◎言霊エ❸※ア行のエ
草木数々の枝(エタ)は、皆其草木の胞衣(エナ)の灵なり。故に、此枝(エタ)を只(ただ)枝(エ)と云こと多し。松ヶ枝、梅ヶ枝、只(ただ)是(これ)エと云。エナから顕るゝゆへに、エと云也。略語とは思ふへからす。偖(さて)、こゝに不審あり。世の人、草木にのみエタをエと云とも、人の頭尾、手足を、エタともエともいはさるは何そや。是は、人の肢(エ)には各(それぞれ)別名あり。あたま乃至(ないし)尻足と名を付て差別をなす故に、エタともエとも別(わけ)てはいはす。是、万物の長なる故なり。草木には、惣(すべ)て前後左右の別名なし。故に、エタと云(いひ)、エと云(いふ)也。通俗には、草木にのみエタと云言ありと思ふは、しからす。一物の胞衣より顕はるゝものなれは、天地万物のエタなき物はなしと知へし。故に、今エナのエにウテ也、エタなりとあるなり。
(山口志道「言霊秘書」p.397)
草木数々の枝(エタ)は、皆其草木の胞衣(エナ)の灵なり。故に、此枝(エタ)を只(ただ)枝(エ)と云こと多し。松ヶ枝、梅ヶ枝、只(ただ)是(これ)エと云。エナから顕るゝゆへに、エと云也。略語とは思ふへからす。偖(さて)、こゝに不審あり。世の人、草木にのみエタをエと云とも、人の頭尾、手足を、エタともエともいはさるは何そや。是は、人の肢(エ)には各(それぞれ)別名あり。あたま乃至(ないし)尻足と名を付て差別をなす故に、エタともエとも別(わけ)てはいはす。是、万物の長なる故なり。草木には、惣(すべ)て前後左右の別名なし。故に、エタと云(いひ)、エと云(いふ)也。通俗には、草木にのみエタと云言ありと思ふは、しからす。一物の胞衣より顕はるゝものなれは、天地万物のエタなき物はなしと知へし。故に、今エナのエにウテ也、エタなりとあるなり。
(山口志道「言霊秘書」p.397)
記事更新日:2026/04/20















































































