◎言霊マ❷
向(ムカヒ・ムカフ)と用(はたらき)て、ムは睦(ムツム)こと。カは搦(カラム)こと。睦み搦むを、向(ムカフ)と云。鏡(カヽミ)に向(ムカフ)も、鑑に我影を睦み搦むこと。仏に向ひ、神に向ふ抔(など)も、仏神に睦み搦むと云語也。今、マ行は、惣(すべ)て火中の水灵にして、円(マロキ)を宰て、光なき空躰の水、火中に向ひ合て、光りを放つ一行なり。マ行の中にても、マは、五十連の結ひ言にして、初めホの一言より起り、アワの二つ現して、二に凝はいよいよ降り、澄めるはいよいよ昇り、天地の文目分れ、其分かれし天地の火水又(また)與み合て、本(モト)のホをなす。その根本のホをなさんとて、今火中へ水與み搦む。至極の音也。其睦み搦むは、向(ムカフ)の語なるか故に、マの音に向(ムカフ)と有。モトに向(ムカフ)て、来る処也。
向(ムカヒ・ムカフ)と用(はたらき)て、ムは睦(ムツム)こと。カは搦(カラム)こと。睦み搦むを、向(ムカフ)と云。鏡(カヽミ)に向(ムカフ)も、鑑に我影を睦み搦むこと。仏に向ひ、神に向ふ抔(など)も、仏神に睦み搦むと云語也。今、マ行は、惣(すべ)て火中の水灵にして、円(マロキ)を宰て、光なき空躰の水、火中に向ひ合て、光りを放つ一行なり。マ行の中にても、マは、五十連の結ひ言にして、初めホの一言より起り、アワの二つ現して、二に凝はいよいよ降り、澄めるはいよいよ昇り、天地の文目分れ、其分かれし天地の火水又(また)與み合て、本(モト)のホをなす。その根本のホをなさんとて、今火中へ水與み搦む。至極の音也。其睦み搦むは、向(ムカフ)の語なるか故に、マの音に向(ムカフ)と有。モトに向(ムカフ)て、来る処也。
(山口志道「言霊秘書」p.515-516)
◎言霊マ❺
間(マ)。マの音は、向(ムカフ)也と有。故に、一と間(ひとま)、二た間(ふたま)と水切(シキリ)しきつて、向ひ合ふ正中を云ふの始なり。妹背のことをツマと云も、ツは続こと。マは向ふことにして、続き向ふの語也。故に、夫は婦をツマと云(いひ)、婦は夫をツマと云(いふ)。これ、つゝき向ふ法則の故に、互にツマの名あり。画法にツマトリと云て、夫婦の鳥を画くときは、先へ行く鳥は口を開いて後へ向ひ、迹(あと)より行く鳥は口を開かすに先の鳥に向こと、これを妻鳥(ツマトリ)と云。これ、つゝき向ふの法則なり。是等は、仏家に云アウムの法又(また)同し。アは空躰にして、口を開く。ウムは陽灵にして、口を閉る也。故に王の開合は、アウムを表す。是を、ツマと云。惣(すべ)て、つゝき向ふ物の名なり。つゝき向ふときは、独(ひとり)に非ず。必(かならず)対することあり。故に、間(マ)と云も、為限々々(しきりしきり)と向ひ対するの語。相撲(スマヒ)と云も、スはス一にして、文(かざ)りなきこと。マヒはマヒ・マフと用(はたら)きて、文(かざ)りなき裸(ハタカ)舞と云語にして、此ときは取與むことに非す。土俵入のこと也。又、スモフと云ときは、スはス一にして、文(カサリ)なきハタカノコトモのもやうと云語にして、此ときは取與より出る語也。惣(すべ)て、マヒと云は、マは向ふことにして、二つ物向ふを、すへてマヒ マフと云。舞鶴抔(など)と云か如し。羽と羽と二つ向ひ合せるか故に、マヒと云。故に、躍りと舞と一事にすれとも、しからす。躍ことは、尾を取るの語にして、其(その)後(しり)へに付こと也。盆ヲトリの如し。円満の〇(ワ)をなして、尽ることなきを顕す。舞は、後(しり)へに従ふの義に非。袖と袖とを向ひ合せて、マヒと云。何にもせよ、今マは間(アヒタ)也と有て、向ひ合ふたを、惣て間(アヒ)たと云。ホより起りて、五十音を顕し、今又ホの一音に向ひ帰する音の故に、間(アヒ)た也と知へし。
(山口志道「言霊秘書」p.517-518)

◎言霊マ❺
間(マ)。マの音は、向(ムカフ)也と有。故に、一と間(ひとま)、二た間(ふたま)と水切(シキリ)しきつて、向ひ合ふ正中を云ふの始なり。妹背のことをツマと云も、ツは続こと。マは向ふことにして、続き向ふの語也。故に、夫は婦をツマと云(いひ)、婦は夫をツマと云(いふ)。これ、つゝき向ふ法則の故に、互にツマの名あり。画法にツマトリと云て、夫婦の鳥を画くときは、先へ行く鳥は口を開いて後へ向ひ、迹(あと)より行く鳥は口を開かすに先の鳥に向こと、これを妻鳥(ツマトリ)と云。これ、つゝき向ふの法則なり。是等は、仏家に云アウムの法又(また)同し。アは空躰にして、口を開く。ウムは陽灵にして、口を閉る也。故に王の開合は、アウムを表す。是を、ツマと云。惣(すべ)て、つゝき向ふ物の名なり。つゝき向ふときは、独(ひとり)に非ず。必(かならず)対することあり。故に、間(マ)と云も、為限々々(しきりしきり)と向ひ対するの語。相撲(スマヒ)と云も、スはス一にして、文(かざ)りなきこと。マヒはマヒ・マフと用(はたら)きて、文(かざ)りなき裸(ハタカ)舞と云語にして、此ときは取與むことに非す。土俵入のこと也。又、スモフと云ときは、スはス一にして、文(カサリ)なきハタカノコトモのもやうと云語にして、此ときは取與より出る語也。惣(すべ)て、マヒと云は、マは向ふことにして、二つ物向ふを、すへてマヒ マフと云。舞鶴抔(など)と云か如し。羽と羽と二つ向ひ合せるか故に、マヒと云。故に、躍りと舞と一事にすれとも、しからす。躍ことは、尾を取るの語にして、其(その)後(しり)へに付こと也。盆ヲトリの如し。円満の〇(ワ)をなして、尽ることなきを顕す。舞は、後(しり)へに従ふの義に非。袖と袖とを向ひ合せて、マヒと云。何にもせよ、今マは間(アヒタ)也と有て、向ひ合ふたを、惣て間(アヒ)たと云。ホより起りて、五十音を顕し、今又ホの一音に向ひ帰する音の故に、間(アヒ)た也と知へし。
(山口志道「言霊秘書」p.517-518)

記事更新日:2026/09/17














































































