◎言霊ヤ❹
家(ヤ)と云は、左右上下より、草木を文(アヤ)に與造りしもの故に、家のことをヤと云。ミヤと云も、ミは尊(み)こと。ヤや家のこと。神の在(ましま)すをミヤと云故に、神の宮の棟にうち違ひてある木を、千木(ちぎ)と云(いふ)古例にて、古へは家と云も、今の如(ごとく)結構せるものに非(あらず)。木を斜にうち違ひて、地に堀立てゝ、其違ひまたげたる木の先をも切らす置く。是を千木と云。故に、木をあやにまたげたるより、家をヤと云なり。大古は、凡(すべ)て貴賤の隔なく、皆神と云。人の世に至りて、貴きを神と云(いひ)、賤きを人と云(いふ)。其神の在(ましま)す処をミヤと云。其人の住処を只(ただ)ヤと云。これ、差別はあれとも、ミヤと云も、ヤと云も、別のものにあらす。貴賤の差別也。如レ此、家をヤと云は、木をあやに組て、またけたるより名をなす。故に、今ヤの音に家也と有。
(山口志道「言霊秘書」p.426-427)

家(ヤ)と云は、左右上下より、草木を文(アヤ)に與造りしもの故に、家のことをヤと云。ミヤと云も、ミは尊(み)こと。ヤや家のこと。神の在(ましま)すをミヤと云故に、神の宮の棟にうち違ひてある木を、千木(ちぎ)と云(いふ)古例にて、古へは家と云も、今の如(ごとく)結構せるものに非(あらず)。木を斜にうち違ひて、地に堀立てゝ、其違ひまたげたる木の先をも切らす置く。是を千木と云。故に、木をあやにまたげたるより、家をヤと云なり。大古は、凡(すべ)て貴賤の隔なく、皆神と云。人の世に至りて、貴きを神と云(いひ)、賤きを人と云(いふ)。其神の在(ましま)す処をミヤと云。其人の住処を只(ただ)ヤと云。これ、差別はあれとも、ミヤと云も、ヤと云も、別のものにあらす。貴賤の差別也。如レ此、家をヤと云は、木をあやに組て、またけたるより名をなす。故に、今ヤの音に家也と有。
(山口志道「言霊秘書」p.426-427)

記事更新日:2026/05/20


















































































