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The Knowing Way Japan(旧Gary Bonnel Japan)認定インストラクター&プロフェッショナルアカシックリーダー中島志保のブログです

-記事

天津金木と数カード:四魂

1.一霊四魂について

◎一霊四魂の由来
江戸時代後期の国学者平田篤胤(ひらたあつたね)の弟子である本田親徳(ほんだちかあつ)は、古神道霊学という学問の中で、一霊四魂(いちれいしこん)という概念を提唱しました。これは、私たち人間の霊魂は一つの霊と四つの魂から成り立つという考えです。一霊とは天とつながる一つの霊で、直霊(なほひ)ともいいます。四魂とは奇霊(くしみたま)、荒霊(あらみたま)、和霊(にきみたま)、寝魂(ぬるみたま)の四つの霊をいいます。


◎一霊四魂を示す「正」の文字
天津金木は審神(サニワ)の道具でもあり、それを示すのが「正」という文字です。「正」という文字は「止」「一」をのせたものです。「止」は四魂を示し、その上に直霊(なほひ)が覆っているものが「正」という文字で、奇魂、荒魂、幸魂、和魂の四魂を直霊が治めているのが「正しい」状態であることを意味します。

天津金木
2.数カードと四魂

〈一靈〉
◎直靈(なほひ)⇔曲霊(まがひ)
 ・特性:光
 ・機能:天とつながる

〈四魂〉
奇魂(くしみたま)⇒狂魂(きょうこん)
 ・特性:
 ・機能:理解⇒誤解
 ・意味:奇しき(くしき)とは、常識を超越した、神秘的で霊妙なはたらきを意味する。
 ・意識:神性や神秘的なものを理解する直感と、それを操る知性や技術を司る意識。
  剣

荒魂(あらみたま)⇒争魂(そうこん)
 ・特性:
 ・機能:進む⇒強行
 ・意味:荒いとは、活発かつ活動的で、氣力を外側に強く発散するはたらきを意味する。
 ・意識:物事を大きく動かしたり、急激に変化させたりすることを司る動的意識。
  杖

和魂(にきみたま)⇒悪魂(あっこん)
 ・特性:
 ・機能:交流⇒情念
 ・意味:柔軟かつ穏健的で、物事をうまく融合させる
 ・意識:物事に対して柔軟に対応し、傷つけることなく融合させるはたらきを意味する。
 ・意識:物事に対して細やかに対応し、丸くおさめることを司る静的意識。 
  杯

寝魂(ぬるみたま)⇒逆魂(ぎゃっこん)
 ・特性:
 ・機能:感覚⇒欲望
 ・意識:寝(ぬる)とは、伯家神道において、人間の肉体を指す言葉としてもちいられる。
 ・意識:肉体的な感覚や欲望を司る意識。
  玉



〈補足資料〉
マルセイユタロット小アルカナ数カード(目次)
天津金木基礎占術:四象



タロットカード



カードの著作権
CBD Tarot de <arseille by Dr. Yoav Ben-Dov, www.cbdtarot.com



記事更新日:2026/09/10

天津金木と数カード:四象

1.数カードと四要素

マルセイユタロットの数カードは、全部で40枚あり、4種の象徴(剣、杯、杖、玉)と、10種の数秘(, , , , , , , , , )がそれぞれ1セットずつ組み合わされています。この4種の象徴(剣、杖、杯、玉)は四要素(風、火、杯、玉)に相当することから、この四要素を天津金木の占術に応用することができます。


01剣02剣03剣04剣05剣06剣07剣08剣09剣10剣
11杯12杯13杯14杯15杯16杯17杯18杯19杯20杯
21杖22杖23杖24杖25杖26杖27杖28杖29杖30杖
31玉32玉33玉34玉35玉36玉37玉38玉39玉40玉



2.数カードと四象

数カードの四要素(風、水、火、土)は、天津金木の四象(天、火、水、地)に相当します。数カードの四要素の代表となるエースのカード(剣のエース、杖のエース、杯のエース、玉のエース)4枚を四象の代表カードとして見なし、天津金木占術として用いるカードとします。

の相を示すカードは剣の騎士である
 ・四象:剣=
 ・陰陽:陽(陽陽) 
  剣

の相を示すカードは杖の王である
 ・四象:杖=
 ・陰陽:陽(陽陰)
  杖

の相を示すカードは杯の女王である
 ・四象:杯=
 ・陰陽:陰(陰陽) 
  杯  

の相を示すカードは玉の小姓である
 ・四象:玉=
 ・陰陽:陰(陰陰)
  玉



〈補足資料〉
マルセイユタロット小アルカナ数カード(目次)
天津金木基礎占術:四象




タロットカード



カードの著作権
CBD Tarot de <arseille by Dr. Yoav Ben-Dov, www.cbdtarot.com



記事更新日:2026/09/10

天津金木と宮廷カード:十六象(二枚読み)

1.宮廷カードと十六象


04剣の騎士11杖の王06杯の女王13玉の小姓


陽陽陰陰



2.占断の基本となる十六象

(ススム)の象
・天
・天
04剣の騎士
04剣の騎士


(オコル)
・天
・火
04剣の騎士
11杖の王


(タモツ)
・天
・水
04剣の騎士
06杯の女王


(ヤスシ)
・天
・地
04剣の騎士
13玉の小姓


(スタル)
・火
・天
11杖の王
04剣の騎士


(サカン)
・火
・火
11杖の王
11杖の王


(オダヤカ)
・火
・水
11杖の王
06杯の女王


(エル)
・火
・地
11杖の王
13玉の小姓


(ホロブ)
・水
・天
06杯の女王
04剣の騎士


(アラソウ)
・水
・火
06杯の女王
11杖の王


(オトロウ)
・水
・水
06杯の女王
06杯の女王


(ヲサマル)
・水
・地
06杯の女王
13玉の小姓


(アヤウシ)
・地
・天
13玉の小姓
04剣の騎士


(ウシナウ)
・地
・火
13玉の小姓
11杖の王


(ミダル)
・地
・水
13玉の小姓
06杯の女王


(トマル)
・地
・地
13玉の小姓
13玉の小姓



〈補足資料〉
マルセイユタロット小アルカナ宮廷カード(目次)
天津金木基礎占術:十六象



天津金木



記事更新日:2026/09/03

天津金木と宮廷カード:十六象(一枚読み)

