◎言霊
コマカ)とは、は凝ること。は円(まど)かのこと。は数のこと。一切の物こるときは、必(かならず)数多くなるもの也。基(もと)、天地水火の二つなれとも、子(こ)は五人十人となる。孫彦となると、大壮の人数になる。一粒のもみも、水火こりて百千に及ひ、濁るものは必(かならず)数をなす。粉()と云も、細かなること故に、此凝るの義より、コマカ也とあり。
(山口志道「言霊秘書」p.454)


◎言霊
香(コマカ)とは、水火の凝搦より付し名也。故に、草木の躰に火水の二つこるか故なり。若(もし)、水火離れたる朽木には、香()まかなることなし。コマカとは、香(ニホヒ)のこと也。ニホヒとは、二つのオヒオフと云こと也。故に、オヒオフと云ゆへに、水火離れたるものに、香(にほ)ひ有ことなし。花に香(ひほ)ひ有も、火水のいきニコルのゆゑなり。枯たる木には、火水のニコルこと無きか故に、香(にほ)ひ有も、火水のいきニコルのゆゑなり。枯たる木には、火水のニコルこと無きか故に、香(にほ)ひ有ること無也。如此、同しコマカと云
語(コトノ)はなれとも、上のコマカは数の多きこと、此コマカは香(にほ)ひのこと。差別替るやふなれとも、基本は皆(みな)水火の二凝(ニコルと云より外の法則なし。故に、同し一音に細かなり。又香(こま)か也と有る。実に奇々妙々たること也。天地自然の水火の與み離れより、其謂(いは)れをなすと思ふへし。
(山口志道「言霊秘書」p.454-455)


◎言霊❸❹
香(コマヤカ)と香(コマカ)。先に解か如く、こゝに、コマヤカコマカと、二つの法則は別義に非す。アヤに、の音加ふると加へさるとの違ひと知るへし。後選集に、蝉丸の歌、是このと、の音を加へたるは、只(ただ)語(ことば)を文(あや)にかさるのみ。別に、心得あるに非。唯(ただ)、語の文(あや)なすと、文(あや)なさゝるの違ひと知へし。
(山口志道「言霊秘書」p.475)

籾

記事更新日:2026/07/20