カ)
は暉火灵にして、陽の昇る相(すが)た也。陽の昇るときは大きく、潜まるときは少(チヒサ)し。例せは、火昇りては、百丈の殿舎も一時に滅す。潜まるときは、爈中に埋みて、掌を以(もて)覆ふ。今、は暉く火の灵にして、火の昇る音也。故に、大(オホヒ)也と有。p.476(カ)
は、暉く火の灵にして、火の用(はたらき)也。火の躰には非。火の躰は形なく、又暉くものに非す。其かゝやかさる火の躰に、うごき違ふて水に與みて、暉くの音故に、疑(ウタカヒ)也と有。p.477(カ)
は暉く火の灵にして、古事記神代の巻の、天照大神也。は月読の尊にして、是(これ)を地神の部に入(いれ)、形をなし、初にして終りをなす。隠身(シヲ)在(まします)天神の如くには非。形をなす物は、必(かならず)初め有。又、終り有。朝 東に暉て、夕べに西へ入。是(これ)、形有の相(すがた)也。故に、今(いま)形顕すの、暉火灵の音に限ると也と有。p.477(カ)
は暉の火にして、木のことを云と知るへし。木は火のいきの形。今、此の音は、形無き火の形を現(あらは)したる木にして、暉(かがや)く火のの音に、草也と有。松なとを、草と云ときの草()也。タマハヾキ、是も亦(また)松のこと也。p.478(カ)
◎暉く火のの灵起る。随て、昇る水のの灵の水起る。p.479(カ)
カサヽキは暉火灵にして、火にさきさきて、幸(サイハイ)をなすと云語也。日出れは光り暉き、天地万物の差別を分て、照して、幸(サイハイ)をすると云語也。p.484(シ)


神社


記事更新日:2026/09/16

灵合の例(和漢)※たまあひ

【言霊と漢音(または呉音)の灵合】※唐音、明音、呉音、漢音

◎母(❷)p.387
 ・言灵:ハハにして、子宮にをさまるを、発(ラキ)開(ラク)こと。
 ・漢音:にして、産出すの義なり。
  ⇒物を産出すは母故に、ハハの字、漢音にて母()と云。是、灵合なり。 
   
◎発(❷)p.387
 ・言灵:ヒラク
 ・漢音:(発端:ッタン)
  ⇒の言霊、の言霊と灵合している。

★ここから

〇終(❾)p.394
 ・言灵:
 ・漢音:ュウ
  ⇒は水火の灵。は終也。

◎恵(❸)p.398
 ・言灵:メクム
 ・漢音:
  ⇒よく搦(からみ)回(めくり)睦(むつむ)こと。

◎回(❹)p.398
 ・言灵:カイ
 ・漢音:
  ⇒天地の胞衣が弥(いよいよ)搦(からみ)回(めくる)こと。
  ⇒自分が積んだ功徳を他者に分け与えることを回向(こう)という。

◎会(
 ・言灵:カイ
 ・漢音:
  ⇒恵や回と同じ?

◎覆(❻)p.399-400
 ・言灵:オホフ
 ・漢音:フク
  ⇒物の上へをおほへは、大きにふくる也。

◎浮(p.401)
 ・言灵:ウク
 ・漢音:フウ

◎非(p.404)
 ・言灵:アラスアラザル
 ・漢音:
  ⇒は正火の灵にして、真の火なるか故に、真の火は空躰にして、有にして無。

◎否(p.404)
 ・言灵:イナ
 ・漢音:
  ⇒真の火は、空躰のものなれとも、無也。又、無にして有也。有にして無也。

◎髪(p.413)
 ・言霊:カミ
 ・漢音:ハツ

◎栄(p.433)
 ・言霊:サカエ
 ・漢音:エイ

◎ニ(p.443)
 ・言霊:
 ・漢音:

◎流(p.444)
 ・言霊:ナカル
 ・漢音:、リュウ

◎理(p.451)
 ・言霊:コトハリオサメル、スジ
 ・漢音:

◎利(p.451)
 ・言霊:キク、スルドイ
 ・漢音:

◎香(p.454)
 ・言霊:コマカ・ニホヒ
 ・漢音:

◎小(p.455)
 ・言霊:チサキ・チイサキ
 ・漢音:
  ⇒個、子、弧、古、個、粉

◎家(p.478)
 ・言霊:イヘ
 ・漢音:
 
◎始(p.481, p.529)
 ・言霊:ハム(言霊
 ・漢音:

◎死(p.479, p.529)
 ・言霊:ハム(言霊
 ・漢音:

◎己(p.482)
 ・言霊:オノレ
 ・漢音:(一個を意味するコ)
  ⇒漢語で、人に構はす、我独りと僻執するを、一己()という。

◎生、死、始、終、己(p.482)
 ・言霊:
 ・漢音:
 ・漢字にも、始死至止、皆(みな)同じ称(とな)へにして、灵合をなす。
  ⇒皆(みな)同一に、水より水に入の 理(ことはり)と知るへし。

◎始死至止(p.483)
  ・言霊:シシシシ
  ⇒死は始(生)から終(死)に至り、そこで動きが止まる(止)。※荘子の言葉 

◎他(p.482)
 ・言霊:ホカ
 
・漢音:
 ・他…多くのものとして分かれたもの。
  ⇒タレから、レを省くと(他)になる。

◎進(p.486)
  ・言霊:スヽム
  ・漢音:
   ⇒言霊は昇水の灵であり、進むという意味。

◎細(p.489)
 ・言霊:コマカホソイ
 ・漢音:サイ
  ⇒言霊は昇水の灵であり、割別(サキワカルゝ)という意味。

◎大(p.491)
 ・言霊:オホイ
 ・漢音:

◎多大(p.491)
 ・言霊:オホイ
 ・漢音:

◎馬(p.509)
 ・言霊:ウマ
 ・漢音:

◎無(p.510)
 ・言霊:ナキ
 ・漢音:

◎本(p.529)
 ・言霊:モト
 ・漢音:
  ⇒の言霊と灵合している。

◎子・始・死(p.529)
 ・言霊:
 ・漢音:
 ・始めに終りを備へ、終りに始めを備へるの法則。
  ⇒生死同体の義(p.529)

◎砂
 ・言霊:スナ
 ・漢音:、シャ
  ⇒の言霊と灵合している。

◎至
 ・言霊:イタ(ル)
 ・漢音:

◎馬(p.509)
 ・言霊:
 ・漢音:


〈メモ〉
◎言霊秘書p.85


天地開闢


記事更新日:2026/09/16

水氣(右)と火垂(左)

人も亦(また)然り。胎中の胞衣に寒暖ありて、其寒暖の胞衣か首を手足の肢に出す。五躰のタ(肢)に、上下左右の差別出来る。此右は水の氣故に、胞衣の寒なる所より出る。左(ひだ)りは火の氣故に、胞衣の暖なる所より出る。右は水にして、昇るもの故つかひ易(やす)し。左は火にして、重く降る故につかひ難し。此道理を以(もて)、肢の前後、頭尾の上下、手足の左右、皆是(みなこれ)胞衣の寒暖より差別するなり。其差別はあれとも、皆一つのの胞衣の灵故に、五躰の肢を惣(すべ)てと云なり。
(山口志道「言霊秘書」p.396)

万物一滴の胞衣の、ふとりふとりて昇らんとするは、是ア行のウ也。一粒の籾より芽さして生するは、此浮昇るの※(図形)、水氣(右)のア行のウなり。又、後に降らんとするは、即ち渦巻降る、火垂(左)のワ行のウなり。
(山口志道「言霊秘書」p.401-402)







記事投稿日:2024/12/11

五十音と下知(げぢ)の法則

下知(げぢ)とは、上(かみ)より下(しも)へ下(くだす)語。五十音には軽い音と重い音があり、重い音を下にすることを下知(げぢ)といいます。下知(げぢ)という漢字の仮名は耳障りがあり聞きにくいため、令(れい)と言い換えることもできます。



(1)下知(ヨ❺)

下知也とは、下へ降す語也。惣(すべ)て、重き語は下にして、アカサタナの五行は、天の方に付て、音かろし。ハマヤラ迄の四行は、地に付て、音尤(もっとも)重し。其一行宛(づつ)の中にも、此第五の音は地を宰りて、ことに重し。故に、下知をなす。

アカサタナ の五行は、の方に付て、音かろし。
ハマヤラ 迄の四行は、に付て、音もっとも重し。
其一行宛(づつ)の中にも、此第五の音はを宰りて、ことに重し。

地 ◎◎◎◎◎ ◎◎◎◎◎ 天
◎ ヤマハ ナタサカア 
◎ リイミヒ ニチシキイ 
◎ ルユムフ ヌツスクウ 
◎ レエメヘ ネテセケエ 
地 モホ ノトソコオ 


モロの三言、共に同義をなして、下知を宰さとる。又、三言の中にも、中間にありて、尤(もっとも)すくるゝ。モロの二言も下知なれとも、俗言にして、雅言の哥にはよまれす。

ラヤマハ ナタサカア
リイミヒ ニチシキイ
ルユムフ ヌツスクウ
レエメヘ ネテセケエ
ホ ノトソコオ


哥によむ下知のことばは、ケセテ子ヘメレの七言に、此の音のみ也。

ラヤマハ ナタサカア
リイミヒ ニチシキイ
ルユムフ ヌツスクウ
メヘ 子テセケ
ホ ノトソコオ


故に、モロの三言、共に同義はなせとも、モロの二音には、下知の法則なし。今、の音にのみ、下知なりとあるを思ふて知へし。顕云。下知と漢字を仮るは、耳につきて聞にくし。顕は、也と書てもがとこそ思へ。



