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The Knowing Way Japan(旧Gary Bonnel Japan)認定インストラクター&プロフェッショナルアカシックリーダー中島志保のブログです

2013年03月

宇宙の原理としての数

1.数の原理としてのYHVH

カバラーの霊的修行の基礎は、万物をYHVHに即して考察することです。すべては1の中にあり、1はすべての中に存在するというとき、1とはYHVHによって象徴される4の異名となります。これが四大論として展開される古代密儀の奥義です。YHVHは万物の存在の原理であり、その仕組みを知ることで、私たちも万物を創造し動かすことができるということです。

しかしこの原理が一般的に広まると、神の力を乱用することで世の中の秩序が保てなくなることから、YHVHの原理は秘密結社という形で内密に伝えられるようになりまし。その後、YHVHがヤハウェやエホバといった呼び名で人格神となり、創造主や絶対神として崇拝されるようになりました。これが現在のユダヤ教であり、キリスト教やイスラム教もこれに続きました。



2.古代エジプトの神NTR


英語でナチュラル(natural)という言葉は日本語で自然と訳されますが、本来は神によって創造されたものを意味し、その対義語は、人が作ったものを意味するアート(art, artifical)です。

古代エジプト語のヒエログリフをアルファベットでコード化したものに nTr(ネチェル)という言葉があり、これは神やスピリットを意味します。古代の中東の言葉で語尾に付けられた -al は~に関するものという意味があることから、ナチュラル(natur-al)とは神の領域に関するものという意味になります。これは目に見えない領域にあるものが目に見える物質界に現れたものを指し、古代の秘密結社ではこの神の領域につながるために小アルカナと大アルカナという二つのアルカナを使いました。小アルカナとは地上を生きる私たちの意識にまつわる秘教、大アルカナは宇宙の構造にまつわる秘教です。ここでいう神とは自分の外側にあって信じるものではなく、自分の内側にあって感じるもので、その感覚を研ぎ澄ませることによって自ら時空を超えるものです。



3.ピタゴラスが提唱したテトラクテュス

古代ギリシャの哲学者ピタゴラス(B.C.582年~496年)は、万物の原理は数であるという古代エジプトの密儀をギリシャで発展させました。その一つがテトラクテュスです。ピタゴラスは、1と2と3と4をテトラクテュス(4元数)と考え、コスモス(宇宙)と名づけた次のような三角形の図を用いて説明しました。


ピタゴラスのテトラクテュス(1)


●  ●
●  ●  ●
●  ●  ●  ●

◎テトラクテュルにおいて4は10である。
 ・1+2+3+4=10
 ・4=10


ピタゴラスのテトラクテュス(2)
テトラクテュス


◎1と2と3と4の最小公倍数は12である。
 ・1+2+3+4+5+6+7+8+9+10+11+12=78

◎マルセイユタロットは78枚である。
 ・大アルカナは22枚
 ・小アルカナ数カードは40枚
 ・小アルカナ宮廷カードは16枚
  ⇒22+40+16=78枚

◎テトラクテュスとカバラー生命の木
 ・1=ケテル
 ・2=コクマ、とビナー
 ・3=ケッセド、ゲブラー、ティファレト
 ・4=ネツァク、ホド、イエソド、マルクト


このように、神とは人格神ではなく、数によって構成された宇宙の原理であり、自然法則だと考えます。神の力は宇宙創造の時だけ発揮され、その後は生み出された被造物がそれぞれネジを巻かれた時計のように神の介入を受けずに自動的に運動すると考えます。


アテナイの学堂
Scuola di Atene
アテナイの学堂



記事更新日:2025/05/21

4つの文字と4つの位相

1.聖四文字テトラグラマトン

ヘブライ語聖書はユダヤ教の聖典そのものを指し、旧約聖書はそれをキリスト教が別の書(新約聖書)とセットで呼ぶ際の名称です。ヘブライ語聖書と旧約聖書は、成立の背景や構成順序、重要視される部分に明確な違いがありますが、両者とも、「はじめに、神は天と地を創造した」という言葉から始まる創世記が第一章となっているのは同じです。


天地が創造される前、神は自分自身の内部に凝縮が起こりました。これは、(yod: ヘブライ語における第10番目の文字)という原初の点となり、この点から יהוה という4つの文字が派生しました。この4つの文字は、テトラグラマトンと呼ばれています。これは4つの文字、または聖四文字と呼ばれ、英語のアルファベットでは YHVH と表されます。