1.宮廷カードと十六象


04剣の騎士12杖の騎士08杯の騎士16玉の騎士
03剣の王11杖の王07杯の王15玉の王
02剣の女王10杖の女王06杯の女王14玉の女王
01剣の小姓09杖の小姓05杯の小姓13玉の小姓


陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陽陰陰
陽陽陰陰陰陰陰
陽陽陽陽陽陰陰
陰陰陽陽陰陰陰陰陰陰陰陰陰



2.
占断の基本となる十六象

(ススム)の象
・天
・天
04剣の騎士

(オコル)
・天
・火
12杖の騎士

(タモツ)
・天
・水
08杯の騎士

(ヤスシ)
・天
・地
16玉の騎士

(スタル)
・火
・天
03剣の王

(サカン)
・火
・火
11杖の王

(オダヤカ)
・火
・水
07杯の王

(エル)
・火
・地
15玉の王

(ホロブ)
・水
・天
02剣の女王

(アラソウ)
・水
・火
10杖の女王

(オトロウ)
・水
・水
06杯の女王

(ヲサマル)
・水
・地
14玉の女王

(アヤウシ)
・地
・天
02剣の女王

(ウシナウ)
・地
・火
09杖の小姓

(ミダル)
・地
・水
05杯の小姓

(トマル)
・地
・地
13玉の小姓



〈補足資料〉
マルセイユタロット小アルカナ宮廷カード(目次)
天津金木基礎占術:十六象



天津金木



記事更新日:2026/09/03

天津金木基礎占術:十六象

1.占断の基本となる十六象

進・興・存・安
廃・盛・和・得
亡・争・衰・治
危・失・乱・止

◎栄:ススム
・天
・天

◎興:オコル
・天
・火

◎存:タモツ
・天
・水

◎安:ヤスシ
・天
・地

◎廃:スタル
・火
・天

◎盛:サカン
・火
・火

◎和:オダヤカ
・火
・水

◎得:エル
・火
・地

◎亡:ホロブ
・水
・天

◎争:アラソウ
・水
・火

◎衰:オトロウ
・水
・水

◎治:ヲサマル
・水
・地

◎危:アヤウシ
・地
・天

◎失:ウシナウ
・地
・火

◎乱:ミダレル
・地
・水

◎止:トマル
・地
・地



2.占断の基本となる十六象(解説)


◎進:ススム
・天
・天

〈象〉
・上天下天(じょうてんかてん)は、風風同位で、の相。
・天の精氣が地にも降(くた)り、隅々まで拡散し、物事が(ススム)兆し。

〈状態〉
・天は大君(おおきみ)、地も大君(おおきみ)。
・高い理想を掲げ、それに向かって、物事が風のように素早く進みます。

〈対策〉
・直感的なアイデアを現実化し、継続させるためには、地上での経験が必要となります。
の要素に対して、火・水・地の三つの要素を補完するとよいでしょう。


◎興:オコル
・天
・火

〈象〉
・上天下火(じょうてんかか)は、風火順位で、の相。
・天の精氣が、地の活発な火氣と合わさり、物事が興(オコル)兆し。

〈状態〉
・天は大君(おおきみ)、地は大臣(おおみ)。
・高い理想を掲げ、それに炎のような活力が加わり、新しいことが起こります。

〈対策〉
・高い理想と活気は、早急さや焦りに変わりますので、根気強さをもちましょう。
風火の要素に対して、水・地の二つの要素を補完するとよいでしょう。


◎存:タモツ
・天
・水

〈象〉
・上天下水(じょうてんかすい)は、風水順位で、の相。
・天の精氣が、地に流れる水氣と合わさり、物事が存(タモツ)兆し。

〈状態〉
・天は大君(おおきみ)、地は臣(おみ)。
・高い理想を掲げ、それに臨機応変の補佐が加わり、物事が円満になります。

〈対策〉
・高い理想と水氣は、発想が感情で流されますので、確固としたものを持ちましょう。
風水の要素に対して、火・地の二つの要素を補完するとよいでしょう。


◎安:ヤスシ
・天
・地

〈象〉
・上天下地(じょうてんかち)は、風土順位で、の相。
・天の精氣が、地の盤石な土氣と合わさり、物事が安(ヤスマル)兆し。

〈状態〉
・天は大君(おおきみ)、地は民(たみ)。
・高い理想を掲げ、それを盤石な地盤が支え、物事が安泰になります。

〈対策〉
・理想と安定性だけで、活力と感情が乏しければ、循環が起こりません。
風土の要素に対して、火・水の二つの要素を補完するとよいでしょう。


◎廃:スタル
・火
・天

〈象〉
・上火下天(じょうかかてん)は、火風逆位の相。
・天に活発な火氣があり、地に精妙な精氣があり、物事が統治されず廃(スタル)兆し。

〈状態〉
・天は大臣(おおみ)、地は大君(おおきみ)。
・炎のような活力が、理性を制圧し、全体がうまく統治されず、退廃します。

〈対策〉
・活力を理性で制御し、うまく統治できるようにしましょう。
火風の要素に対して、水・地の二つの要素を補完するとよいでしょう。


◎盛:サカン
・火
・火

〈象〉
・上火下火(じょうかかか)は、火火同位で、の相。
・天の火氣が地にも降(くた)り、隅々まで行き渡り、物事に盛(サカン)の兆し。

〈状態〉
・天は大臣(おおみ)、地も大臣(おおみ)。
・万事勢い(生き追い)の盛んになることを暗示し、何事も積極的に運びます。

〈対策〉
・物事に拍車がかかり一方向に突出するため、他方面とのバランスを図ることが必要となります。
の要素に対して、風・水・地の三つの要素を補完するとよいでしょう。


