◎言霊
曲(マカル)。は間なり。は搦むこと。は助言の省け。正しく向ひ合ふて居る間(アヒタ)か一重搦みて、かへつて間(アヒタ)か合(アハサ)らさるやうになるを、曲(マカル)と云。今、此の音は、元(もと)水は水、火は火と分れしものか、水、火中に與合せて、何れか水とも、何れか火とも、竟(つひ)に分らぬやうになる。是を、曲(マカル)と云。今は、本来に背くを曲(マカル)と云。直なるものは、直ならさるやうに背ことを、曲(マカル)と云。今、此の音は、火中の水灵にして、元(もと)水は水に明らかに、其躰火の外に有し水の、今火中に與み合て、何れか水とも分らぬやうにくむ音故に、水火別々に有し理(ことはり)に背く也。故に、曲(マカル)也と有。マカリマカルと用(はたらき)てマカの反也。
(山口志道「言霊秘書」p.518)


渦



記事更新日:2026/04/01