(2)下知(ナ❹)

下知(げぢ)とは、上(かみ)より下(しも)へ下(くだ)す語にして、至て重き語也。故に、ケセテネヘメレの七言、ヨモロの三言、是等は中()にありて、重くして地を宰る音の故に、下知をなす。此の音は、和らき並ひ、與み凝の音にして、年に合すれは七月、今日に合すれは七つ時にして、天に在乍(ありながら)地を呼ひて與むのとき也。故に、重くして下知をなす。

ラヤマハ タサカア
リイミヒ ニチシキイ
ルユムフ ヌツスクウ
メヘ ネテセケ
ロヨモホ トソコオ


しかれとも、ヨモロの三言の下知よりは、自ら軽しと可知。此一行の中にも、中言のネヌニの三言は、下知をなさす。上のの音と、下のの音と、此二言下知をなす。しかれとも、の音は軽くして、雅(みやひやか)にして、貴人の詞になる。しかるを、鄙に住める俗、こゝに、かしこにのと、一言にて下知をなす故に、詞拙(ことばつた)なし。故に、今此五十連の法則にも、の音にて、下知の法則なし。の音にのみ、下知をなすの法則あり。是、天にありて、能(よく)地を呼(よぶ)のの音にして、火水和らきの用(はたらき)の音なる故に、ヨモロ等の下知よりは、天に位するか故に、下知の心軽き也と知へし。



(3)下知(メ❿)
惣て、下知の音は、ケセテ子ヘメレの七音は、みな下知なり。是、ヱナの重き音より、つゝくゆゑと知るへし。古今集に、植し植(う)は秋無時や咲かさらん花こそ散ら根さへ。下の句の留に、カレメヤは、子メナの三言相通にして、枯無きやの心なれとも、上の花コソチラメは、下知の言也。一首の心は、植てさへ置なれは、秋にてなくとも咲てあろふ、たとへ秋になりても、よしや花こそちらと下知をなして、根さへ枯れやと、は文(あや)をなす言にして、いや、花は散るとも根は枯れぬと云哥也。凡(すべ)て、下知は、上より下へ回らすの音ゆゑに、哥を他に読むときは、惣て下知をなす。今、の音は、の中に有て、本(も)と渾沌の一物より天地と開けて、其天地又(また)渾沌のまとかをなす。顕れしより、又(また)本元降るの今のなる故に、惣(すべ)て上より下へ降すの義あり。其一行の中にても、の音は、天地の胞衣を宰りて、殊に回るの義をなすの音故に、一行のうちにも、別して此一音下知也と有。ケセテ子ヘメレの七音は、凡(すべ)て下知のことなれとも、勝れたるに法則(のり)を譲りて、此一音にのみ、下知也と云法則ありと知へし。

ワラヤマハ タサカア
井リイミヒ ニチシキイ
ウルユムフ ヌツスクウ
メヘ ネテセケ
ロヨモホ ノトソコオ


〔引用〕
◎言霊秘書p.436-437(ヨの言霊)
◎言霊秘書p.444-445(ナの言霊)
◎言霊秘書p.509-510(メの言霊)


鳳凰と龍



記事投稿日:2026/09/10

言灵返し(たまかえし)

五十連(イツラ)の十行は、天地の音なり。人間(ヒト)、此灵を動て、言(モノイフ)なり。水火(イキ)は天地に在て、音(コヱ)は人に在(あり)。故に己が口中に低(ヒキク)唱るといへとも、願(子キ)ことを天地の神明に通し、吾国に唱る仏経、天竺の音にあらされとも、仏心に通る。本(モト)、氣(イキ)と氣(イキ)の通るにして、声の通るにはあらす。人間(ヒト)の音(コヱ)は耳の外に在て消、神明の氣(イキ)は天地に在て消す。四海万国の人、言(モノイフ)こと異(コトナリ)といへとも、天より是を聞ときは、皆同一なり。故に天竺悉曇(テンチクノシツタン)、漢国の易(エキ)、皇国の水火の伝(イキノツタヘ)、各人(オノオノ)のイ(モノイフ)ことを、天地の神灵(ミタマ)に反(カヘシ)て、天心を得るの法則なり。
(言霊秘書p.29)

アメノトコタチ音につづめ、クニノトコタチ音につづめて観るといった仮名反之法則(カナカヘシノノリ)、一言一言の深義を略述した言霊一言之法則(コトタマ一言ノノリ)、また仮名反之法則を用いて、カスミの反なり、キリの反なり、クモリの反なり、ケフリの反なりとして、詞は別であっても反して霊の同一なるものは同義をなすとする霊合之法則など、五十連の法則は、総て此巻中に在。是を煉磨(れんま)するときは、耳に聞て仮名以(もて)てしるさるゝほとのこと、松吹風、岸によする波の音まても、其のことわり知れすといふことはあらしと本巻末に志道が記しているがごとくであって、神霊に依怙(えこ)なく、志道も人、我も人であって、小天地であり、宇宙の玄微を知れるか知れざるかは、ただ磨くと磨かざるかによるものである。
(言霊秘書p.590-591)



1.霊反(たまかえし)の原理
霊反(たまかえし)とは、一音の言霊(コトタマ)を開(ヒラク)ことで派生した詞を、もとの一音の言霊(コトタマ)に反(かえす)ことを意味します。

 (例)ムシ(虫)の反、ゆへに、開きてムシと云。p.406



2.靈反しの例(水穂伝重解誌一言法則:ホ~マ)
フクロ(反p.388
 ・袋…物を収め、物を出すをフクロと云。袋の物、不定也。(茶袋、米袋など)
  ⇒五十言の出入する故に、袋(フクロ)と云。

フクロ(反p.388
 ・梟…漢字の梟は象形文字である。

ハト(反p.388-389
 ・鳩

ホソ(反p.389 
 ・臍…
の在(ま)す所。一心の在(ま)す所。
 ・イキの元也。呼吸のイキ、此所より出る。
  ⇒出入の息の顕る所故に、臍()にの音あり。

ウテ(反p.396
 ・腕…腕(ウテ)と云は手()のことと極まる。
  ⇒すくれたるものに名を蒙(こうむ)らしめたるもの也。

◎アラザル(反p.405
 ・非…空躰にして、有かと云へは無し。非ず(アラス)。

ムシ(反p.406
 ・虫(ムシ)の返、ゆへに、開きてムシ(虫)と云。
 ・とは虫の惣名なり。

◎ノムシ(反p.406
 ・野虫(ノムシ)の反、ゆへに、開きてノミ(蚤)と云。 
 
◎シラムシ(反p.406
 ・白虫(シラムシ)の反、シラゆへに、開きてシラミ(虱)と云。 

ハヘムシ(反p.406

 ・這虫(ハヘムシ)の返、ゆへに、開きてヘミ(蛇)と云。  
  ⇒四段を一段へ上て、ハミと云。

ワラヤマ ナタサカア
井リイヒ ニチシキイ
ウルユムフ ヌツスクウ
ヱレエメ ネテセケエ
ヲロヨモホ ノトソコオ

ナヘシロ(反?)p.406
 ・苗代…ナハシロ
  ⇒四段を一段へ上てナハシロと云。

ワラヤマ タサカア
井リイミヒ ニチ
キイ
ウルユムフ ヌツスクウ
ヱレエメ ネテセケエ
ヨモホ ノトソコオ

ヒクレ(反p.409
 ・日暮

◎ア井(反p.409
 ・合

ヒクレ ヌア井(反ヘニp.409
 ・日暮れの合…空の水の、夕陽に暉きて赤きを、クレナ井と云。
 ・ヘニ⇒紅(ベニ)

◎カシラ(反p.413, p.132, p.593
 ・首・頭…水火の息昇り極る処。

アミタ(反p.420
 ・阿弥陀…阿(ア)の仏
 ・諸神諸仏も阿弥陀一躰の分身にして、恒沙の万徳、此御名にをさめたり。

ヌマ(反p.426
 ・沼…は和らくこと。水と土と和らく処の名也。
 ・沼は、土と水の差別(けぢめ)正しからす。
 ・練り和らくより、水と土との差別(けぢめ)正しからす。

◎シツマル(反p.439
 ・鎮…昇るものを、本(もと)へ押し下すこと。
  ⇒マル(延ばすこと)

シロ(反p.458
 ・白…は昇る水の灵の義にして、昇れは水は必(かならず)澄み、清きなり。
 ・の音は昇る水の故に、清して、白也の法則出る也。
  ⇒シロ(白)

ソコ(反p.458-459
 ・底…水中の火凝(コリ)て、火の垂るゝに順ふて、出る法則。

コメ(反p.463
 ・五穀…は五穀の灵。

スケ(反p.464-465
 ・助…異なるものか、一つに力(チカラ)を與み合すること。
  ⇒弱き者に強き者、力(チカラ)を與み合すること。

◎スメル(反p.468
 ・澄…は、水中の火灵。
 ・火は水の底に入りて、形を隠して、水斗(ばか)り昇りて、きよらかなる音。
  ⇒メルは、メルの反にして、(澄)

スグ(反p.468
 ・直…言行飾り無きを、直()と云。

カスミ(反p.470、p.367
 ・霞…スミ(反)=水火()凝()て霞(スミ)となる。

キリ(反p.470、p.367
 ・霧…(反)=水火()凝()て霧()となる。

クモリ(反)p.367
 ・曇…モリ(反)=水火()凝()て雲(モリ)となる。

メノトコタ(反p.471
 ・天之常立神 …天ノ常立の反なり。
 ・空中の水灵のイキ(天神=隠神)

