◎言霊エ❷※ア行のエ
肢(エタ)は、人の肢のことにて、腕(ウテ)の反エ也。此故に、ウテをエと云。つゝまる処は、手のみに非す。足あたまも、皆エ也。今、すくれたるものに名を蒙(こうむ)らしめたるもの也。依て、今は、ウテと云は手のことと極まる。エタの語を解かは、エは胞衣(エナ)也。タは灵(タマ)也。種(タネ)也。しかれは、エナの灵と云こと。エナの灵とは火水也。故に、胞衣(エナ)に火の灵と水の灵と、上下左右に宰る処あり。例せは、鶏の卵は寒と暖とあり。暖は、火の灵の胞衣。寒は、水の灵の胞衣。故に、暖の方は太り、重くして、鳥の頭となる。寒いの方は細く、軽くして、即(すなはち)尾となる。人も亦(また)然り。胎中の胞衣に寒暖ありて、其寒暖の胞衣(エナ)か首を手足の肢(エタ)に出す。五躰のエタに、上下左右の差別出来る。此右は水の氣故に、胞衣の寒なる所より出る。左(ひだ)りは火の氣故に、胞衣の暖なる所より出る。右は水にして、昇るもの故つかひ易(やす)し。左は火にして、重く降る故につかひ難し。此道理を以(もて)、肢(エタ)の前後、頭尾の上下、手足の左右、皆(みな)是(これ)胞衣の寒暖より差別するなり。其差別はあれとも、皆一つのエの胞衣の灵故に、五躰の肢を惣(すべ)てエと云なり。手をカイナ(え)と云も、搦(からむ)エナと云こと也。
肢(エタ)は、人の肢のことにて、腕(ウテ)の反エ也。此故に、ウテをエと云。つゝまる処は、手のみに非す。足あたまも、皆エ也。今、すくれたるものに名を蒙(こうむ)らしめたるもの也。依て、今は、ウテと云は手のことと極まる。エタの語を解かは、エは胞衣(エナ)也。タは灵(タマ)也。種(タネ)也。しかれは、エナの灵と云こと。エナの灵とは火水也。故に、胞衣(エナ)に火の灵と水の灵と、上下左右に宰る処あり。例せは、鶏の卵は寒と暖とあり。暖は、火の灵の胞衣。寒は、水の灵の胞衣。故に、暖の方は太り、重くして、鳥の頭となる。寒いの方は細く、軽くして、即(すなはち)尾となる。人も亦(また)然り。胎中の胞衣に寒暖ありて、其寒暖の胞衣(エナ)か首を手足の肢(エタ)に出す。五躰のエタに、上下左右の差別出来る。此右は水の氣故に、胞衣の寒なる所より出る。左(ひだ)りは火の氣故に、胞衣の暖なる所より出る。右は水にして、昇るもの故つかひ易(やす)し。左は火にして、重く降る故につかひ難し。此道理を以(もて)、肢(エタ)の前後、頭尾の上下、手足の左右、皆(みな)是(これ)胞衣の寒暖より差別するなり。其差別はあれとも、皆一つのエの胞衣の灵故に、五躰の肢を惣(すべ)てエと云なり。手をカイナ(え)と云も、搦(からむ)エナと云こと也。
(山口志道「言霊秘書」p.396-397)


記事更新日:2026/04/20














































































