◎言霊
正(タヽシ)とは、タヽの反にして、は補言也。タヽの二音、灵と灵と合せたること。則(すなはち)、灵と灵と合して違はさるを、タヽと云。君臣と云も、乃至(ないし)夫婦朋友と云も、灵と灵と合されは、臣其君を欺き、子其父を欺く等の如し。灵と灵と契り合はするを、タヽシと云。臣 其君に忠し、子其父に孝するは、是タヽシ也。其形ばかりにして、意と意と合されは、巧言令新鮮矣仁(顕云此語を引は何事そや文盲甚し)。灵と灵の合ふをと云。このの音は、水中の火灵にして、万物の灵也。種也。万物、一つの灵の種より開けたるものにして、万物本(モト)一つの灵(タマ)にして、違はさるもの也。故に、は正(タヽシキ)也と有。若(もしくは)、意と意と合ふかゆゑに、正しと云也。
(山口志道「言霊秘書」p.492-493)


田畑


記事更新日:2026/08/14