◎言霊ス❹
鳥(トリ)は、陰中の陽物也。是、スの音は、水中の火灵なれは、鳥の灵なること知へし。畜類の中にても、総て魚は陰也。水を離れす。獣は陽也。故に、陸地山林に住む也。鳥は陰中の陽物なれは、多(おほく)は夜ひそまりて、朝に飛ふ。或は、水中に遊て、陽に向ふてたつ。冬ひそまりて春出、百鳥春に囀ると云。或は、林中の隠処に住んて、陽氣を待(まち)て鳴く。是、陰中の陽物の故也。今、スの音は水中の火灵なれは、鳥の灵也と有。鶯雀と云如し。
鳥(トリ)は、陰中の陽物也。是、スの音は、水中の火灵なれは、鳥の灵なること知へし。畜類の中にても、総て魚は陰也。水を離れす。獣は陽也。故に、陸地山林に住む也。鳥は陰中の陽物なれは、多(おほく)は夜ひそまりて、朝に飛ふ。或は、水中に遊て、陽に向ふてたつ。冬ひそまりて春出、百鳥春に囀ると云。或は、林中の隠処に住んて、陽氣を待(まち)て鳴く。是、陰中の陽物の故也。今、スの音は水中の火灵なれは、鳥の灵也と有。鶯雀と云如し。
(山口志道「言霊秘書」p.469)
記事更新日:2026/08/18◎言霊チ❿
チは鳥の灵也。鳥(トリ)は陰中の陽物なるか故に、今火中の水灵とあり。チの音に鳥の灵也と有。しかるに心得あり。上のタ音にも、水中の火灵也。是にも亦、鳥の灵とあるへし。此チの音にのみ、鳥の灵と有や。解して曰。是、自然なりといへとも、今チの音にのみ鳥の灵とあるは、別に理(ことはり)有こと也。其故は、チの音は正しく、一百千に及ふ音故に、鳥は都(すべ)て、一に百千幷(なら)ひて、よくつゝきとほるものなり。是を、雁の一と列(ツラ)なとゝ云。鳥は、一羽たては百千の鳥又(また)能(よく)列(つらなる)なり。続くことの正しきもの也。故に、論語学而の篇に、時習之の註に、朱子の曰、鳥の数(シハシハ)飛か如しと。師の跡に順ふて、習ひ行ふにたとへたるもの也。故に、千鳥と云は、一より百千の数を奇(よす)る音の故に、員(かず)多く集りし鳥を云。何鳥と定めたることは非す。如レ是、総て鳥の性は、一に百千幷(なら)ひ集るもの故に、今チの音に鳥の灵と有。
チは鳥の灵也。鳥(トリ)は陰中の陽物なるか故に、今火中の水灵とあり。チの音に鳥の灵也と有。しかるに心得あり。上のタ音にも、水中の火灵也。是にも亦、鳥の灵とあるへし。此チの音にのみ、鳥の灵と有や。解して曰。是、自然なりといへとも、今チの音にのみ鳥の灵とあるは、別に理(ことはり)有こと也。其故は、チの音は正しく、一百千に及ふ音故に、鳥は都(すべ)て、一に百千幷(なら)ひて、よくつゝきとほるものなり。是を、雁の一と列(ツラ)なとゝ云。鳥は、一羽たては百千の鳥又(また)能(よく)列(つらなる)なり。続くことの正しきもの也。故に、論語学而の篇に、時習之の註に、朱子の曰、鳥の数(シハシハ)飛か如しと。師の跡に順ふて、習ひ行ふにたとへたるもの也。故に、千鳥と云は、一より百千の数を奇(よす)る音の故に、員(かず)多く集りし鳥を云。何鳥と定めたることは非す。如レ是、総て鳥の性は、一に百千幷(なら)ひ集るもの故に、今チの音に鳥の灵と有。



















































