ニノトコタ(反p.471
 ・国之常立神 …国ノ常立の反也。
 ・影の火の灵のイキ(地神=顕神)

◎カナラス(反p.475
 ・必…暉き暉く物を並ふ。

シロクロ(反
 ・黒…カ行のコ(凝)
 ・白…サ行のソ(初)

◎カクアル(反カル)p.478
 ・是有…クア反カにしてカヽル

サキ(反p.483
 ・幸…サキとは、本語サイハイなり。約めてサキと云。

イキ(反p.483
 ・息…天を回る日

ツヽキカサヌ(反p.485
 ・司…ツカサの語は、ツヽキカサヌを約たる語也。
 ・ツヽの反は、と用て省く。カサヌは、両(フ)のヌにして、司(つかさ)。

スヽム(反p.487
 ・進…澄()⇒澄昇ること。

タヽ(反p.492
 ・正…タヽの二音、灵と灵と合せたること。灵と灵と合して違はさるを、タヽと云。
  ⇒灵と灵の合ふをと云。

ツルキ(反p.494
カヽミ(反p.494
 ・ルキ(反)…剣の灵。宝剣、火の剣、男の魂、主上の徳を表す。
 ・カヽミ(反)…鏡の灵。神鏡、水の鏡、女の魂、皇后の徳を表す。
 ・チキ(契)…皇后の鏡の水の中へ、主上の火の剣(つる)き和すること。

トリ(反p.496
 ・鳥…鳥は一に百千幷(なら)ひ集るもの故に、の音に鳥の灵と有。
  ⇒は鳥の灵である。

ヒトツ(反p.496-497
 ・一…ヒト+ツ(助言)=ホツ(
  ⇒の音は、水中の火灵にして、一つの物の)の最初なり。

トシ(反p.497
 ・年…天地のいき與みて、水切(シキリ)をなすを年(トシ)と云。

ツキ(反p.497
 ・月…三十日を月という。其三十日を惣(そう)して、つゝめて月と云。

トキ(反p.497
 ・時…割別(サキワカ)れて息を與みて、昼夜十二時になる也。

トヽム(反ム)p.503
 ・止…水の中に火與み睦みて、玉をなして、更に変ことなく、永世尽ることなし。

トヽマル(反トヽp.503
 ・止…人のこゝに止マルマルの反)と云も、能(よく)睦みて動かさるを云。

(反p.504
 ・前…マヘの反にして、ミル也。見る方を前と云。
 ・然れとも、マヘの語は、ムカヒ搦むと云か本義也。

シロ(反p.504
 ・後…シロの反にして、後(ウシロ也。山に向ひ、又山を背にするの名也。
 ・又、山城(ヤマシロ)の名あり。

マカ(反p.518
 ・曲…間(アヒタ)に一重搦みて、間(アヒタ)か合(アハサ)らさるやうになること。



3.靈反しの例(水穂伝その他)

ウウル(反p.110
 ・植
  ⇒弥生に生たる苗を植(ウウル)月と云義なり。卯は仮字。

ウタ(反p.246
 ・歌…は五十連(イツラ)の総名なり。

タテ(反p.248
 ・縦…辞(テニヲハ)の説明より。

ヌキ(反p.247
 ・緯…辞(テニヲハ)の説明より。

オキ(反p.363
 ・隠伎…はイキ(息・氣)也。
  ⇒隠伎三子島

フト マニ(反 p.378

マニ(反p.378
 ・布斗麻邇…は正火の火の灵、は火中の水の灵也。
  ⇒火水の形を顕はすの御灵なることを顕はすの御名。


クニ(反 p.380
 ・国…クニ(反
 ・は影の火の灵にして、火を産玉へりと云こと也。

ナリ(反 p.384
 ・出入の息の二つならぶ。

タハム(反
 ・戯れる
 ・タハムの三言を反すとにして、たはむれて人を迷はすの名になる。
  ⇒イナリ(稲荷)とキツネ

スナ(反p.367
 ・砂…和漢灵合


天地開闢



記事投稿日:2026/09/01

言灵の躰と用

◎天地の間に眼に見えざるの火水(ヒミツ)あり。是を火水(カミ)といふ。水火(イキ)ともいふ。神(カミ)と唱(トナフ)るは(タイ )にして、水火(イキ)と唱るは(ヨウ)なり。故に、陰陽(イキ)と陰陽(イキ)と與(クミ)て万物を産(ウム)なり。
(山口志道「言霊秘書」p.8)


◎人間(ヒト)の胎内(タイナイ)に火水(ヒミツ)あり。是を灵水火(タマシヒ)といふ。氣(イキ)ともいふ。魂(タマシヒ)と唱るはにして、息(イキ)と唱るはなり。故に、息と息と與(クミ)て言(モノイヒ)、氣(イキ)と氣(イキ)と與(クミ)て人を産むなり。
(山口志道「言霊秘書」p.8-9)


◎実(マコト)の火は象(カタチ)なし。是を火の(タイ)といふ。象を見する時は火中に水有。故に燃(モユル)。是を火の活用(ハタラキ)といふ。実の水は象なし。是を水のといふ。象を見する時は水中に火有。故に流(ナガル)。是を火の活用といふ。
(山口志道「言霊秘書」p.9)


◎火はにして水を動かす。水はにして火に動かさる。火は動かずして音(こゑ)なし。水は動きて音(こゑ)をなす。総て動かざるものは火にして、動くものは水なり。故に水に名をなすというも、動かざるときは火なり。火に名をなすというも、動くときは水なり。譬(タトヘ)ていはゞ、水氣(ミキ)は水の名なり。火垂(ヒタリ)は火の名なり。然といへとも、右の手をもて左を打ときは、右の水は火となり、左の火は水となりて音(オト)をなす。亦云、木は水なり。鐘(カ子)は火なり。木をもて鐘を打ときは、鐘(カ子)は水となりて音(オト)をなし、鐘をもて木を打つときは、木は本の水となりて音(オト)をなす。火水躰用(ヒミツタイヨウ)は活物(クワツブツ)にして相対して動。天地の水火(イキ)回(めぐる)ことかくのことし。
(山口志道「言霊秘書」p.9)


◎天地の水火(イキ)に躰用(タイヨウ)あり。躰より現たる氣(イキ)の日月は天に伝て彊(カキリ)なく、用(ヨウ)より現たる陰陽(イキ)の万物をなしたるは限あり。
(言霊秘書p.119)


◎神代の学ひの法
と称する布斗麻邇の御灵、幷(
ならびに)稲荷の古伝と称するもの、如何なる物そと申すに、先(まづ)初めに布斗麻邇の御灵のを弁し、次に稲荷の古伝を弁すへし。初めに、其(その)布斗麻邇の御灵のを弁し、後に御名を弁すへし。先(まづ)、此布斗麻邇の御灵は、天地自然の神にして、自邇(ジニ)なる神の教へなる事を説。さて、其と云は、目に見えさるの水火を神(火水)と云、目に見ゆるの火水を、是をヒミヅとも、ヒトとも号(なづ)くる也。其(その)目に見えさるのを、目に見せしむるの教えは、此御灵の形也。一円形にして、八に割(さき)わかれて、一けた毎に五十言の五字一行を書て合するときは、一円の灵となり、開くときは大八嶋の形となる。是を、と号(なづく)る。是、一円形の御灵、ヒフミヨイムナと七度開合変化して、是竟(つひ)に大八嶋の形となる所か、天地万物発り、終りを顕はすか、此五十音の根元と。是則、御灵のと略して、この御灵のと知。
(山口志道「言霊秘書」p.375)


◎天地の父母、交合して、粟稗等のの火をなす。其と云。何故にと云なれは、天地の父母、水と水と與てをなす故に、そのの種(たね)を実(ホチ)、と云。五穀は皆、実()也。と凝ると云よりは、にして真(まこと)のと云。是は、より云こと。今、より云(いひ)て、水は水と與て種(たね)の形をなすと云ときは、は水にしてミと云。如此、躰用の法則より、語は付けたるものなり。
(山口志道「言霊秘書」p.407)


◎父母の水と水と與み與みて、其凝はの火に動かさるゝ故に、火中の水灵とある火も、焚るときは鼎(かなえ)の中の水の回るか如く、惣(すべ)てこのの音は真の水にあらす。水の用なり。真の火の為に動されて、水用(はたらき)なして、月()となり、虫()となり、五穀()となる。火の為に鼎(かなえ)の水の形をなして回るか故に、の音に渦巻なりとあり。
(山口志道「言霊秘書」p.407-408)



【言灵の躰と用】

◎母(❷)p.387
 ・言灵:ハハにして、子宮にをさまるを、発(ラキ)開(ラク)こと。
 ・漢音:にして、産出すの義なり。
  ⇒物を産出すは母故に、ハハの字、漢音にて母()と云。是、灵合なり。 