◎和:オダヤカ
・火
・水

〈象〉
・上火下水(じょうかかすい)は、火水順位で、の相。
・天に活発な火氣があり、地の柔軟な水氣と合わさり、和(オダヤカ)な兆し。

〈状態〉
・天は大臣(おおみ)、地は臣(おみ)。
・炎のような活力と、それに柔軟に従うものにより、円満かつ穏やかな状態です。

〈対策〉
・円満で穏やかな状態に、発展性と継続性を持たせることが、真の成就となります。
火水の要素に対して、風・土の二つの要素を補完するとよいでしょう。


◎得:エル
・火
・地

〈象〉
・上火下地(じょうかかち)は、火土順位で、の相。
・天に活発な火氣があり、地の盤石な土氣と合わさり、物事を得(エル)兆し。

〈状態〉
・天は大臣(おおみ)、地は民(たみ)。
・天には太陽が照り、地には大地があり、実りと収穫が期待できる環境です。

〈対策〉
・放っておくと干上がりますので、収穫を得るためにはきめ細やかな対策をしましょう。
火土の状況に対して、風・水の二つの要素を補完するとよいでしょう。


◎亡:ホロブ
・水
・天

〈象〉
・上水下天(じょうすいかてん)は、水風逆位で、の相。
・天に水氣があり、地に精氣があり、継続するものがなく亡(ホロブ)兆し。

〈状態〉
・天は臣(おみ)、地は大君(おおきみ)。
・感情が優位で、その下に理性があり、何も継続できず、すべてが消え去ります。

〈対策〉
・感情を上回る決断力や勇気を持ち、物事を着実に進めるための環境を整えましょう。
水風の要素に対して、火・地の二つの要素を補完するとよいでしょう。


◎争:アラソウ
・水
・火

〈象〉
・上水下火(じょうすいかか)で、水火逆位で、の相。
・天に水氣があり、地に火氣があり、火水のバランスが悪く争(アラソウ)兆し。

〈状態〉
・天は臣(おみ)、地は大臣(おおみ)。
・感情を煽り立てる炎のような氣力により、感情が抑制できず、争いが起こります。

〈対策〉
・感情をうまく発散させることと、出来事や環境を一つ一つ整理していきましょう。
水火の要素に対して、風・地の二つの要素を補完するとよいでしょう。


◎衰:ヲトロウ
・水
・水

〈象〉
・上水下水(じょうすいかすい)は、水水同位で、の相。
・天の水氣が地にも降(くた)り、隅々まで行き渡り、物事が衰(ヲトロウ)兆し。

〈状態〉
・天は臣(おみ)、地も臣(おみ)。
・理想も活力もなく、感情過多で情に流され、物事が衰弱していきます。

〈対策〉
・水は形に合わせて流れます。先ずは確固たるものを念頭に置くことが必要となります。
・水の要素に対して、風・火、土の三つの要素を補完するとよいでしょう。


◎治:ヲサマル
・水
・地

〈象〉
・上水下地(じょうすいかち)は、水地順位で、の相。
・天に水氣があり、地に盤石な土氣があり、治(ヲサマル)兆し。

〈状態〉
・天は臣(おみ)、地は民(たみ)。
・脈々と流れる水が、盤石な大地で抑えられ、よく調整された状況を生みます。

〈対策〉
・しっかりと支えられた感情は、何かを生み出したいという衝動へと変わることでしょう。
水土の要素に対して、風・火の二つの要素を補完するとよいでしょう。


危:アヤウシ
・地
・天

〈象〉
・上地下天(じょうちかてん)は、土風逆位で、の相。
・天にあるべき精氣が、土氣の下で圧迫され、物事が危(アヤウイ)兆し。

〈状態〉
・天は民(たみ)、地は大君(おおきみ)。
・凝り固まった観念が、アイデアを圧迫し、次々と困り事が起こる危うい状況です。

〈対策〉
・凝り固まった観念を解き、新しいものや柔軟なものを積極的に取り入れましょう。
土風の要素に対して、火・水の二つの要素を補完するとよいでしょう。


◎失:ウシナウ
・地
・火

〈象〉
・上地下火(じょうちかか)は、火土逆位で、の相。
・活気のある火氣が、盤石な土氣の下に封じられ、物事を失(ウシナウ)兆し。

〈状態〉
・天は民(たみ)、地は大臣(おおみ)。
・火がうまく活用されず、これまで築き上げたものや手に入れたものを失います。

〈対策〉
・火が完全に消えてしまわぬよう、新しいアイデアや本当の気持ちを大切にしましょう。
・土火の状況に対して、風・水の二つの要素を補完するとよいでしょう。

・上火下地(じょうかかち)は、火土順位で、の相。
・天に活発な火氣があり、地の盤石な土氣と合わさり、物事を得(ウル)兆し。


◎乱:ミダレル
・地
・水

〈象〉
・上地下水(じょうちかすい)は、地水逆位で、の相。
・柔軟な水氣が、盤石な土氣の下に隠れ、水の調整が利かず乱(ミダル)兆し。

〈状態〉
・天は民(たみ)、臣は(おみ)。
・脈々と流れる水が、大地の下にあり、水の恩恵を受けられず、乱れます。

〈対策〉
・感情の抑圧や頑固さによって体調を崩します。勇気を出して本音を明かしましょう。
・状況に合わせて風・火の二つの要素を補完するとよいでしょう。

〈対策〉
・しっかりと支えられた感情は、何かを生み出したいという衝動へと変わることでしょう。
土水の要素に対して、風・火の二つの要素を補完するとよいでしょう。


◎止:トマル
・地
・地

〈象〉
・上地下地(じょうちかち)は、地地同位で、の相。
・天に重い土氣があり、地にも重い土氣があり、物事が止(トマル)兆し。

〈状態〉
・天は民(たみ)、地も民(たみ)。
・土はあっても芽は出ず実りもなく枯渇した状態です。いかなる取引も凶となります。

〈対策〉
・既存のものへの固執ではなく、新たな理想、活気、柔軟性が必要となります。
の要素に対して、風・火、水の三つの要素を補完するとよいでしょう。



3.占断の基本となる十六象(二つの組合せ)

