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The Knowing Way Japan(旧Gary Bonnel Japan)認定インストラクター&プロフェッショナルアカシックリーダー中島志保のブログです

2022年02月

大祓詞と天津菅曾

1.大祓詞と天津菅曾

大祓詞(おほはらえのことば)は、前段と後段の二部に分かれています。前段は、高天原(たかあまはら)から天孫が降臨して日本を統治するまでの内容と、地上において人々が犯してしまう天津罪や国津罪を挙げてこのような罪が生じたときのお祓いの仕方が語られます。後段は、神々の計らいにより罪や穢れがどのように祓われるかについて語られます。大祓詞において天津菅曾(あまつすがそ)という言葉が出てくる箇所を下記に示します。


たかまのはらにかむづまります。
すめらがむつかむろぎかむろみのみこともちて。
やほよろづのかみたちをかむつどへ(に)つどへたまひ。


高天原に神留り坐す。
皇親神漏岐神漏美の命以て。
八百萬神等を神集へ(に)集へ賜ひ。


かむはかりにはかりたまひて
あがすめみまのみことは


神議りに議り給ひて
我が皇御孫命は  


とよあしはらのみづほのくにをやすくにとたひらけくしろしめせとことよさしまつりき

豊葦原瑞穂国を安國と平けく知食せと事依さし奉りき  


かくよさしまつりし
くぬちに
あらぶるかみたちをばかむとはしにとはしたまひ
かむはらひにはらへたまひて


此く依さし奉りし
国中に
荒振神等をば神問はしに問はし給ひ
神掃へに掃へ給ひて


こととひしいはねきねたちくさのかきはをもことやめて
あまのいはくらはなあまのやへぐもをいづのちわきにちわきて


語問ひし磐根樹根立草の片葉をも語止めて 
天の磐座放ち天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて 


あまくだしよさしまつりき
かくよさしまつりし
よものくになかと
おほやまとひだかみのくにを


天降し依さし奉りき 
此く依さし奉りし
四方の国中と
大倭日高見の国を


やすくにとさだめまつりてしたついはねにみやはしらふとしきたて

安国と定め奉りて下津磐根に宮柱太敷き立て 


たかあまはらにちぎたかしりてすめみまのみことのみづのみあらかつかへまつりて

高天原に千木高知りて皇御孫命の瑞の御殿仕へ奉りて 


あまのみかげひのみかげとかくりましてやすくにとたひらけくしろしめさむくぬちになりいでむ
あまのますひとらがあやまちおかしけむ


天の御蔭日の御蔭と隠り坐して安国と平けく知食さむ国中に成り出でむ
天の益人等が過ち犯しけむ


くさぐさのつみごとはあまつつみくにつつみここだくのつみいでむかくいでば

種種の罪事は天津罪国津罪許許太久の罪出でむ此く出でば 


あまつみやごともちてあまつかなぎをもとうちきりすゑうちたちて

天津宮事以ちて天津金木を本打ち切り末打ち断ちて


ちくらのおきくらにおきたらはしてあまつすがそをもとかりたちすゑかりきりてやはりにとりさきてあまつのりとのふとのりとごとをのれ

千座の置座に置足らはして天津菅麻を本刈り断ち末刈り切りて八針に取裂きて天津祝詞の太祝詞言を宣れ



2.占いにおける天津金木と天津菅麻

天津金木(あまつかなぎ)と天津菅麻(あまつすがそ)は、布斗麻邇(ふとまに)と呼ばれる占術の一種です。天津金木は千座の置座という銅鏡のような目盛り盤の上に置き並べることで宇宙の創造にさかのぼる事象を悟り神の力を引き寄せるというものです。

・天津金木(あまつかなぎ)…檜材を四分角二寸の方柱にしたものを36本用いる。
・天津菅麻(あまつすがそ)…メドハギの茎を一尺ほどに切り揃えたものを75本用いる。


萩


記事更新日:2026/08/03

大祓詞と天津金木

1.大祓詞と天津金木

大祓詞(おほはらえのことば)は、前段と後段の二部に分かれています。前段は、高天原(たかあまはら)から天孫が降臨して日本を統治するまでの内容と、地上において人々が犯してしまう天津罪や国津罪を挙げてこのような罪が生じたときのお祓いの仕方が語られます。後段は、神々の計らいにより罪や穢れがどのように祓われるかについて語られます。大祓詞において天津金木(あまつかなぎ)という言葉が出てくる箇所を下記に示します。