★ここから

◎ミ(p.407)
 ・実…天地の父母(火水)が交合し、(ホチ)が実(ミ)となる。(五穀)
  ⇒ホチ()は、躰では火(ヒ)、用では水(ミ)となる。

◎命(p.409)
 ・命…息のイは命のイ。
  ⇒命が躰、息が用。


天地開闢



記事投稿日:2026/09/16

水火伝 水之巻二

p.131
〇解
息(イキ)は神の御灵(ミタマ)なり。言(モノイフ)は吾なり。故に、吾(ワカ)詞を天(アメ)の御灵に反(カヘシ)て、詞に教(ヲシヘ)有(ある)ことを知なり。茲(ここ)に解所(トクトコロ)は、御灵に占相(ウラヘ)て雅俗(ガゾク)を撰(エラ)はす。朔日二日及西東のことまてもいふは、其日数のこと、方角(ハウカク)のことを云には非(あらず)。イタチツカと云音(コヱ)に、教有(アル)ことをいふなり。総て、巻中にいはすしても知るゝことやらの事まても解分(トキワクル)といふは、文字を離(ハナレ)て仮名(カナ)に教有ことを専(モハラ)とするの故なり。日数方角等のことは、人として知らさるはなし。是を通俗(ツウソク)といふ。仮名もて詞の原(モト)を知る、是を学者(モノシリ)といふ。後世は雅俗混雑(ガソクコンサツ)にして、既に学者(モノシリ)といはるゝ人まても、日数のみ知(しり)、方角のみを知り、譬(タトヘ)は月を見て月とのみ知、雪を見て雪とのみ覚(おぼゆ)。是にても事は足(たる)と心得、吾既に俗なることを知らす。仮名は何の為に正す。詞の原(モト)を知るの為なり。今の人は何(ナン)の為(タメ)に正(タタス)といふ訣(ワケ)も知らす、只(ただ)古書を穿鑿(センサク)して、違(タカハ)さるをよしとするのみ。故に、家国を治(をさむる)の教は、遠(トホキ)漢国(カラクニ)の書籍(フミ)にのみ有と覚て、近(チカク)吾言音(モノイフコヱ)に教有ことを知らす。吾竊(ヒソカ)に思。今の国学といふものは俗学にして、只徒(イタツラ)に弄(モテアソフ)ことのみにて、家国の治の用をなさす。𪫧憐神国の大道、人に絶たり。上(アカレルヨ)の神の御心と、下代(タタレルヨ)の人間(ヒト)の心と、其位を隔(ヘタツ)の故なるへし。吾茲(ここ)に詞を詳(ツマヒラカニ)す。若(モン)百に一も法則(ノリ)に違(タカフ)ことあらは、未(マタ)花に一輪の莟(ツホミ)ありと免されを蒙らむ。

※ここから




山口志道


記事更新日:2026/02/28

水穂伝重解誌一言法則(ホ~マ)

巻き物

水穂伝言灵(コトタマ)一言之法則(ノリ)


此一言の法則(のり)は天地自然の氣(イキ)なり。人間の詞を此一言の灵に反て言(コト)の心を知るなり。


(九)
 ❶正火の灵
 ❷母(ハハ)
 ❸火浮(ホノメク) 
 ❹尖(トカル)
 ◎天地万物ノ初
 ❺矛(ホコ)
 ❻陰門、隠門(ホト)
 ❼袋(フクロ)
 ❽(ホチ、ホシ)
 ❾臍(ホソ)
 ◎日の灵


(四)※ア行のオ
 ❶起(オコル)
 ❷貴(タフトキ)
 ❸高(タカキ)
 ❹於(ウヘ)

(十)※ワ行のヲ
 ❶終(ヲハル)
 ❷折(ヲル)
 ❸居(ヲル)
 ❹小(チイサキ)
 ❺少(スクナキ)
 ❻苧(ヲ)
 ❼低(タルル)
 ❽縦(タテ)※稲荷古伝(p.12)
 ❾賤(マスシキ・イヤシキ)
 ❿男(ヲトコ)

(四)
 ❶隔(ヘタツ)
 ❷経(ヘル)
 ❸脹(フクルル)
 ❹緯(ヌキ)
 
(三)※ア行のエ
 ❶天地の胞衣(エナ)
 ❷肢(エタ)
 ❸枝(エ)

(四)※ワ行のヲ
 ❶搦(カラム)
 ❷胞衣(エナ)
 ❸恵(メクム)
 ❹回(メクル)

(六)
 ❶火水の両(フタツ)を宰(ツカサトル)
 ❷経(ヘル・フル)
 ❸含(フクム)
 ❹太(フトル)
 ❺吹(フク)
 ❻覆(オホフ)

(四)※ア行
 ❶浮昇(ウキノホル・ウカミノホル)
 ❷動(ウコク)
 ❸生(ウマル)
 ❹暗(クラキ)

(五)※ワ行
 ❶渦巻の水
 ❷動(ウコク)
 ❸沈(シツム)
 ❹暗(クラキ)
 ❺黒(クロキ)※カ行で解く

(八)
 ❶天を回る火
 ❷日(ヒ)
 ❸出入息の本
 ◎穴
 ❹空
 ❺米(コメ)
 ❻非(アラス)
 ❼否(イナ)
 ❽氷(コホリ)

(八)
 ❶潤水
 ❷正中を宰(ツカサトル)
 ❸月の灵
 ❹貴
 ❺虫
 ❻五穀
 ❼渦巻(ウツマク)
 ❽暗(クラキ)

(二)※ア行
 ❶出息
 ❷命(イノチ)

(五)※ワ行
 ❶蒼空(アヲソラ)
 ❷潮水(シホミツ)
 ❸引汐
 ❹天地万物を搦て備たる井(シホミツ)の灵
 ❺居

(十一)
 ❶地の方(ケタ)を宰(ツカサトル)
 ❷端(ハシ)
 ❸角(スミ)
 ❹実(サネ)
 ❺初(ハシメ)
 ❻発(ヒラク)
 ❼出入息の水火(イキ)の両(フタツ)を宰(ツカサトル)もの。
 ❽土(ツチ)
 ❾髪
 ❿広
 ⓫ワに唱るときは、〇(ワ)の心をなす

(七)
 ❶無にして有
 ❷五十連(イツラ)の総名
 ❸天(アメ)
 ❹海(アマ)
 ❺吾(ア)
 ❻自然(オノツカラ)
 ❼〇

(四)
 ❶国土
 ❷水火水(シホミツ)
 ❸水の〇(ワ)をなす
 ❹万物の形を宰(ツカサトル)

(七)
 ❶文(アヤ)
 ❷和(ヤハラク)
 ❸沼(ヌマ)
 ❹家(ヤ)
 ❺否(イナヤ)
 ❻水火(イキ)の両(フタツ)を宰(ツカサトル)
 ❼反(ウラハラ)

(二)※ヤ行
 ❶入息
 ❷命(イノチ)

(三)
 ❶寛(ユルヤカ)
 ❷火水の和
 ❸流水
 ◎従(ヨリ)の通音
 ◎爾(ニ)の通音

(五)
 ❶溜水
 ❷夜の胞衣(エナ)
 ❸眠の胞衣(エナ)
 ❹栄(サカエ)
 ❺枝(エ)

(五)
 ❶與(クム・ト)
 ❷女男の契(チキリ)
 ❸淀(ヨトム)
 ❹齢(ヨハイ・ヨハヒ)
 ❺下知(げぢ)

(六)
 ❶回水(メクルミズ)
 ❷如(コトク)
 ❸差別を宰(ツカサトル)
 ❹切
 ❺割別(サキワカル)
 ❻〇

(四)
 ❶水火(イキ)の根
 ❷母の灵
 ❸土(ツチ)
 ❹鎮(シツム)

(七)
 ❶黒(クロ)
 ❷暗
 ❸終
 ❹潤(ウルオフ)
 ❺緯(ヌキ)
 ❻出入息の間(正中)に位す
 ❼〇

(六)
 ❶天地
 ❷日月
 ❸水火(イキ)の凝
 ❹丹(アカキ)
 ❺非(アラズ・アラス)
 ❻従(ヨリ

(十五)
 ❶和(ヤハラキ)
 ❷女(ヲミナ)
 ❸流(ナカル)
 ❹下知
 ❺正中(マナカ)の灵
 ❻凝(コル)
 ❼雙(双)
 ❽頭(カシラ)
 ❾無(ナキ)
 ❿生(ナル)
 ⓫鳴(ナク)
 ⓬汝(ナンチ)
 ⓭柔(ナコキ)
 ⓮過去、現在、未来にわたる灵
 ⓯納(イルル)

(三)
 ❶降
 ❷涎(ヨタレ)
 ❸唾(ツハ)

(五)
 ❶息息(イイ)の両(フタツ)
 ❷人
 ❸割別(サキワクル)
 ❹涎(ヨタレ)
 ❺唾(ツハ)

(二)
 ❶涎(ヨタレ)
 ❷唾(ツハ)

(二)
 ❶涎(ヨタレ)
 ❷唾(ツハ)

(一)
 ❶大濁の

(九)
 ❶男(ヲトコ)
 ❷女(ヲナコ)
 ❸凝(コリ)
 ❹器(ウツハ)
 ❺囲(カコム)
 ❻処(トコロ)
 ❼細(コマカ)
 ❽香(コマカ)
 ❾小(チサキ)

(十五)
 ❶形の無なり
 ❷遅(オソシ)
 ❸揃(ソロフ)
 ❹塩(シホ)
 ❺白(シロキ)
 ❻底(ソコ)
 ❼背(ウシロ)
 ❽初(ソモ)・始(ソモ)
 ❾山(ヤマ)
 ❿磯(イソ)
 ⓫所(ソ)

(七)
 ❶異(コトナル)
 ❷差別(ケチメ、ケヂメ)
 ❸正(タタシ)
 ❹香(コマカ)
 ❺器(ウツハ)
 ❻五穀(コメ)
 ❼家(イヘ)

(六)
 ❶與(クム)
 ❷助(スケ)
 ❸瀬(セ)
 ❹背(ウシロ)
 ❺為(スル、ナス)
 ❻甲(ヨロヒ)