《栄枯の相》
◎進(栄):ススム
・天
・天
◎止(枯):トマル

・地
・地

《盛衰の相》
◎盛:サカン
・火
・火
◎衰:オトロウ
・水
・水

《興廃の相》
◎興:オコル
・天
・火
◎廃:スタル
・火
・天

《治乱の相》
◎治:ヲサマル
・水
・地
◎乱:ミダレル
・地
・水

《存亡の相》
◎存:タモツ
・天
・水
◎亡:ホロブ
・水
・天

《得失の相》
◎得:エル
・火
・地
◎失:ウシナウ
・地
・火

《安危の相》
◎安:ヤスシ
・天
・地
◎危:アヤウシ
・地
・天

《和争の相》
◎和:オダヤカ
・火
・水
◎争:アラソウ
・水
・火



3.占断の基本となる十六象(四つの組合せ)

《栄枯盛衰の相》
◎進(栄):ススム
・天
・天
◎止(枯):トマル

・地
・地
◎盛:サカン
・火
・火
◎衰:オトロウ
・水
・水

《興廃治乱の相》
◎興:オコル
・天
・火
◎廃:スタル
・火
・天
◎治:ヲサマル
・水
・地
◎乱:ミダレル
・地
・水

《存亡得失の相》
◎存:タモツ
・天
・水
◎亡:ホロブ
・水
・天
◎得:エル
・火
・地
◎失:ウシナウ
・地
・火

《安危和争の相》
◎安:ヤスシ
・天
・地
◎危:アヤウシ
・地
・天
◎和:オダヤカ
・火
・水
◎争:アラソウ
・水
・火



天津金木



記事更新日:2026/09/03

天津金木基礎占術:四象

1.太極と両義

◎太極(たいきょく)
 ・太極は万物の根源である。
 ・陰陽、そして天地万物が生まれる前の、すべての始まりであり中心となるもの。


◎両義(りょうぎ)
 ・太極から生じた二つの相反する要素を指す。
 ・陽…両義の陰は、四象のに分かれる。
 ・陰…両義の陽は、四象のに分かれる。



2.四象とその応用

◎四象と天火水地(てんかすいち)について
 ・色の面=(精妙なる空天)
 ・の面=(燃え騰がる炎)
 ・の面=(脈々と流る水)
 ・の面=(盤石たる大地)


◎四象と邦家経綸(ほうかけいりん)

邦家経綸(ほうかけいりん)とは、国家をよく治める政治手腕を指す言葉です。邦家は国家を、経綸は道筋を整えることを意味します。この世界を構成する四つの要素(天火水地)を、邦家経綸という枠組みにおける四象として表したものを以下に示します。国家という概念を、世の中の構造や個人の人生の構築に当てはめることにより、占術のあらゆる側面に応用することができます。

★大君(おおきみ)
 ・の相。
 ・君(キミ)は極身(キミ)である。
 ・統を継ぎ極を垂れ給う最上位の存在。

★大臣(おおみ)
 ・の相。
 ・大臣(オオミ)は大身(オオミ)である。
 ・君徳の光被四表(光が四方を覆うこと)を担い、世の中に活気を与える存在。

★臣(おみ)
 ・の相。
 ・小臣(おみ)は小身である。
 ・君徳の光を地上の隅々にまで満たすことを担い、世の中に潤いを与える存在。

★民(たみ)
 ・の相。
 ・民(タミ)は手身(タミ)である。
 ・地上で手足を使ってはたらくことを担い、大臣や臣の命を遂行する存在。


平安貴族


記事更新日:2026/09/03

天津金木の原理:四象

1.天津金木の原理

古事記には、国生みと神生みの神話が記されています。伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)の二柱(ふたはしら)の神は、高天原(タカアマハラ)の別天津神(コトアマツカミ)より天沼矛(アメノヌホコ)を賜り、漂っている大地を完成させるよう命じられます。伊邪那岐と伊邪那美は、天浮橋(アメノウキハシ)に立ち、天沼矛で混沌とした大地をコオロコオロとかき回します。すると、矛先から滴り落ちたものが塩により固まり、淤能碁呂島(オノコロシマ)となります。伊耶那岐と伊耶那美は淤能碁呂島に降り立ち、夫婦となり、大八洲(オオヤシマ)と神々を生みました。この天地開闢(かいびゃく)の神話が天津金木(あまつかなぎ)の原理となっており、天沼矛を象徴するものとして一本の天津金木を立てて、その前後左右に四本の天津金木を置きます。

天津金木

この天沼矛を象徴する天津金木の配置には❶左旋(させん)と❷右旋(うせん)という二種類の渦があり、さらに左旋と右旋は❶左旋内集、❷左旋外発、❸右旋内集、・右旋外発の四種類のパターンがあります。この四種類は宇宙創造とその裏にある大きなる神力が見え隠れするものとなります。

天津金木天津金木


2.天津金木の霊と体

天津金木は、この世界について、そして私たち人間について、霊の面と体の面の両面から観察することができます。天津金木を霊的に見ると御霊代(みたましろ)、体的に見ると御樋代(みひしろ)となります。いずれにしてもこの世界に存在する霊と体をそのまま移す(映す)ための霊器が天津金木ということになります。

◎御霊代(みたましろ)と四魂(しこん)

 ・奇魂(くしみたま)
 ・荒魂(あらみたま)
 ・和魂(にぎみたま)
 ・寝魂(ぬるみたま)・幸(さきみたま)

◎御樋代(みひしろ)と四体(したい)
 ・精体
 ・氣体
 ・液体
 ・固体



3.天津金木の四要素
◎四つの面(表裏左右)
 ・青色の面=(精妙なる空天)
 ・赤色の面=(燃え騰がる炎)
 ・緑色の面=(脈々と流る水)
 ・黄色の面=(盤石たる大地)

◎二つの面(上下)
 ・白色の面=(すえ)、上部で、木の末にあたる。白粉を塗る。
 ・黒色の面=(もと)、下部で、木の根にあたる。墨を塗る。


一本の天津金木は、白色の面(末=すゑ)を上、黒色の面(本=もと)を下にして直立させ、正面は木の外側(木の外皮側)にあたる青色の面、裏側は木の内側(木の中心)にあたる黄色の面、左側は赤色の面、右側は緑色の面になるようにすることが正しい置き方となります。天津金木は全部で36本あります。