たかまのはらにかむづまります。
すめらがむつかむろぎかむろみのみこともちて。
やほよろづのかみたちをかむつどへ(に)つどへたまひ。


高天原に神留り坐す。
皇親神漏岐神漏美の命以て。
八百萬神等を神集へ(に)集へ賜ひ。


かむはかりにはかりたまひて
あがすめみまのみことは


神議りに議り給ひて
我が皇御孫命は  


とよあしはらのみづほのくにをやすくにとたひらけくしろしめせとことよさしまつりき

豊葦原瑞穂国を安國と平けく知食せと事依さし奉りき  


かくよさしまつりし
くぬちに
あらぶるかみたちをばかむとはしにとはしたまひ
かむはらひにはらへたまひて


此く依さし奉りし
国中に
荒振神等をば神問はしに問はし給ひ
神掃へに掃へ給ひて


こととひしいはねきねたちくさのかきはをもことやめて
あまのいはくらはなあまのやへぐもをいづのちわきにちわきて


語問ひし磐根樹根立草の片葉をも語止めて 
天の磐座放ち天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて 


あまくだしよさしまつりき
かくよさしまつりし
よものくになかと
おほやまとひだかみのくにを


天降し依さし奉りき 
此く依さし奉りし
四方の国中と
大倭日高見の国を


やすくにとさだめまつりてしたついはねにみやはしらふとしきたて

安国と定め奉りて下津磐根に宮柱太敷き立て 


たかあまはらにちぎたかしりてすめみまのみことのみづのみあらかつかへまつりて

高天原に千木高知りて皇御孫命の瑞の御殿仕へ奉りて 


あまのみかげひのみかげとかくりましてやすくにとたひらけくしろしめさむくぬちになりいでむ
あまのますひとらがあやまちおかしけむ


天の御蔭日の御蔭と隠り坐して安国と平けく知食さむ国中に成り出でむ
天の益人等が過ち犯しけむ


くさぐさのつみごとはあまつつみくにつつみここだくのつみいでむかくいでば

種種の罪事は天津罪国津罪許許太久の罪出でむ此く出でば 


あまつみやごともちてあまつかなぎをもとうちきりすゑうちたちて

天津宮事以ちて天津金木を本打ち切り末打ち断ちて


ちくらのおきくらにおきたらはしてあまつすがそをもとかりたちすゑかりきりてやはりにとりさきてあまつのりとのふとのりとごとをのれ

千座の置座に置足らはして天津菅麻を本刈り断ち末刈り切りて八針に取裂きて天津祝詞の太祝詞言を宣れ



2.占いにおける天津金木と天津菅麻

天津金木(あまつかなぎ)と天津菅麻(あまつすがそ)は、布斗麻邇(ふとまに)と呼ばれる占術の一種です。天津金木は千座の置座という銅鏡のような目盛り盤の上に置き並べることで宇宙の創造にさかのぼる事象を悟り神の力を引き寄せるというものです。

・天津金木(あまつかなぎ)…檜材を四分角二寸の方柱にしたものを36本用いる。
・天津菅麻(あまつすがそ)…メドハギの茎を一尺ほどに切り揃えたものを75本用いる。

檜

記事更新日:2026/08/21

大祓詞(おほはらへのことば)

大祓詞(おほはらへのことば)

たかまのはらにかむづまります。
すめらがむつかむろぎかむろみのみこともちて。
やほよろづのかみたちをかむつどへ(に)つどへたまひ。


高天原に神留り坐す。
皇親神漏岐神漏美の命以て。
八百萬神等を神集へ(に)集へ賜ひ。


かむはかりにはかりたまひて
あがすめみまのみことは


神議りに議り給ひて
我が皇御孫命は  


とよあしはらのみづほのくにをやすくにとたひらけくしろしめせとことよさしまつりき

豊葦原瑞穂国を安國と平けく知食せと事依さし奉りき  


かくよさしまつりし
くぬちに
あらぶるかみたちをばかむとはしにとはしたまひ
かむはらひにはらへたまひて


此く依さし奉りし
国中に
荒振神等をば神問はしに問はし給ひ
神掃へに掃へ給ひて


こととひしいはねきねたちくさのかきはをもことやめて
あまのいはくらはなあまのやへぐもをいづのちわきにちわきて


語問ひし磐根樹根立草の片葉をも語止めて 
天の磐座放ち天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて 