(六)
 ❶氣の降(イキノクタル)
 ❷與(クム)
 ❸土(ツチ)
 ❹黒(クロ)※カ行で解く
 ❺香(コマカ)
 ❻濁(ニコリ)

(十)
 ❶澄(スメル、スム)
 ❷洲(ス)
 ❸直(スグ)
 ❹鳥の灵
 ❺穴(ヒを参照)
 ❻差別
 ❼黒(クロ)※カ行で解く
 ❽文(カサリ)なき
 ❾ス一
 ❿住

(九)
 ❶氣(イキ)
 ❷正中(マナカ)
 ❸限(カキリ)
 ❹生(ウマルゝ)
 ❺草(クサ)
 ❻貴(キ)
 ❼来(キタル)
 ❽香(コマカ)
 ❾土(ツチ)

(十九)
 ❶影(カゲ)
 ❷別(ワカツ)
 ❸香(コマヤカ)
 ❹香(コマカ)
 ❺必(カナラス)
 ❻黒(クロキ)
 ❼暗(クラキ)
 ❽大(オホヒ)
 ❾上(カミ)
 ❿数(カス)
 ⓫疑(ウタカヒ)
 ⓬高(タカヒ)
 ⓭限(カキル)
 ⓮如是(かくのごとく?)
 ⓯陽の昇
 ⓰家(カ)
 ⓱草
 ⓲是有(カクアル)
 ⓳搦(カラム)

(十三)
 ❶始(シ)
 ❷終(シ)
 ❸死(シ)
 ❹己(オノレ)
 ❺幸(サキ)
 ❻司(ツカサ)
 ❼育(ソタツ)
 ❽石(イシ)
 ❾出水
 ❿印(シルシ)
 ⓫進(ススム)
 ⓬繁(シケル)
 ⓭為限(シキル)

(八)
 ❶割別(サキワクル)
 ❷細(コマヤカ)
 ❸小(チイサキ)
 ❹少(スクナキ)
 ❺短(ミシカキ)
 ❻誘(サソフ))
 ❼放(ハナツ)
 ❽去(サル)

(九)
 ❶灵(タマ)
 ❷種(タネ)
 ❸大(オホイ)
 ❹多(オホイ)
 ❺連(ツラナル)
 ❻胎(タイ)
 ❼縦(タテ)
 ❽溜水(タマリ)
 ❾正(タタシ)

(十三)
 ❶胎内の火灵
 ❷血(チ)
 ❸地中の火
 ❹草(クサ)
 ❺剣(ツルキ)
 ❻風(カセ)
 ❼父の灵
 ❽息の本
 ❾五穀
 ❿鳥の灵
 ⓫一(ヒトツ)
 ⓬年月日時の灵
 ⓭隔限(隔て限る)

(五)
 ❶渦巻(ウツマク)
 ❷列(ツラナル)
 ❸続(ツヽク)
 ❹積(ツム)
 ❺約(ツヽム)

(六)
 ❶右左
 ❷掌(タナココロ)
 ❸風(カセ)
 ❹人(ヒト)
 ❺発(オコル)
 ❻児の灵

(十二)
 ❶男(ヲトコ)
 ❷轟(トヽロク)
 ❸解(トクル)
 ❹飛(トフ)
 ❺基(モト)
 ❻人(ヒト)
 ❼與(クム)
 ❽止(トヽム)
 ❾昇(ノホル)
 ❿速(ハヤキ)
 ⓫前(マヘ)
 ⓬所(トコロ)

(七)
 ❶潤水(ウルホフ水)
 ❷舫(モヤフ)
 ❸(カタマリ)
 ❹亦(マタ)
 ❺者(モノ)
 ❻累(カサヌル)
 ❼與(クム)

(十)
 ❶潤水※ヌの音にあり
 ❷回(メクル)
 ❸芽(メ)
 ❹正中(マナカ)を宰
 ❺女(ヲミナ)
 ❻米(コメ)
 ❼海草
 ❽馬(ウマ)
 ❾群(ムラカル))
 ❿下知(げぢ)

(九)
 ❶潤水※ヌの音にあり
 ❷無(ナキ・ム)
 ❸空(ムナシ)
 ❹息の終
 ❺暗(クラキ)
 ❻結(ムスフ)
 ❼睦(ムツム)
 ❽渦巻
 ❾黒(クロキ)

(十四)
 ❶潤水
 ❷向(ムカフ)
 ❸眼(マナコ)
 ❹回(メクル)
 ❺間(マ)
 ❻曲(マカル)
 ❼大(オホヒ)
 ❽広(ヒロシ)
 ❾円(マトカ)
 ❿甚(ハナハタシ)
 ⓫狗(コマイヌ)
 ⓬多(オホキ)
 ⓭女
 ⓮男

--------------------------------------
【漢字】
(ホチ)


◎灵(タマ)
◎渾(コン)…渾沌
暉(カカヤク)隔たる
◎與(クム)=組、与p.434
◎脹(フクルル)
◎搦(カラム)=絡
◎玆(ココニ)
◎随(シタガフ)
◎夫(ソレ)
◎暈(カサ)=太陽や月の周りに現れる光輪
◎舫(モヤフ)=二隻の船を繋ぎ留めること…
◎尤(もっとも)
◎茲(ここ)
(かたまる?)解説ページロ(モ)
◎尤(もっとも)
◎爰(ここ)
◎偖(さて)
◎委(くはしく)
◎竟(つひ)


天地開闢


記事更新日:2026/04/25

水穂伝重解誌一言法則(まえがき)

22110048

p.373
元来、吾国には書(フミ)なく、文字なく、唯(ただ)言灵の外に教へなく、五列十行の形仮名は、即(すなはち)神代の御書(みふみ)にして、天地及万物の発り終りを知に、一として足さる事なし。然(しか)るに、人皇十六代応神天皇八丁酉(398年?)、百済(クタラ)より来朝して多くの漢書(カラフミ)を奉つる。それより、漢国の学ひ代々行はれて、神代の古言既(すでに)亡ひんとす。故、人皇四十代天武天皇、此事を深く憂ひ給ひ、稗田の阿礼に勅有て(阿礼二十八時也)、神代の古言を大御口から仰置(おほせおか)せらるゝ。人皇四十三代元明天皇の御宇に至りて、和銅四年辛亥(711年?)、太(フト)の朝臣安麿(おおのやすまろ)に勅命ありて、阿礼学ひたる御伝へを書(フミ)にしるさせ(時に阿礼六十六歳)、是を古事記と号(なづ)くる。皇国の道を此書に残し置玉へとも、下れる御代となりて、文字に驚かされて、言灵の学ひは自(おのづから)をろそかに成ぬ。寛弘(1004年~1012年)長和(1012年~1017年)の頃まては、世々行はるゝ。それより後に至りては、唯(ただ)言灵の名のみ有て、其法則を知者(しるもの)もなく、浪華津(なにわづ)の契仲(けいちゅう)巳来、国学者と称する者、打続きて五、六輩あれとも、唯(ただ)俗学に流れて、広く書を見、徒(いたづら)に識を労して、尚(なほ)言灵の法則を知す。

p.374

故に、此事を以(もて)、彼の言に見合せ、唯(ただ)押計りて解事(とくこと)とはなりぬ。依(より)て、万葉古今及ひ諸(もろもろ)の古き撰集に、猥(みだり)に註を加ふれとも、依所(よりどころ)ある事は解(トキ)、拠(ヨリトコロ)なき事は説こと不能(あたはず)。故に、是は古言に無(なき)の、或は中古書写の訛りと、己か則を知す、智の及はさる所を忘れて、猥(みだり)に古人の詞をさつする事とはなりぬ。彼(かの)長水か言(いへ)る、と思へるか如し。是、人の咎にあらす。全く言灵の法則の廃れたる故也。豈(あに)、悲しまさるへけんや。しかるに、時至る哉、此に安房国杉菴志道、其家に古くより伝はれる、布斗麻邇(フトマニ)の御灵と云神宝有て、古事記神代巻に是を照し、布斗麻邇の灵は天地の水火(イキ)の御伝にして、形仮名は神の御名より顕はるゝ事を悟り、つらつら古今の言(コト)を集め、天地万(アメツチよろづ)の物に対するに、彼に会(あひ)、此に合(あは)すと云ことなし。

布斗麻邇の御灵


三十年余り年を経て、いよいよ布斗麻邇の御灵は、神宝なることを得たり。

時に、下総国古河の産、荷田の訓之と云(いふ)者、文化十二年(1815年)十月の末、不図(ふと)志道の家を尋ねて、稲荷の古伝てふもの、是神宝なりとて、志道に授けたり。遂に、訓之越後に下りて、其住所を不知なりぬ。

稲荷古伝


後、天保二年(1831年)、志道 都に登り、水火(イキ)の御伝を弘むるに、忝(かたじけな)くも天聴に達し、叡感にあつかり、同く天保七年(1836年)二月二日、御階(ミハシ)の紅梅の枝を下し給はり、幷(ならびに)勅印に神代の学ひと云て、天覧之地聴之の刻みそへて、勅許に預かられたり。

p.375
今、水穂巻第一に是を押て、世人知所也。前代未聞の事にして、雲上地下迄、あはれかけまくも神代の古に帰れりと。風に草木の如く、豈(あに)奇ならすや。さて、神代の学ひの法と称する布斗麻邇の御灵、幷(ならびに)稲荷の古伝と称するもの、如何なる物そと申すに、先(まづ)初めに布斗麻邇の御灵の躰、相、用を弁し、次に稲荷の古伝を弁すへし。



1.布斗麻邇の御灵(躰、用、相)