天津金木



4.天津金木と数霊

天津金木は、白木のものと着色(青、赤、緑、黄、白、黒)したものがあります。また、黒い点を入れたものもあります。黒い点は入れても入れなくても同じです。また、天津金木の点は密教の智拳印(ちけんいん)に対応します。

◎四種類の点
 ・青色の面=1点(●)
 ・赤色の面=2点(● ●)
 ・緑色の面=3点(● ● ●)
 ・黄色の面=4点(● ● ● ●)



5.天津金木と拳智印

◎天津金木と密教の智拳印(けんちいん)  
 ・…天を覆うもの(右手の親指)

 ・…立ち騰るもの(左手の人差し指)
 ・…下降するもの(左手の中指・薬指・小指の三本)
 ・…載せ置くもの(右手の四本指)


智拳印



記事更新日:2026/09/01

大祓詞と天津菅曾

1.大祓詞と天津菅曾

大祓詞(おほはらえのことば)は、前段と後段の二部に分かれています。前段は、高天原(たかあまはら)から天孫が降臨して日本を統治するまでの内容と、地上において人々が犯してしまう天津罪や国津罪を挙げてこのような罪が生じたときのお祓いの仕方が語られます。後段は、神々の計らいにより罪や穢れがどのように祓われるかについて語られます。大祓詞において天津菅曾(あまつすがそ)という言葉が出てくる箇所を下記に示します。


たかまのはらにかむづまります。
すめらがむつかむろぎかむろみのみこともちて。
やほよろづのかみたちをかむつどへ(に)つどへたまひ。


高天原に神留り坐す。
皇親神漏岐神漏美の命以て。
八百萬神等を神集へ(に)集へ賜ひ。


かむはかりにはかりたまひて
あがすめみまのみことは


神議りに議り給ひて
我が皇御孫命は  


とよあしはらのみづほのくにをやすくにとたひらけくしろしめせとことよさしまつりき

豊葦原瑞穂国を安國と平けく知食せと事依さし奉りき  


かくよさしまつりし
くぬちに
あらぶるかみたちをばかむとはしにとはしたまひ
かむはらひにはらへたまひて


此く依さし奉りし
国中に
荒振神等をば神問はしに問はし給ひ
神掃へに掃へ給ひて


こととひしいはねきねたちくさのかきはをもことやめて
あまのいはくらはなあまのやへぐもをいづのちわきにちわきて


語問ひし磐根樹根立草の片葉をも語止めて 
天の磐座放ち天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて 


あまくだしよさしまつりき
かくよさしまつりし
よものくになかと
おほやまとひだかみのくにを


天降し依さし奉りき 
此く依さし奉りし
四方の国中と
大倭日高見の国を


やすくにとさだめまつりてしたついはねにみやはしらふとしきたて

安国と定め奉りて下津磐根に宮柱太敷き立て 


たかあまはらにちぎたかしりてすめみまのみことのみづのみあらかつかへまつりて

高天原に千木高知りて皇御孫命の瑞の御殿仕へ奉りて 


あまのみかげひのみかげとかくりましてやすくにとたひらけくしろしめさむくぬちになりいでむ
あまのますひとらがあやまちおかしけむ


天の御蔭日の御蔭と隠り坐して安国と平けく知食さむ国中に成り出でむ
天の益人等が過ち犯しけむ


くさぐさのつみごとはあまつつみくにつつみここだくのつみいでむかくいでば

種種の罪事は天津罪国津罪許許太久の罪出でむ此く出でば 


あまつみやごともちてあまつかなぎをもとうちきりすゑうちたちて

天津宮事以ちて天津金木を本打ち切り末打ち断ちて


ちくらのおきくらにおきたらはしてあまつすがそをもとかりたちすゑかりきりてやはりにとりさきてあまつのりとのふとのりとごとをのれ

千座の置座に置足らはして天津菅麻を本刈り断ち末刈り切りて八針に取裂きて天津祝詞の太祝詞言を宣れ



2.占いにおける天津金木と天津菅麻

天津金木(あまつかなぎ)と天津菅麻(あまつすがそ)は、布斗麻邇(ふとまに)と呼ばれる占術の一種です。天津金木は千座の置座という銅鏡のような目盛り盤の上に置き並べることで宇宙の創造にさかのぼる事象を悟り神の力を引き寄せるというものです。

・天津金木(あまつかなぎ)…檜材を四分角二寸の方柱にしたものを36本用いる。
・天津菅麻(あまつすがそ)…メドハギの茎を一尺ほどに切り揃えたものを75本用いる。


萩


記事更新日:2026/08/03

大祓詞と天津金木

1.大祓詞と天津金木

大祓詞(おほはらえのことば)は、前段と後段の二部に分かれています。前段は、高天原(たかあまはら)から天孫が降臨して日本を統治するまでの内容と、地上において人々が犯してしまう天津罪や国津罪を挙げてこのような罪が生じたときのお祓いの仕方が語られます。後段は、神々の計らいにより罪や穢れがどのように祓われるかについて語られます。大祓詞において天津金木(あまつかなぎ)という言葉が出てくる箇所を下記に示します。


たかまのはらにかむづまります。
すめらがむつかむろぎかむろみのみこともちて。
やほよろづのかみたちをかむつどへ(に)つどへたまひ。


高天原に神留り坐す。
皇親神漏岐神漏美の命以て。
八百萬神等を神集へ(に)集へ賜ひ。


かむはかりにはかりたまひて
あがすめみまのみことは


神議りに議り給ひて
我が皇御孫命は  


とよあしはらのみづほのくにをやすくにとたひらけくしろしめせとことよさしまつりき

豊葦原瑞穂国を安國と平けく知食せと事依さし奉りき  


かくよさしまつりし
くぬちに
あらぶるかみたちをばかむとはしにとはしたまひ
かむはらひにはらへたまひて


此く依さし奉りし
国中に
荒振神等をば神問はしに問はし給ひ
神掃へに掃へ給ひて


こととひしいはねきねたちくさのかきはをもことやめて
あまのいはくらはなあまのやへぐもをいづのちわきにちわきて


語問ひし磐根樹根立草の片葉をも語止めて 
天の磐座放ち天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて 