あまくだしよさしまつりき
かくよさしまつりし
よものくになかと
おほやまとひだかみのくにを


天降し依さし奉りき 
此く依さし奉りし
四方の国中と
大倭日高見の国を


やすくにとさだめまつりてしたついはねにみやはしらふとしきたて

安国と定め奉りて下津磐根に宮柱太敷き立て 


たかあまはらにちぎたかしりてすめみまのみことのみづのみあらかつかへまつりて

高天原に千木高知りて皇御孫命の瑞の御殿仕へ奉りて 


あまのみかげひのみかげとかくりましてやすくにとたひらけくしろしめさむくぬちになりいでむ
あまのますひとらがあやまちおかしけむ


天の御蔭日の御蔭と隠り坐して安国と平けく知食さむ国中に成り出でむ
天の益人等が過ち犯しけむ


くさぐさのつみごとはあまつつみくにつつみここだくのつみいでむかくいでば

種種の罪事は天津罪国津罪許許太久の罪出でむ此く出でば 


あまつみやごともちてあまつかなぎをもとうちきりすゑうちたちて

天津宮事以ちて天津金木を本打ち切り末打ち断ちて


ちくらのおきくらにおきたらはしてあまつすがそをもとかりたちすゑかりきりてやはりにとりさきてあまつのりとのふとのりとごとをのれ

千座の置座に置足らはして天津菅麻を本刈り断ち末刈り切りて八針に取裂きて天津祝詞の太祝詞言を宣れ


----------(太祝詞言)----------


かくのらば
あまつかみは
あまのいはとをおしひらきてあまのやへぐもを
いづのちわきに
ちわきて
きこしめさむくにつかみは


此く宣らば  
天津神は 
天の磐戸を押披きて 天の八重雲を
伊頭の千別に
千別て 
聞食さむ国津神は


たかやまのすゑひきやまのすゑにのぼりまして
たかやまのいほりひきやまのいほりをかきわけて
きこしめさむ


高山の末低山の末に登り坐て 
高山の伊褒理低山の伊褒理を掻き別けて 
聞食さむ  


かくきこしめしては
つみといふつみはあらじとしなとのかぜのあまののやへぐもをふきはなつことのごとく


此く聞食しては
罪と言ふ罪は在らじと科戸の風の天の八重雲を吹き放つ事の如く 


あしたのみぎり 
ゆふべのみぎりを
あさかぜゆふかぜのふきはらふことのごとくおほつべにをるおほぶねを

朝の御霧 
夕の御霧を
朝風夕風の吹き掃ふ事の如く 
大津辺に居る大船を 


へときはなち 
ともときはなちて
おほうなばらにおしはなつことのごとくをちかたのしげきがもとを 


舳解き放ち 
艫解き放ちて
大海原に押し放つ事の如く彼方の繁木が本を


やきがまのとがまもちてうちはらふことのごとくのこるつみはあらじと 
はらへたまひきよめたまふことを


焼鎌の利鎌以ちて打ち掃ふ事の如く遺る罪は在らじと
祓へ給ひ清め給ふ事を 


たかやまのすゑ 
ひきやまのすゑより 
さくなだりにおちたきつ


高山の末 
低山の末より 
佐久那太理に落ち多岐つ


はやかわのせにます
せおりつひめといふかみ
おほうなばらにもちいでなむ 


早川の瀬に坐す
瀬織津比売と云ふ神 
大海原に持ち出でなむ 


かくもちいでいなばあらしほのやほぢのやしほぢのしほのやほあひにます
はやあきつひめといふかみ

此く持ち出で往なば荒潮の潮の八百道の八瀬道の潮の八百會に坐す
速開都比売と云ふ神 


もちかかのみてむ
かくかかのみてはいぶきどにますいぶきどぬしといふかみ
ねのくにそこのくににいぶきはなちてむ


持ち加加呑みてむ
此く加加呑みては気吹戸に坐す氣戸主と云ふ神
根国底国に気吹き放ちてむ 


かくいぶきはなちてはねのくにそこのくににます
はやさすらひめといふかみ
もちさすらひうしなひてむかくさすらひうしなひては


此く気吹き放ちては根国底国に坐す
速佐須良比売と云ふ神
持ち佐須良比失ひてむ此く佐須良ひ失ひては


けふよりはじめてつみといふつみはあらじと

今日より始めて罪と云う罪は在らじと


けふのゆふひのくだちのおほはらへにはらへたまひきよめたまふことをもろもろきこしめせとのる

今日の夕日の降の大祓に祓へ給ひ清め給ふ事を諸々聞食せと宣る



富士山



記事更新日:2026/08/21

天津金木について:天津金木の象徴

1.天地開闢(かいびゃく)と天津金木