テトラグラマトン(聖四文字)

YHVH

フェニキア文字
アラム文字
ヘブライ文字


ヘブライ語の文字は、音声だけでなく、数価をもっています。この数価をもつ文字より成る一つの単語は、アルファベットにおける一つ一つがもつ数の合計をその言葉の数価とします。

ヘブライ語記数法



◎テトラグラマトン יהוה の数値 
 ・第1文字 יהוה ヨッド(Y)…数秘10
 ・第2文字 יהוה ヘー(H)…数秘5
 ・第3文字 יהוה ヴァウ(V)…数秘6
 ・第4文字 יהוה へー(H)…数秘5

 ・10+5+6+5=26
  ⇒יהוה 26の数値を持つ。



2.
聖四文字テトラグラマトンに隠された意味

第1文字 יהוה ヨッド(Y…数秘10
 ・数秘10=1+0=1
  ⇒1にして10(完全なるもの)

 ・数秘1=始源、自己同一性
 ・数秘0=無、完全

ヘブライ語の22文字はすべて、ヨッド(י)が変形したものです。ヨッド(י)という文字が縦横斜めにしたり長く伸ばしたりして組み合わされたものが22文字になっています。これは、この世界のものはすべて、一つの原理の変容、そしてその複合から成るというカバラーの根本原理を示すものです。このことから、聖四文字の第1文字であるヨッド(י)は自己統一性を意味します。


第2文字 יהוה ヘー(H…数秘5
 ・数秘5=10を2つに分割したもの
  ⇒10(完全なるもの)から二極が現れる。

 ・ヨッド=陽性、男性性、父
 ・ヘー =陰性、女性性、母

ヨッド(י)の自己統一性は、それを否定するものとの対立によって顕現します。神という唯一の存在(1)が顕現するためには、自己の内部を二極に分割し、一方を他方から切り離さなければなりません。この分離と対立が2という数の原理となります。へー(ה)の数秘は5で、ヨッド(י)の数秘は10で、ヨッド(י)とへー(ה)は2:1の関係にあります。


第3文字 יהוה ヴァウ(V…数秘6
 ・数秘6=ヨッド(10)+ヘー(5)=15, 1+5=6
  ⇒1(自己統一性)と2(対立)を統合することで新たな創造が起こる

 ・ヨッド=陽性、男性性、父
 ・ヘー =陰性、女性性、母
 ・ヴァウ=三位一体

 ・1+2+3=6
 ・1×2×3=6
  ⇒6は3のもう一つの顕現形態です。

1
(自己同一性)から生じた2(対立)から、12の相関関係となる三番目の要素が生まれます。これが3の原理です。ヴァウ(ו)の数秘は6です。ヨッド(י)の数秘10とへー(ה)の数秘5を足した15という数秘を一桁の数(15)にしてそれらをさらに足したものは6になります。これは、1(自己統一性)と2(対立)を統合することにより、新たな創造が起こることを示すもので、これを三位一体と呼びます。


第4文字 יהוה へー(H)…数秘5
 ・数秘3=本質、抽象
 ・数秘4=実存、具体

第4文字のへー(ה)は、第二のへー(ה)です。これは、3という新たな創造から起きた新しい1であり、2として機能する4でもあります。このことから、第二のへー(ה)は、1, 2, 3, 4, のすべてでもあります。三位一体としての3もある意味完全なものではありますが、神学的または形而上学的な領域にあるイデア(観念)であり、現実としてのこの世界にまだ顕現していません。この抽象的なレベルからひとつ下の次元に移行したとき、3は一つ次元の下がった世界に対して1としてはたらき、の1は四番目に成立するものとなります。

このような形而上学(目に見える物理的な現象を超えて、存在そのものや世界の根本原理を探究する哲学)による説明を、具体的な事象で表現すると次のようになります。

(1)私は太郎です。
(2)私は花子という女性と出会い、恋をしました。
(3)私は花子と付き合い、プロポーズをしました。
(4)私は花子と結婚し、家庭を持ち、子どもができました。
  ⇒太郎は独身❶❷❸から、家庭生活❹へと、別次元の世界に移行しました。

家庭



3.4つの文字と4つの位相

聖四文字テトラグラマトン יהוה (YHVH)は、この世界のあらゆる事象が必ず4つの位相で現れていることを示します。

テトラグラマトン יהוה の数値 
 ・第1文字 יהוה ヨッド(Y)…数秘10 ※万物の種子
 ・第2文字 יהוה ヘー(H)…数秘5
 ・第3文字 יהוה ヴァウ(V)…数秘6
 ・第4文字 יהוה へー(H)…数秘5