あまくだしよさしまつりき
かくよさしまつりし
よものくになかと
おほやまとひだかみのくにを


天降し依さし奉りき 
此く依さし奉りし
四方の国中と
大倭日高見の国を


やすくにとさだめまつりてしたついはねにみやはしらふとしきたて

安国と定め奉りて下津磐根に宮柱太敷き立て 


たかあまはらにちぎたかしりてすめみまのみことのみづのみあらかつかへまつりて

高天原に千木高知りて皇御孫命の瑞の御殿仕へ奉りて 


あまのみかげひのみかげとかくりましてやすくにとたひらけくしろしめさむくぬちになりいでむ
あまのますひとらがあやまちおかしけむ


天の御蔭日の御蔭と隠り坐して安国と平けく知食さむ国中に成り出でむ
天の益人等が過ち犯しけむ


くさぐさのつみごとはあまつつみくにつつみここだくのつみいでむかくいでば

種種の罪事は天津罪国津罪許許太久の罪出でむ此く出でば 


あまつみやごともちてあまつかなぎをもとうちきりすゑうちたちて

天津宮事以ちて天津金木を本打ち切り末打ち断ちて


ちくらのおきくらにおきたらはしてあまつすがそをもとかりたちすゑかりきりてやはりにとりさきてあまつのりとのふとのりとごとをのれ

千座の置座に置足らはして天津菅麻を本刈り断ち末刈り切りて八針に取裂きて天津祝詞の太祝詞言を宣れ



2.占いにおける天津金木と天津菅麻

天津金木(あまつかなぎ)と天津菅麻(あまつすがそ)は、布斗麻邇(ふとまに)と呼ばれる占術の一種です。天津金木は千座の置座という銅鏡のような目盛り盤の上に置き並べることで宇宙の創造にさかのぼる事象を悟り神の力を引き寄せるというものです。

・天津金木(あまつかなぎ)…檜材を四分角二寸の方柱にしたものを36本用いる。
・天津菅麻(あまつすがそ)…メドハギの茎を一尺ほどに切り揃えたものを75本用いる。

檜

記事更新日:2026/08/21

大祓詞(おほはらへのことば)

大祓詞(おほはらへのことば)

たかまのはらにかむづまります。
すめらがむつかむろぎかむろみのみこともちて。
やほよろづのかみたちをかむつどへ(に)つどへたまひ。


高天原に神留り坐す。
皇親神漏岐神漏美の命以て。
八百萬神等を神集へ(に)集へ賜ひ。


かむはかりにはかりたまひて
あがすめみまのみことは


神議りに議り給ひて
我が皇御孫命は  


とよあしはらのみづほのくにをやすくにとたひらけくしろしめせとことよさしまつりき

豊葦原瑞穂国を安國と平けく知食せと事依さし奉りき  


かくよさしまつりし
くぬちに
あらぶるかみたちをばかむとはしにとはしたまひ
かむはらひにはらへたまひて


此く依さし奉りし
国中に
荒振神等をば神問はしに問はし給ひ
神掃へに掃へ給ひて


こととひしいはねきねたちくさのかきはをもことやめて
あまのいはくらはなあまのやへぐもをいづのちわきにちわきて


語問ひし磐根樹根立草の片葉をも語止めて 
天の磐座放ち天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて 