初めに、其(その)布斗麻邇の御灵を弁し、後に御名を弁すへし。先(まづ)、此布斗麻邇の御灵は、天地自然の神にして、自邇(ジニ)なる神の教へなる事を説。さて、其と云は、目に見えさるの水火を神(火水)と云、目に見ゆるの火水を、是をヒミヅとも、ヒトとも号(なづ)くる也。其(その)目に見えさるのを、目に見せしむるの教えは、此御灵の形也。一円形にして、八に割(さき)わかれて、一けた毎に五十言の五字一行を書て合するときは、一円の灵となり、開くときは大八嶋の形となる。是を、と号(なづく)る。然るに、今此御灵の神宝をは、何れの処にか鎮坐し玉ふや。答て云く。丹波国桑田郡上佐伯村、御灵大明神是(これ)也。年々七月十四日、神事にして、禁裡御所より御献燈これあり。

p.376
又、下佐伯村に稗田八幡宮有(あり)。是は、彼(かの)古事記を書故を以(もて)、阿礼か灵を此(ここ)に祭り玉ふ。其外、大阪生玉明神、是等(これら)はいまた志道の拝せさる処也。次に、名を解(とか)は、先(まづ)布斗麻邇の名の出る所は、古事記神代巻に一、二ヶ所あり。初めに、イサナキ、イサナミの二柱の神、みとのまくはいし玉ふ所に、天つ神に申し玉ひて、布斗麻邇の御灵に占(ウラ)へての玉ふと云事有。又、押穂耳(ヲシホニ)の尊、此国に下り玉ふ時、諸(もろもろ)の神の臣達添て降らるゝ時、天津小屋根の尊は神業の元(モト)を能(よく)しれりとて、布斗麻邇の占(ウラヘ)ことを以(もて)、つかへて降り玉ふとあり。今一ヶ所、中巻三十九右、伊久米伊理毘古(イクメイリヒコ)、伊佐知(イサチ)の命、沙本毘売(サホヒメ)の命、娶合(ミアヒ)有て、王本牟知和氣(ミコホムチワケ)の命を産。是(この)御子、八拳鬚(ヤツカヒケ)心前(むなさき)に至るまで、真事(まこと)とはす。かれ、ここに高行(たかゆく)鵠(カサヽキ)の言をきゝ、初めてあきとひし玉ふへき。其鳥もちて奉りき。其鳥を見玉へは、ものいはんとおもほして、おもほすか如くいひ玉ふことなかりき。こゝに、すめらかみと憂ひ玉ひて、み子(ね)ませるとき、夢にさとしたまはり、あかみやをおふきみのみあらかのこと作り玉はゝ、みこ必(かならず)まこととはん。こゝに、すめらかみと憂ひ玉ひて、み子(ね)ませるとき、夢にさとしたまはり、あかみやをおふきみのみあらかのこと作り玉はゝ、みこ必(かならず)まこととはん。かくさとし玉ふとき、ふとまにの御灵にうらへて、うつけかみのみこゝろそともとむるに、そのたゝりは、いつものおほかみのみこゝろなりき、等とあり。しかれは、天津児屋根の命とは、布斗麻邇の占(ウラ)へことを宰とる役をもて、藤原氏の祖にして、水火の伝への御先祖なり。

p.377
然れは、布斗麻邇の御灵は、万物のおこりをはりの神業を知の御灵なること明也。水火は即、天地の躰のいき也。万物の主のいきなり。天地のいき順還する時は、国土安穏也。呼吸の息順還するときは、其人病なし。其息の動くに随ふて、自然に音を発す。是即、五列十行の五十言也。五十言と差別(ケチメ)するは、いき開合する故也。今、此布斗麻邇の御灵は、いき開合の根元を知(しる)の神宝ゆへに、此御灵を以(もて)推量るときは、儒仏はさら也、天地の間に教ふへき道に響かさる事なし。文字(フミ)なき時の教へなれは、更に文字に依(よら)ねとも、天より是を見る如く、地より是を聞如く、彼に闇(くら)く、是に明なりと云(いふ)差別(ケチメ)なし。是、人の教にあらす。人の業にあらす。神業にして、神の学ひなる故也。彼(カレ)に明なれとも、是に闇しと云は、文字(フミ)に依(よら)されは知す、依所(よりどころ)なけれは明ならすと。是と彼とを見合せて、押量るものは、人の業、人の学ひたる故也。今、仰いて以(もて)みれは、布斗麻邇の占(ウラ)へことは、久堅の天にしては、イサナキ、イサナミの御代に始まり、あらかねの地にしては、天津児屋根の尊、是を宰とる。然るに、人の代なりては、布斗麻邇の御名を知人(しるひと)も稀(まれ)也しか、此度杉菴志道、御灵の理(ことはり)を悟りて、万物の理を尽す故に、神代の学ひと云(いふ)を学へり。

p.378

右を勅許ありしも、宜(むべ)なるかな。時に、御灵の名義は、布斗麻邇のは吹くこと。は與むこと。はまとかのこと。は水火の二つのこと。右の心は、火ふきて、水にくみて、まとかにいきこると云御名也。水火陰陽與合(クミアヒ)しを、教ふるの御名也。又、フトの反マニの反は正火の火の灵にして、は水中の水の灵也。即、火水の形を顕はすの御灵なる事を顕すの御名也。又、布斗麻邇の御名を、数(カス)の御伝へに会するとき、ヒフミヨイムナの七言、是(これ)自(おのづから)数(カス)の御灵と、其理(ことはり)自然と契当する也。先(まづ)ヒフミヨ。是は御灵ては、布斗(フト)の事也。イムナとは、御灵てはマニの事。それは如何と云に、ヒフミヨとは、は火也。は吹こと也。は水也。は與事。是、火を吹て水に與(クム)と云こと。員(カス)の御灵ては、ヒフミヨと云教へ也。イムナと云は、イキのこと。ムツムこと。は幷(なら)ふことにして、即(すなはち)火吹て、水に與(クミ)、いきむつみならぶと云ことなれは、即布斗麻邇(フトマニ)の御灵の四言の御名を、七言に開きたる也。同く、いきの離合(クミハナレ)を教ふる御名也。御灵と数の御伝へとは、唯(ただ)開合の異なるのみ。先(まづ)、一粒の籾(モミ)、自(オノツカラ)春になると籾の胎内に火ふき、ふくれて夏になり、苗代に蒔て水に浸すか、是(これ)火水與(クム)所也。

p.379
是、與(クム)の始め也。又、員(かす)の御伝ては、ヒフミヨの四言に当る月に配しては、正月より四月なり。それより、正しく随かひて、地に與(クム)か水火(イキ)のむつむ所也。員の御伝ては、五六(イム)に当る。月に当れは、五月、六月に当る。それより、弥(いよいよ)いきむつみて花開(サキ)幷(ナラ)ふか、員の御伝へては七()に当たる。月に配すれば七月に当る。七月は、一切の万物始めて実を結ひ始むる時也。二つのいき、始めて一つのホチ)の中に入なり。故に、七月七日に星合する。是(これ)、空に星と云者(いふもの)別に有て、相逢と云事には非す。ホシと云ことを解は、は正火の灵。は昇水の水の灵也。六月まては、陽の火盛りにして、七月に至り、始めて陰の水氣に與(クミ)凝(こ)りて、土一つになるをホシ(星)と云。又、七夕(タナハタ)と云は灵也。は幷ふ也。は火水(イキ)の二つのこと。は列なること。二つの火水(イキ)の灵、幷ひつらなると云詞(ことば)にして、水火(イキ)の二つに與(クミ)て、竟にホチ)になる所をと云。幷ふと云こと、水は女、火は男、一夜の契(ちぎ)り也。終りた所に寄(よせ)て、設けた祭也。実は形なきを、形ある物に寄て設けて祭る也。自然のホチ)より天地開け、天地和合して、万物を生する理を顕はして、即(すなはち)天地を祭る也。人は小天地なり。小を以(もて)大を知(しら)しむる祭りにして、必しも私に祭るとは惑ふへからす。又(また)生れての後(のち)七夜を祝ひ、又(また)七歳を祝ひ、正月の七日七草、七月の七日は秋の七夕也。其(その)春の七草の言を解は、は與(クム)こと、は少なき也。

p.380

万物のイキ(火水)、與(クミ)そめの兆しを祝(イワフ)の名也。七夕は、既(すでに)とく。知へし。如此(かのごとく)名をなして、万物のみのりの数は、七つの数に極まる也。故に、七草はイキの與(クミ)そめ也。七つの数を以(もて)與(クミ)そめ、與(クミ)終りを顕はすゆへ、今此(この)布斗麻邇の御灵の名は、ヒフミヨイムナヤの七つの員(かず)に充(アテ)て、陰陽(イキ)與(くみ)て万物を生する事を教ふることの神宝故に、神代の巻には、彼二柱の神ミトノマクハイし玉ふ時に、イキ與(クム)の法(ノリ)をたかひて、女神よりアナニヤシエヲトコヲとの玉ふゆへに、ミコふさわず。ミコとは、水の凝也。これ、ヲミナ(女)の水、ヲトコの火に先たちしゆへ也。故に、天つ神申して、布斗麻邇にうらへて其法則(ノリ)改めて、先(まづ)男の火、水に入か故に、目出度(めでたく)国を産玉へり。国の詞は、クニの反也。は影の火の灵にして、火を産玉へりと云こと也。是フトマニとは、火ふくれふきて、水に與(クム)と云教へなる故也。水より火に與(クム)にあらす。火より水に與(クミ)て、万物起さしむるの御名也。一切諸(もろもろ)、この法則に違(タガ)ふ時は物ならす。君臣父子夫婦兄弟、皆(みな)火水のいきの理也。君臣即(すなはち)火水の理、乃至(ないし)子孫又(また)父子にして、火水の理也。君臣火水の理に違(たが)ふときは、国不治。父子夫婦兄弟、同しく理に違(たが)ふ時は、家不治。皆、布斗麻邇の御灵に占(うら)へさるの故也。今、此五列十行の音も、水火離合動静によりて出る所の音の故に、此布斗麻邇の御灵に占へるときは、言々の根本を尽し、万物の音、何れのイキなること知れず云ことなし。

