◎言霊シ❹
己(オノレ)とは、オは起ること。ノは〇(ワ)也。レは助言。一つに円(まろか)れたること故に、誰(タレ)と云ときは、タは多きこと也。何れ共、定めて指語に非。居へ、からみて云語。今、己(オノレ)と云ときは、独りと指こと故に、漢語にも一己(コ)なとゝと云て、人に構はす。我独(ヒトリ)と癖執(ヘキシウ)するを、一己と云。神代巻の、オノコロジマと云も、オノレトコルと云語にして、一粒の籾の形をなせしことなり。 是、オノレと起り、まろかれたることにして起り、円(まろか)れるは是形をなす始也。故に、今(いま)昇水の灵の始めをなすの音故に、オノレ也有。如レ此、一音 始也 終也 死也 己也と。生も 死も 始めも 終わりも、皆(みな)同一に、水より水に入の 理(ことはり)と知るへし。偖(さて)、漢字にも、始死▢(虫損)至止、皆(みな)同じ称(とな)へにして、灵合をなす。こゝに、己れと云レは助言にして、顕れ隠るゝ故に、レを省てオノと云。又、省かすして、オノレと云。鄙言に、オレと云。此ときは、レは省け、オの一音以(も)て義をなす、オの字と見るへし。
(山口志道「言霊秘書」p.482-483)

己(オノレ)とは、オは起ること。ノは〇(ワ)也。レは助言。一つに円(まろか)れたること故に、誰(タレ)と云ときは、タは多きこと也。何れ共、定めて指語に非。居へ、からみて云語。今、己(オノレ)と云ときは、独りと指こと故に、漢語にも一己(コ)なとゝと云て、人に構はす。我独(ヒトリ)と癖執(ヘキシウ)するを、一己と云。神代巻の、オノコロジマと云も、オノレトコルと云語にして、一粒の籾の形をなせしことなり。 是、オノレと起り、まろかれたることにして起り、円(まろか)れるは是形をなす始也。故に、今(いま)昇水の灵の始めをなすの音故に、オノレ也有。如レ此、一音 始也 終也 死也 己也と。生も 死も 始めも 終わりも、皆(みな)同一に、水より水に入の 理(ことはり)と知るへし。偖(さて)、漢字にも、始死▢(虫損)至止、皆(みな)同じ称(とな)へにして、灵合をなす。こゝに、己れと云レは助言にして、顕れ隠るゝ故に、レを省てオノと云。又、省かすして、オノレと云。鄙言に、オレと云。此ときは、レは省け、オの一音以(も)て義をなす、オの字と見るへし。
(山口志道「言霊秘書」p.482-483)

記事更新日:2026/08/02


















































