あまくだしよさしまつりき
かくよさしまつりし
よものくになかと
おほやまとひだかみのくにを


天降し依さし奉りき 
此く依さし奉りし
四方の国中と
大倭日高見の国を


やすくにとさだめまつりてしたついはねにみやはしらふとしきたて

安国と定め奉りて下津磐根に宮柱太敷き立て 


たかあまはらにちぎたかしりてすめみまのみことのみづのみあらかつかへまつりて

高天原に千木高知りて皇御孫命の瑞の御殿仕へ奉りて 


あまのみかげひのみかげとかくりましてやすくにとたひらけくしろしめさむくぬちになりいでむ
あまのますひとらがあやまちおかしけむ


天の御蔭日の御蔭と隠り坐して安国と平けく知食さむ国中に成り出でむ
天の益人等が過ち犯しけむ


くさぐさのつみごとはあまつつみくにつつみここだくのつみいでむかくいでば

種種の罪事は天津罪国津罪許許太久の罪出でむ此く出でば 


あまつみやごともちてあまつかなぎをもとうちきりすゑうちたちて

天津宮事以ちて天津金木を本打ち切り末打ち断ちて


ちくらのおきくらにおきたらはしてあまつすがそをもとかりたちすゑかりきりてやはりにとりさきてあまつのりとのふとのりとごとをのれ

千座の置座に置足らはして天津菅麻を本刈り断ち末刈り切りて八針に取裂きて天津祝詞の太祝詞言を宣れ


----------(太祝詞言)----------


かくのらば
あまつかみは
あまのいはとをおしひらきてあまのやへぐもを
いづのちわきに
ちわきて
きこしめさむくにつかみは


此く宣らば  
天津神は 
天の磐戸を押披きて 天の八重雲を
伊頭の千別に
千別て 
聞食さむ国津神は


たかやまのすゑひきやまのすゑにのぼりまして
たかやまのいほりひきやまのいほりをかきわけて
きこしめさむ


高山の末低山の末に登り坐て 
高山の伊褒理低山の伊褒理を掻き別けて 
聞食さむ  


かくきこしめしては
つみといふつみはあらじとしなとのかぜのあまののやへぐもをふきはなつことのごとく


此く聞食しては
罪と言ふ罪は在らじと科戸の風の天の八重雲を吹き放つ事の如く 


あしたのみぎり 
ゆふべのみぎりを
あさかぜゆふかぜのふきはらふことのごとくおほつべにをるおほぶねを

朝の御霧 
夕の御霧を
朝風夕風の吹き掃ふ事の如く 
大津辺に居る大船を 


へときはなち 
ともときはなちて
おほうなばらにおしはなつことのごとくをちかたのしげきがもとを 


舳解き放ち 
艫解き放ちて
大海原に押し放つ事の如く彼方の繁木が本を


やきがまのとがまもちてうちはらふことのごとくのこるつみはあらじと 
はらへたまひきよめたまふことを


焼鎌の利鎌以ちて打ち掃ふ事の如く遺る罪は在らじと
祓へ給ひ清め給ふ事を 


たかやまのすゑ 
ひきやまのすゑより 
さくなだりにおちたきつ


高山の末 
低山の末より 
佐久那太理に落ち多岐つ


はやかわのせにます
せおりつひめといふかみ
おほうなばらにもちいでなむ 


早川の瀬に坐す
瀬織津比売と云ふ神 
大海原に持ち出でなむ 


かくもちいでいなばあらしほのやほぢのやしほぢのしほのやほあひにます
はやあきつひめといふかみ

此く持ち出で往なば荒潮の潮の八百道の八瀬道の潮の八百會に坐す
速開都比売と云ふ神 


もちかかのみてむ
かくかかのみてはいぶきどにますいぶきどぬしといふかみ
ねのくにそこのくににいぶきはなちてむ


持ち加加呑みてむ
此く加加呑みては気吹戸に坐す氣戸主と云ふ神
根国底国に気吹き放ちてむ 


かくいぶきはなちてはねのくにそこのくににます
はやさすらひめといふかみ
もちさすらひうしなひてむかくさすらひうしなひては


此く気吹き放ちては根国底国に坐す
速佐須良比売と云ふ神
持ち佐須良比失ひてむ此く佐須良ひ失ひては


けふよりはじめてつみといふつみはあらじと

今日より始めて罪と云う罪は在らじと


けふのゆふひのくだちのおほはらへにはらへたまひきよめたまふことをもろもろきこしめせとのる

今日の夕日の降の大祓に祓へ給ひ清め給ふ事を諸々聞食せと宣る



富士山



記事更新日:2026/08/21

天津金木について:天津金木の象徴

1.天地開闢(かいびゃく)と天津金木

古事記には、国生みと神生みの神話が記されています。伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)の二柱(ふたはしら)の神は、高天原(タカアマハラ)の別天津神(コトアマツカミ)より天沼矛(アメノヌホコ)を賜り、漂っている大地を完成させるよう命じられます。伊邪那岐と伊邪那美は、天浮橋(アメノウキハシ)に立ち、天沼矛で混沌とした大地をコオロコオロとかき回します。すると、矛先から滴り落ちたものが塩により固まり、淤能碁呂島(オノコロシマ)となります。伊耶那岐と伊耶那美は淤能碁呂島に降り立ち、夫婦となり、大八洲(オオヤシマ)と神々を生みました。これは、一柱(ひとはしら)の天津金木を屹立(きつりつ)させて、その側面に四柱(よはしら)の天津金木を置き並べた形象で表されており、これが天津金木の基本相となります。

天津金木



2.葦牙(あしかび)と天津金木

古事記には、如葦牙因萌騰之物而成神名宇麻志阿斯訶備比古遅神という言葉があります。これは神の出現を語ったもので、葦牙(あしかび)の如く萌え騰(あが)るの物に因(より)て而(そして)成りし神の名である宇麻志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂノカミ)という意味です。ウマシとは良いものを褒め称える言葉で、アシカビは葦の芽、ヒコヂは男性の尊称です。ここで葦牙という植物が神名になっていることが興味深く、それについては❶葦の芽を神格化したものという説や、❷葦の芽から人類の始祖が出現したという神話からきているという説があります。実際、中国西南部(四川省、貴州省、雲南省、重慶市、チベット自治区など高い山や深い谷が多く多様な少数民族が暮らしている自然豊かな地域)、東南アジア、そしてポリネシア・メラネシア・ミクロネシアという太平洋の島々にかけての広い地域では、原初の植物から人類が生まれたという神話が至る所に存在します。また、宇麻志阿斯訶備比古遅神が天上の神であることから、地上の葦の芽そのものではないとの見方もあり、葦牙を比喩と捉えた場合、葦の生長の有り様にたとえて❸国土の成長力を神格化したものという説や、❹天地未分の混沌の中に屹立する(動かずにしっかりと立つ)偉大なる生命の樹、あるいは天柱という説、❻世界樹という説、❺現実世界の生命の存在の根源となる、天上における生命の具現化とする説もあります。たいへん興味深いのは、天地初発の神々には中国思想の影響と思われる抽象的な神名が多いのに対し、宇麻志阿斯訶備比古遅神は葦の芽というこの世界に実在するものであり、中国思想の影響を受ける前の古代日本の自然崇拝的な素朴さがある点です。

旧約聖書の出エジプト記の第3章「モーセの召命」の中に、如葦牙因萌騰之物而成神名宇麻志阿斯訶備比古遅神と風合いの似た話があります。

モーセは、舅(しゅうと)でありミディアン(地名)の祭司であるエトロ(妻の父)の羊の群れを飼っていた。あるとき、その群れを荒れ野の奥へ追って行き、神の山ホレブに来た。そのとき、芝(しば)の間に燃え上がっている炎の中に主の御使いが現れた。彼が見ると、見よ、芝は火に燃えているのに、芝は燃え尽きない。モーセは言った。「道をそれて、この不思議な光景を見届けよう。どうしてあの芝は燃え尽きないのだろう」。主は、モーセが道をそれて見に来るのをご覧になった。神は芝の間から声をかけられ、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼が、「はい」と答えると、神が言われた。「ここに近づいてはならない。足から履物を脱ぎなさい。あなたの立っている場所は聖なる土地だから」

燃えるシバの木


天津金木は、古事記にでてくる天沼矛や葦牙を表したものであり、神がこの世界を創造するために顕した一柱(ひとはしら)と、そこから宇宙空間を創造するために顕した螺旋状のエネルギー、それにより四方八方に放射される光線(青、赤、緑、黄)を示しています。
國學院大學:神名データベース
宙吊りのカードが示す世界樹

宇麻志阿斯訶備比古遅神
a12



3.天津金木と依り代(よりしろ)