p.381
問曰。神代の巻の布斗麻邇の御灵と、今(いま)志道か家に崇めて伝へる御灵と同しきや、異なりや。答曰。意味深趣あり。曰、一にあらす、異にあらす。神代の巻の布斗麻邇の御灵と称するは、今志道か家に崇むる御灵の如き形をなしたる物にあらす。直に、天地陰陽の火水のイキの理をさして、御灵と号(なず)け玉ふ。即、上に云(いふ)御灵の開合、即(すなはち)離合動静にして、万物を生するの理にして、形ありて目に見る物にあらす。然れは、是を見聞ものは、千早振神の業にして、今人の代となりては、天地(イキ)万物を生するの理はあれとも、たゞ天地(カミ)のみ是を聞玉ふ。人は唯(ただ)、神の御伝へを聞て信するのみ。凡(おおよそ)人々を見ることあたはさるの神秘を、形をかりて見せ玉ふか、志道の家に伝はる御灵也。幷(ならひ)に、中に列子(つらね)たる五十言の形仮名は、もと五十言の音も、音にのみ有て形なし。依(より)て、形なき音を目に見せるか形仮名なり。故に、神代の巻の布斗麻邇の御灵に占(うら)へてとあるは、形ある物には非す。直に其灵、理をさす。其理に占へたる也。御灵の理をは、形あるやうに布斗麻邇の御灵に占へてとあるのは、是か神代巻の神秘也。更に、神代巻の一切に、二柱の神まくはいの法則を知玉はさりし時、せきれい鳥来りて、其尾を動かして教へしとある。此せきれいと云も、実の鳥と思ふは非也。如何と云に、二柱の神みとのまくはい玉ひて、諸有(アラユル)国々山々鳥獣草木まで産玉ふ。

p.382
それをは、いまたまくはいしたまはぬ先に、せきれいの鳥あるへきや知へし。せきれいとは何物そや。是、漢名也。和名は、トツキヲシヘと云。此名を解は、は與(クム)こと。は連なること。は水火(イキ)のこと。是、水火のいき、くみつらなることを教ふると云名也。そこを、トツキと云たもの也。水火(イキ)と男女與(ヲメクミ)つらなるか、トツキ也。水火與(イキクミ)連なるは、是(これ)即(すなはち)布斗麻邇也。別のものに非す。既(すでに)説(とく)如(ごと)く、火水與(クミ)連(ツラ)なる所は、其理(ことはり)人の目に見えさる故に、後に人の目に見せん為に、尾頭を動かす鳥の形を借て顕はすか、神代の巻の神秘也。此神秘を、中古の国学者実を知すして、せきれいと誠の鳥と思ひ、大八島とあれは、西国に在(ある)八島と思惑ふ者は、己(ヲノレ)人の眼を以(もて)神代の神秘を見ることにして、神秘なる神代の巻を猥(みだり)に窺(うかが)ふ故也。陰陽火水和合の理(ことはり)は、心なき草木、慮(おもんぱかり)なき鳥獣迄も、教へすして自然と知。何况(いわんや)、二柱の神、吾産なせる鳥に教へられて、天地水火和合して、国を産の理を知玉はんや。それに、神代の巻に天つ神に申して、布斗麻邇に占へてとある、又せきれいに教へられてと有は、是神秘也。然れは、志道か家に古くより伝はる布斗麻邇の御灵は、何れの神、何れの人の作り玉へる事は知ねとも、人の目の見えさるの天地火水自然の理を、目に見するの法則也。水穂の法(ノリ)を暁(さと)り、万物をたゝす御宝也。

p.383
又是、神の代を治め玉ふの道也。然れは、理は一也。形を見るは別也。依て、一にもあらす、異にも非すと申す也。



2.稲荷の古伝について

二に、稲荷の古伝ちふものは、自然の神書(カミフミ)なることを説。それに、二つ始めに、古伝の来意を説。二に、古伝の一言の法則を説也。始めに、由来とは、太の朝臣安麿の古事記製作は、和銅四年(辛亥)の九月より始めて、同く五年(壬子)正月、上皇へ奉まつる。又、山城国稲荷の宮は、和銅四年(辛亥)二月の造営なり。是に依て、伏て考ふるに、古事記の製作はあれとも、若(もし)や言灵の道すたれて、末の代に渡らんかと恐慮りて、五十連の一言の法則と、水火(イキ)の形を記したるを、稲荷の神躰として納め玉ふかと見ゆ。是、志道の考也。然れとも、幾百年の間知人(しるひと)もなく、享保の頃、荷田の東麻呂、稲荷の古伝を社務より伝へらる。然れとも、時至らすして、其学ひを続人(つづくるひと)もなく、徒に荷田の訓之迄(まで)伝来して、訓之是を杉庵志道に伝へて、志道に至りて始めて、布斗麻邇の御灵に引合せて、稲荷の古伝は御灵より分れたる水火のイキの形にして、天地の氣を知の御伝なる事を悟り得たり。是に依て、今吾末代に有て、是を聞事を得たり。曰、何故に五十連の法則と、水火の形を稲荷の神躰とせしや。稲荷と云名を説ときは、自(おのづから)其躰を知へし。先、稲荷の名を説(とか)は、出入の息の神なりと云こと。イキ也。ナラブ也。は出入のイキにして、イキナラブ と云こと。息のならふとは、出入の息のならふ故に、ナリの反と、出入の息の二つならぶを、名にせし神也。故に、稲荷(イ子ニナフ)の字を書、イ子ニナラフの文字をかる。イ子は水火の根也。荷(ニナフ)はナニナラブこと。出入の息の根、二つならふと云こと。イキの根は、即命也。故に、天地の水火(イキ)、万物の命を宰るを以(もて)、長命を願ひ、福(さいは)ひを求るは、此(この)いはれ也。爾(しか)れは、何(いづ)れより云ても、稲荷と云は、イキナラフと云こと。其(それ)イキノナラヒ也。形(かた)ちは、此五十連の音也。故に、此五十音に、一言の法則と、水火の形(かた)ちを印し、是を稲荷の神躰として玉ふ事なり。此ゆへに、イキの御伝には、此神にしくへからす。稲荷と云名を説ときは、自(おのづから)其躰を知へし。先、稲荷の名を説(とか)は、出入の息の神なりと云こと。イキ也。

p.384
ナラブ也。は出入のイキにして、イキナラブ と云こと。息のならふとは、出入の息のならふ故に、ナリの反と、出入の息の二つならぶを、名にせし神也。故に、稲荷(イ子ニナフ)の字を書、イ子ニナラフの文字をかる。イ子は水火の根也。荷(ニナフ)はナニナラブこと。出入の息の根、二つならふと云こと。イキの根は、即命也。故に、天地の水火(イキ)、万物の命を宰るを以(もて)、長命を願ひ、福(さいは)ひを求るは、此(この)いはれ也。爾(しか)れは、何(いづ)れより云ても、稲荷と云は、イキナラフと云こと。其(それ)イキノナラヒ也。形(かたち)は、此五十連の音也。故に、此五十言に、一言の法則と、水火の形(かたち)を印し、是を稲荷の神躰として玉ふ事なり。此ゆへに、イキの御伝には、此神にしくへからす。

さて、稲荷の神に狐の仕ることは云何(いか)ん。先、此狐に二種あり。一に、キツ又(また)キツ子と云あり。形の別なるに非す。其業の異なる也。今の世になりては、共にキツ子と云(いひ)習へり。そのキツと号(なづ)くる者は、野狐也。

故に、万葉に、夜か明けはきつにはめなてくたかけのまたきになきてせなをやりつゝ。是等は、キツと云て野狐のこと也。漢名には、一名紫野。或る記に、古婬婦あり、其名 紫夜と云。生なから化して狐となる。自ら紫夜と称すと。分類聚に、野狐一名紫夜、尾をうちて火を出す。みな是らは、野狐のこと也。吾国にては、古は野狐を只キツと云て、キツ子とはいはす。其例、上に引(ひく)万葉集等の如し。

p.385
しかれは、後の世に及ひては、是等の法則乱て、野狐のことをもキツ子と云になれり。扶木集(扶木和歌抄)に、花を見る道のほとりの古る狐かりの色にや人まよふらん。是等は、野狐のことを狐とある。其外、本草網目、白氏文集なとに、キツのことをキツ子とかなが付てあり。然れとも、全躰はキツキツ子と、元(もと)別なる者にして(顕云僻説笑ふへし和銅四年の勧請の稲荷なり夫に仕ふる獣の名を開闢より付てあるへきや又伝言灵の神獣を仕ふことはなにことそや可笑)、今、稲荷神のいつかはしめるキツ子にして、キツにあらす。名は替(かは)れとも、其形(かたち)見分難し。其業異(こと)なるによりて、名を別にするなり。先、キツ子と云名を解(とか)は、は水火のイキのこと。は列ること。は根にして、水火(イキ)の根につゝきつらなると云名なり。故に、命長くして、水火のイキを宰る神に仕ひ奉るなり。また、キツと云は、つらなると云ことにて、人のイキにつらなりて、人をまよはす。又、タハムの三言を反すとにして、たはむれて人を迷はすの名になる。是は、野狐の名なり。これ、形同しけれとも、業異なるかゆへ、名を別にする也。俗に考ふれは、人面獣心の如し。古言の法則なり。狐の鳴声を聞に、諸の獣にすくれて、イキにかしこきこと明著(あきらか)なり。如何と云に、彼(かの)狐の鳴声、クワンとなき、又コンとなく。是、カキクケコの音にして、アウムの二音に響かせ、行は暉火の灵にして、差別を宰る。アウムの二音、其躰空虚にして、無尽にしからしむるの音なり。故に、古伝にもある空中の水灵にして、無にして有なりと有て、故に字本不生不可得有也と云も、又(また)此アウムの二音によりて無にあらす、有にあらす、不可得の音なり。
p.386