 ・10+5+6+5=26
  ⇒יהוה 26の数値を持つ。


下降のプロセス(
 (自己同一の原理)…完全な存在であり、すべてのものがそれ自体に留まる。
 (二極化の原理)…他のものが顕れ、対立し、拮抗する。
 (秩序化の原理)…対立していたものが一つにまとまる。 
 (具体化の原理)…で一つにまとまったものが、新しい現実世界を創造する。


4つの位相(神の自己変容のプロセス)

カバラー


このという下降のプロセスは、シェキナー(Shekhinah)と呼ばれています。シェキナーとはヘブライ語で直訳すると「住むこと」「定住すること」ですが、カバラーでは神の臨在(神が人々のあいだに現れ、住まうこと)を意味します。と訳されます。創造主である神は、1の次元にも、2の世界にも、3の領域にも、4の王国にも、それぞれ位階を異にしながら顕現および臨在していることから、カバリストは宇宙万有の中に神を視るという修行を行います。



樹木


記事更新日:2026/07/02

カバラーと神の顕現(原初の点とHVHY)

1.天地創造

ヘブライ語聖書(旧約聖書)の『創世記』は、次のような言葉で始まります。

初めに、神は天地を創造された。
地は混沌であって、闇が深淵の面(おもて)にあり、
神の霊が水の面(おもて)を動いていた。
神は言われた。
「光あれ。」
こうして、光があった。
神は光を見て、良しとされた。
神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。
夕べがあり、朝があった。

22458416



2.天地創造にみるカバラーと神の顕現

ヘブライ語聖書(旧約聖書)の創世記は「初めに、神は天地を創造された」という言葉から始まります。その天地が創造される前に何が起きたのかというと、神が自分自身の内部に凝縮していきました。そしてそれが原初の点(ヨッド)となり、その点から4つの文字: יהוה が派生しました。

 ・第1文字 יהוה ヨッド(Y)…神道における主神(ス神)
 ・第2文字 יהוה ヘー(H)
 ・第3文字 יהוה ヴァウ(V)
 ・第4文字 יהוה へー(H)
 
 ・יהוה=HVHY=ヤハウエ

この4つの文字はテトラグラマトン(Tetragrammaton=4つの文字であらわされる神名)であり、ユダヤ教において最も尊崇されたことから、表には出してはいけない言葉となりました。

この4つの文字から、さらに22の文字が派生しました。そしてこの22の文字が組み合わさり、トーラーという聖典ができました。トーラーとは、ヘブライ聖書(旧約聖書)の最初の5つの書で、モーセ五書とも呼ばれます。

このように、カバラーは、神の顕現とする最初の1つの文字(ヨッド)から派生した4つの文字と、そこからさらに派生した22の文字が存在します。そしてこの22の文字から生み出されたトーラーという聖典を、暗号として読み解くことが、神とつながり、神を経験するプロセスとなります。


魔法陣


記事更新日:2025/05/22

カバラーと神の痕跡(凝縮と流出)

1.天地創造

ヘブライ語聖書(旧約聖書)の『創世記』は、次のような言葉で始まります。

初めに、神は天地を創造された。
地は混沌であって、闇が深淵の面(おもて)にあり、
神の霊が水の面(おもて)を動いていた。
神は言われた。
「光あれ。」
こうして、光があった。
神は光を見て、良しとされた。
神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。
夕べがあり、朝があった。

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2.天地創造にみるカバラーと神の痕跡

ヘブライ語聖書(旧約聖書)の創世記は「初めに、神は天地を創造された」という言葉から始まります。その天地が創造される前に何が起きたのかというと、神が自分自身の内部に凝縮していきました。それにより、神の内部にスペースができます。そのスペースの中に、神は光となって流出していきます。これは生命の純粋かつ創造的な動きです。

この生命の動きは、見ることも触れることもできません。もしこの動きが「形」となり、実際に見たり触れたりすることができたとき、それは、純粋かつ創造的な動きが一時的に止まっているということになります。

人間は止まったものに注目します。しかし、カバラーは動いているものに注目します。このように、動いているものが「形」となったとき、それは、実際は止まっているのではなく、止まっているかのように見えているということで、動きの痕跡、または神の痕跡と呼びます。


樹木



記事更新日:2025/05/22
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