天津金木は宇宙の縮図です。それは一つの小宇宙であり、天地創造という神業を映し出すものです。天津金木を使うことによって、森羅万象の真象を知るだけでなく、霊的な体験も深まるでしょう。神道では、神を迎えるための依り代(よりしろ)として、木を用います。伊勢神宮の心御柱(しんのみはしら)は、神籬(ひもろぎ)や磐座(いわくら)と同じく、神霊が依り憑くものです。これらはご神体そのものではなく、神を迎えるための依り代です。心御柱を二千五百分の一に縮尺した四分角二寸(しぶかくにすん:厚みが約12mm、長さが約60mm)の方柱である天津金木も、神を迎えるための依り代です。天津金木と同じ数秘構造をもつマルセイユタロット小アルカナの宮廷カード(16枚)も、神を迎えるための依り代として使うことができるでしょう。


鳥居



記事更新日:2025/09/01

天津金木について:天津金木の由来

1.古事記における国生みと神生み

古事記には、国生みと神生みの神話が記されています。伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)の二柱(ふたはしら)の神は、高天原(タカアマハラ)の別天津神(コトアマツカミ)より天沼矛(アメノヌホコ)を賜り、漂っている大地を完成させるよう命じられます。伊邪那岐と伊邪那美は、天浮橋(アメノウキハシ)に立ち、天沼矛で混沌とした大地をコオロコオロとかき回します。すると、矛先から滴り落ちたものが塩により固まり、淤能碁呂島(オノコロシマ)となります。伊耶那岐と伊耶那美は淤能碁呂島に降り立ち、夫婦となり、大八洲(オオヤシマ)と神々を生みました。


伊邪那岐伊邪那美



2.
天沼矛と心御柱

◎伊勢神宮の公式ホームページより:
御敷地(みしきち)は、正宮(しょうぐう)と同じ広さがあり、前回の遷宮まで御殿(ごてん)が立っていた場所です。中央には心御柱(しんのみはしら)を納めている覆屋(おおいや)があります。心御柱は正殿中央床下の柱で、古くから神聖なものとして大切にしています。御敷地は式年遷宮まで静かにその時を待ちます

◎大和葛城宝山記より:
天瓊玉戈(あめのぬぼこ)は、天御量柱(あめのみはかりのはしら)、忌柱(いみばしら)とも名付けられており、これは天地開闢(てんちかいびゃく)の図形、天之御中主(あめのみなかぬし)神の神宝である。

◎豊受皇太神御鎮座本紀より:
心御柱(しんのみはしら)は、一名天御柱(あめのみはしら)、またの名は忌柱(いみばしら)、またの名は天御量柱(あめのみはかりのはしら)。径は四寸(約12㎝)長さ五尺(約150㎝)の御柱に坐しまして、五色の絁(あしぎぬ)を以てこれを纏(ま)き奉り、八重神をもってこれを飾り奉る。これ即ち伊弉諾伊弉冊尊の鎮府、陰陽(めお)変通の本基、諸神化生の心台なり。



3.心御柱と天津金木

天津金木(あまつかなぎ)は、天沼矛を象(かたど)った伊勢神宮の心御柱(しんのみはしら)を二千五百分の一に縮尺したものです。四分角二寸(しぶかくにすん:厚みが約12mm、長さが約60mm)の方柱で、上質の檜材で作られています。一見すると彩色した積み木のようにシンプルなものですが、天沼矛を象徴するという神話的な起源を持つ神具であり、そこには奥深い意味が秘められています。


古事記には、国生みと神生みの神話が記されています。伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)の二柱(ふたはしら)の神は、高天原(タカアマハラ)の別天津神(コトアマツカミ)より天沼矛(アメノヌホコ)を賜り、漂っている大地を完成させるよう命じられます。伊邪那岐と伊邪那美は、天浮橋(アメノウキハシ)に立ち、天沼矛で混沌とした大地をコオロコオロとかき回します。すると、矛先から滴り落ちたものが塩により固まり、淤能碁呂島(オノコロシマ)となります。伊耶那岐と伊耶那美は淤能碁呂島に降り立ち、夫婦となり、大八洲(オオヤシマ)と神々を生みました。これは、一柱(ひとはしら)の天津金木を屹立(きつりつ)させて、その側面に四柱(よはしら)の天津金木を置き並べた形象で表され、これが天津金木の基本相となります。



神社



記事更新日:2025/09/01

天津金木を用いた占術(目次)

伊邪那岐伊邪那美


Ⅰ.天津金木について

天津金木について:天津金木の由来 
 ・古事記における国生みと神生み
 ・天沼矛と心御柱
 ・心御柱と天津金木

天津金木について:天津金木の象徴 
 ・天地開闢と天津金木
 ・葦牙と天津金木
 ・天津金木と依り代

大祓詞(おほはらへのことば) 
大祓詞と天津金木 
大祓詞と天津菅曾 


Ⅱ.天津金木の原理と基本構造
天津金木の原理:四象 
 ・天津金木の原理
 ・天津金木の霊と体
 ・天津金木の四要素
 ・天津金木と数霊
 ・天津金木と拳智印


Ⅲ.天津金木の基礎占術
天津金木基礎占術:四象 ※09/03テキスト
 ・太極と両義
 ・四象とその応用

天津金木基礎占術:十六象 ※09/03テキスト
 ・占断の基本となる十六象
 ・占断の基本となる十六象(解説)
 ・占断の基本となる十六象(二つの組合せ)
 ・占断の基本となる十六象(四つの組合せ)


Ⅴ.天津金木と宮廷カード
天津金木と宮廷カード:四象 ※09/03テキスト
 ・宮廷カードと四要素
 ・宮廷カードと四象

天津金木と宮廷カード:十六象(一枚読み) ※09/03テキスト
 ・宮廷カードと十六象
 ・占断の基本となる十六象 

天津金木と宮廷カード:十六象(二枚読み) ※09/03テキスト
・十六象を生み出す4枚のカード
 ・占断の基本となる十六象
 ・十六象の解説


Ⅵ.天津金木と数カード
天津金木と数カード:四象 ※09/17テキスト(1)
 ・数カードと四要素
 ・数カードと四象

天津金木と数カード:四魂 ※09/17テキスト(2)
 ・一霊四魂について
 ・数カードと四魂



〈資料〉
大アルカナに描かれている四大元素 ※09/10テキスト(1)※大アルカナの開示



記事更新日:2026/09/11
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