古事記には、国生みと神生みの神話が記されています。伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)の二柱(ふたはしら)の神は、高天原(タカアマハラ)の別天津神(コトアマツカミ)より天沼矛(アメノヌホコ)を賜り、漂っている大地を完成させるよう命じられます。伊邪那岐と伊邪那美は、天浮橋(アメノウキハシ)に立ち、天沼矛で混沌とした大地をコオロコオロとかき回します。すると、矛先から滴り落ちたものが塩により固まり、淤能碁呂島(オノコロシマ)となります。伊耶那岐と伊耶那美は淤能碁呂島に降り立ち、夫婦となり、大八洲(オオヤシマ)と神々を生みました。これは、一柱(ひとはしら)の天津金木を屹立(きつりつ)させて、その側面に四柱(よはしら)の天津金木を置き並べた形象で表されており、これが天津金木の基本相となります。

天津金木



2.葦牙(あしかび)と天津金木

古事記には、如葦牙因萌騰之物而成神名宇麻志阿斯訶備比古遅神という言葉があります。これは神の出現を語ったもので、葦牙(あしかび)の如く萌え騰(あが)るの物に因(より)て而(そして)成りし神の名である宇麻志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂノカミ)という意味です。ウマシとは良いものを褒め称える言葉で、アシカビは葦の芽、ヒコヂは男性の尊称です。ここで葦牙という植物が神名になっていることが興味深く、それについては❶葦の芽を神格化したものという説や、❷葦の芽から人類の始祖が出現したという神話からきているという説があります。実際、中国西南部(四川省、貴州省、雲南省、重慶市、チベット自治区など高い山や深い谷が多く多様な少数民族が暮らしている自然豊かな地域)、東南アジア、そしてポリネシア・メラネシア・ミクロネシアという太平洋の島々にかけての広い地域では、原初の植物から人類が生まれたという神話が至る所に存在します。また、宇麻志阿斯訶備比古遅神が天上の神であることから、地上の葦の芽そのものではないとの見方もあり、葦牙を比喩と捉えた場合、葦の生長の有り様にたとえて❸国土の成長力を神格化したものという説や、❹天地未分の混沌の中に屹立する(動かずにしっかりと立つ)偉大なる生命の樹、あるいは天柱という説、❻世界樹という説、❺現実世界の生命の存在の根源となる、天上における生命の具現化とする説もあります。たいへん興味深いのは、天地初発の神々には中国思想の影響と思われる抽象的な神名が多いのに対し、宇麻志阿斯訶備比古遅神は葦の芽というこの世界に実在するものであり、中国思想の影響を受ける前の古代日本の自然崇拝的な素朴さがある点です。

旧約聖書の出エジプト記の第3章「モーセの召命」の中に、如葦牙因萌騰之物而成神名宇麻志阿斯訶備比古遅神と風合いの似た話があります。

モーセは、舅(しゅうと)でありミディアン(地名)の祭司であるエトロ(妻の父)の羊の群れを飼っていた。あるとき、その群れを荒れ野の奥へ追って行き、神の山ホレブに来た。そのとき、芝(しば)の間に燃え上がっている炎の中に主の御使いが現れた。彼が見ると、見よ、芝は火に燃えているのに、芝は燃え尽きない。モーセは言った。「道をそれて、この不思議な光景を見届けよう。どうしてあの芝は燃え尽きないのだろう」。主は、モーセが道をそれて見に来るのをご覧になった。神は芝の間から声をかけられ、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼が、「はい」と答えると、神が言われた。「ここに近づいてはならない。足から履物を脱ぎなさい。あなたの立っている場所は聖なる土地だから」

燃えるシバの木


天津金木は、古事記にでてくる天沼矛や葦牙を表したものであり、神がこの世界を創造するために顕した一柱(ひとはしら)と、そこから宇宙空間を創造するために顕した螺旋状のエネルギー、それにより四方八方に放射される光線(青、赤、緑、黄)を示しています。
國學院大學:神名データベース
宙吊りのカードが示す世界樹

宇麻志阿斯訶備比古遅神
a12



3.天津金木と依り代(よりしろ)

