もし誰かがマルセイユタロットを解読することを教えうるとすれば、
それは生身の師匠でなく、マルセイユタロットそのものなのです
マルセイユタロットについて知りたいことはすべて、すぐそこ、私の手の中、私の目の前、マルセイユタロットカードの中にあったのです。伝統に基づく解説の数々、諸々の用語索引、様々な神話、超心理学的解説などの一般知識に耳を傾けることをやめて、アルカナ自身に語らしめることが大切です。
マルセイユタロットを私の人生に組み入れるべく、私はタロットに関する知識を記憶するのではなく、理性的な精神がおそらく子どもっぽいと考えるであろう幾つかの行為をタロットとともに実行しました。たとえば毎晩、私は異なるカードを枕の下に置いて眠りました。また、カードの1枚を自分のポケットに入れて一日中過ごしました。自分の体をカードでこすったりもしました。そして私はカードたちの声のトーンやリズムをイメージしながら、これらの名において語りました。それぞれの人物の生身の姿を視覚化し、その人物の持つ諸々のシンボルが天を舞うさまを想像して、カードの枠の向こうに消えている絵柄を補完してみました。
(アレハンドロ・ホドロフスキー「タロットの宇宙」より)
Alexandro Jodorowsky(1929-)
記事更新日:2026/01/18


















































