其、真言の金胎両部の曼多羅は、アウムの二音の外なし。は胎蔵界、ウムは金剛界。は躰にして、ウムは用なり。今、神代の学ひよりは、は空水の灵にして躰、其まゝウムと水灵か火に入交て用となる。是を火中の水と云。故に、キツ子陰氣に惑ひて、声をなすときはクワンと云(いひ)、陽氣に惑して声を起すときはコンと鳴。これを俗人、狐のコンコンと鳴ときは福(さいは)ひ来るなとと云も、陽氣発するゆへなり。如此、自然と陰陽水火の理にかしこきこと、もろもろの獣にすくれたるか故に、イキの神の稲荷のつかはしめとなるも、亦(また)是(これ)自然の道理なり。顕云あまり長き解にて退屈せり。

二に、稲荷の古伝の法則を解かは、此言灵一言の法則は、稲荷の神躰にして、いきの元を尽し、音を活用(はたらか)しむるを、さとらしむるを、教ゆるの御伝なり。


山口志道


記事更新日:2026/02/20

言霊の解説(目次)

22110048

言霊の解説(目次)
◆水穂伝・概要
2024/02/01 水穂伝附言(水穂伝まえがき)
2024/02/02 稲荷古伝五十連法則(十の言灵)

◆水穂伝・重解誌一言法則
2024/01/02 水穂伝重解誌一言法則(まえがき)
2024/01/03 水穂伝重解誌一言法則(ホ~マ) 

◆水穂伝・言灵の法則
2024/01/11 言灵の躰と用 
2024/01/12 言灵の灵返し 
2024/01/13 五十音と下知(げぢ)の法則
2024/01/14 水氣(右)と火垂(左)
2024/01/15 詞縦緯(コトハノタテヌキ)※テニヲハの法則
2025/01/21 テニヲハ(辞)

2024/01/20 灵合の例(和漢) 
2024/05/02 和英の灵合
2024/05/03 和梵の灵合
2024/05/04 和羅の灵合※未公開
2024/05/05 和ヘの灵合※未公開
2024/05/06 その他の灵合※未公開

2024/01/05 イロハ口伝


※編集中
2024/02/28 タカアマハラ
2024/02/28 イザナギとイザナミ
2024/02/28 カミ
2024/02/28 カスミ
2024/02/28 名前にキのつく植物


2024/03/01 水穂伝のなりたち
2024/04/01 水穂伝:天地開闢と一日
2024/04/02 水穂伝:天地開闢と一月
2024/04/03 水穂伝:天地開闢と一年
2024/04/04 水穂伝:天地開闢と稲
2024/04/05 水穂伝:天地開闢と人の今日
2024/04/06 水穂伝:五十連十行之発伝


三言同義之法則「ヒチス」
2024/06/02 ケセテ子ヘメ、カサタナハマの音


ア・ナ・〇
アウム アウム(阿吽)とアミタ(阿弥陀)
アウム ツマトリ(妻鳥)とアウムの法
アナ ヒ(樋)とアナ(穴)
アハレ アハレとアワレ(哀、隣、憫)
アマ アマ(天、海)
アミタ アウム(阿吽)とアミタ(阿弥陀)
アメ アメ(天)とアメ(雨)
アヤ アヤ(文)
アワレ アハレとアワ(哀、隣、憫)
 キ(氣)とイキ(息)
イシ イシ(石)
イケ イケ(池)とヌマ(沼)
イナリ イナリ(稲荷)
ウシロ マエ(前)とウシロ(後)
ウタカフ カナラス(必)とウタカフ(疑)
ウツハ ウツハ(器)とハコ(箱)
エタ エナ(胞衣)とエタ(肢)
エタ エナ(胞衣)とエタ(枝)
エナ エナ(胞衣)とエタ(肢)
エナ エナ(胞衣)とエタ(枝)
エナ 夜のエナと眠のエナ(胞衣)
オノツカラ ミツカラ(自)とオノツカラ(自) 
オノレ オノレ(己)とタレ(誰)
オホイ オホイ(大)とオホイ(多)
オニ オニ(鬼)とカミ(神)
カヽミ ツルキ(剣)とカヽミ(鏡)のチキリ契
カサヽキ ミサゝキとカサゝキ
カシラ カミ(髪)とカシラ(頭)
カキリ カキリ(火切)とシキリ(水切)
カタマル カタマル(堨)
カナラス カナラス(必)とウタカフ(疑)
カミ カミ(髪)とカシラ(頭)
カミ オニ(鬼)とカミ(神)
カラム メクム(恵)とカラム(搦)
キ キ(氣)とイキ(息)
 キとチ(草木の灵)
タフトキ(貴)とキ(貴)
キタル キタル(来)・キタル(氣垂)
ラキ クラキ(暗)
クレナイ 五色とクレナ井(紅)
 クロ(黒)とゴシキ(五色)
コホリ コル(凝)とコホリ(氷)
コマカ コマカ(細)とコマカ(香)
コマカ コマカ(香)とニホヒ(香)
コメ コメ(米)
コル コル(凝)とコホリ(氷)

サイハイ サイハイ(幸)とワサハイ(災)
サソフ サソフ(誘)
シキリ カキリ(火切)とシキリ(水切)
シホ シホ(水火、塩)とホシ(火水、星)
シホミツ シホミツ(潮水、水火水)
シルシ シルシ(印)
シロ シロ(白)
ソタツ ソタツ(育)
ソロフ ソロフ(揃)

タカキ タフトキ(貴)とタカキ(高) 
タヽシ タヽシ(正)
タナコヽロ タナコヽロ(掌)、テナコヽロ(掌)
タフトキ タフトキ(貴)とキ(貴)
タフトキ タフトキ(貴)と高(タカキ)
タネ タネ(種)とタマ(灵)
タマ タネ(種)とタマ(灵)
タマ 
タマ(灵)とタマシイ(灵)

タマシイ 
タマ(灵)とタマシイ(灵)

タレ オノレ(己)とタレ(誰)
 キとチ(草木の灵)
ツカサ ツカサ(司)
ツゝク ツラナル(列)、ツゝク(続)、ツゝメル(約)
ツゝメル ツラナル(列)、ツゝク(続)、ツゝメル(約)
ツマトリ ツマトリ(妻鳥)とアウムの法
ツラナル ツラナル(列)、ツゝク(続)、ツゝメル(約)
ツユ ワ(〇)とツユ(露)
ツルキ ツルキ(剣)とカヽミ(鏡)のチキリ契
チキリ ツルキ(剣)とカヽミ(鏡)のチキリ契
テナコヽロ タナコヽロ(掌)、テナコヽロ(掌)
トカル ホノメク(火浮)とトカル(尖)
トク トク(解)
トコロ トコロ(処と所)
トリ トリ(鳥)

 ア・ナ・〇
ナキ ナキ(無)
ニホヒ コマカ(香)とニホヒ(香)
ヌマ イケ(池)とヌマ(沼)

詞縦緯(コトハノタテヌキ)
ハコ ウツハ(器)とハコ(箱)
ハシメ ハシメ(初)とヒラク(発)
ハシメ ハシメ(始)とヲハル(終)
 ヒ(樋)とアナ(穴)
ヒタリ ヒタリ(火垂)とミキ(水氣)
ヒト ヒト(人)
ヒフミヨイムナ ヒフミヨイムナ(数の御灵)
ヒラク ハシメ(初)とヒラク(発)
フクム フクム(含)とフトル(太)
フトマニ フトマニノミタマ(布斗麻邇の御灵)
フトル フクム(含)とフトル(太)
ホシ シホ(水火、塩)とホシ(火水、星)
ホチ ホチ(
ホノメク ホノメク(火浮)とトカル(尖)

マエ マエ(前)とウシロ(後)
マカル マカル(曲)
マナコ マナコ(眼)
マヒ ヲトリ(躍)とマヒ(舞)
マタ マタ(亦、又、股)
ミキ ヒタリ(火垂)とミキ(水氣)
ミサヽキ ミサゝキとカサゝキ
ミツカラ ミツカラ(自)とオノツカラ(自) 
ミヤ ヤ(家)とミヤ(宮)
ナキ(無)とム(無)
ムナシ(空)
ムカフ ムカフ(向)
クム メクム(恵)とカラム(搦)
モノ モノ(者)
モヤウ モヤウ(舫)

ヤ(家)とミヤ(宮)

ア・ナ・〇
ワ(〇)とツユ(露)
ワ・〇(天地自他)
ワサハイ サイハイ(幸)とワサハイ(災)
ヲトリ ヲトリ(躍)とマヒ(舞)
ヲハル ハシメ(始)とヲハル(終)


鳳凰


記事更新日:2026/09/15
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