◎言霊
司(ツカサ)とは、は続こと。は昇こと。は割分こと。上に居て、事を割分るを、司(ツカサトル)と云也。今、は昇水灵にして、進み昇り、割分んとする故に、司ると有。実は、司サの語は、ツヽキカサヌを約たる語也。心は同し。ツヽの反は、ツツキツツクと用(はたらき)て省く。カサヌは、両()のにして、つかさと云心になる也。昇水灵は、ツカサなることと知るへし。上のの音は、暉く火にして、昇ることなれとも、かゝやくと迄はいはるれとも、昇るとは云はす。たかき也とあれとも、司とはなし。是、火は物を凝し、水は物を育つ母の義にして、物を育つるの義よりは、物を凝すの義は重くして、これ左(ひたり)は右(みき)より重し。是は、伊弉諾の尊は左の眼をそゝき玉ふ、月読の命と顕る。月夜見命より勝れて、天照太神は天地の司サにならせらるゝ。故に、左大臣、左大将、左少弁等は、命令を宰(つかさどる)の官にして、右大臣、右大将、右少弁より重し。今、此五十言のは、火を司りて、左に在て高し。は右に在て、水を宰る。天地自然の法則、王法、全く此五十連(いつら)に有こと知へし。臣よりも左右と云(いひ)、君よりも左右と云(いふ)。是、王法の伝へなり。
(山口志道「言霊秘書」p.484-485)
国生み

記事更新日:2026/08/04