天津金木は宇宙の縮図です。それは一つの小宇宙であり、天地創造という神業を映し出すものです。天津金木を使うことによって、森羅万象の真象を知るだけでなく、霊的な体験も深まるでしょう。神道では、神を迎えるための依り代(よりしろ)として、木を用います。伊勢神宮の心御柱(しんのみはしら)は、神籬(ひもろぎ)や磐座(いわくら)と同じく、神霊が依り憑くものです。これらはご神体そのものではなく、神を迎えるための依り代です。心御柱を二千五百分の一に縮尺した四分角二寸(しぶかくにすん:厚みが約12mm、長さが約60mm)の方柱である天津金木も、神を迎えるための依り代です。天津金木と同じ数秘構造をもつマルセイユタロット小アルカナの宮廷カード(16枚)も、神を迎えるための依り代として使うことができるでしょう。


鳥居



記事更新日:2025/09/01

天津金木について:天津金木の由来

1.古事記における国生みと神生み

古事記には、国生みと神生みの神話が記されています。伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)の二柱(ふたはしら)の神は、高天原(タカアマハラ)の別天津神(コトアマツカミ)より天沼矛(アメノヌホコ)を賜り、漂っている大地を完成させるよう命じられます。伊邪那岐と伊邪那美は、天浮橋(アメノウキハシ)に立ち、天沼矛で混沌とした大地をコオロコオロとかき回します。すると、矛先から滴り落ちたものが塩により固まり、淤能碁呂島(オノコロシマ)となります。伊耶那岐と伊耶那美は淤能碁呂島に降り立ち、夫婦となり、大八洲(オオヤシマ)と神々を生みました。


伊邪那岐伊邪那美



2.
天沼矛と心御柱

◎伊勢神宮の公式ホームページより:
御敷地(みしきち)は、正宮(しょうぐう)と同じ広さがあり、前回の遷宮まで御殿(ごてん)が立っていた場所です。中央には心御柱(しんのみはしら)を納めている覆屋(おおいや)があります。心御柱は正殿中央床下の柱で、古くから神聖なものとして大切にしています。御敷地は式年遷宮まで静かにその時を待ちます

◎大和葛城宝山記より:
天瓊玉戈(あめのぬぼこ)は、天御量柱(あめのみはかりのはしら)、忌柱(いみばしら)とも名付けられており、これは天地開闢(てんちかいびゃく)の図形、天之御中主(あめのみなかぬし)神の神宝である。

◎豊受皇太神御鎮座本紀より:
心御柱(しんのみはしら)は、一名天御柱(あめのみはしら)、またの名は忌柱(いみばしら)、またの名は天御量柱(あめのみはかりのはしら)。径は四寸(約12㎝)長さ五尺(約150㎝)の御柱に坐しまして、五色の絁(あしぎぬ)を以てこれを纏(ま)き奉り、八重神をもってこれを飾り奉る。これ即ち伊弉諾伊弉冊尊の鎮府、陰陽(めお)変通の本基、諸神化生の心台なり。



3.心御柱と天津金木

天津金木(あまつかなぎ)は、天沼矛を象(かたど)った伊勢神宮の心御柱(しんのみはしら)を二千五百分の一に縮尺したものです。四分角二寸(しぶかくにすん:厚みが約12mm、長さが約60mm)の方柱で、上質の檜材で作られています。一見すると彩色した積み木のようにシンプルなものですが、天沼矛を象徴するという神話的な起源を持つ神具であり、そこには奥深い意味が秘められています。


古事記には、国生みと神生みの神話が記されています。伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)の二柱(ふたはしら)の神は、高天原(タカアマハラ)の別天津神(コトアマツカミ)より天沼矛(アメノヌホコ)を賜り、漂っている大地を完成させるよう命じられます。伊邪那岐と伊邪那美は、天浮橋(アメノウキハシ)に立ち、天沼矛で混沌とした大地をコオロコオロとかき回します。すると、矛先から滴り落ちたものが塩により固まり、淤能碁呂島(オノコロシマ)となります。伊耶那岐と伊耶那美は淤能碁呂島に降り立ち、夫婦となり、大八洲(オオヤシマ)と神々を生みました。これは、一柱(ひとはしら)の天津金木を屹立(きつりつ)させて、その側面に四柱(よはしら)の天津金木を置き並べた形象で表され、これが天津金木の基本相となります。



神社



記事更新日:2025/09/01
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