universal-mind

The Knowing Way Japan(旧Gary Bonnel Japan)認定インストラクター&プロフェッショナルアカシックリーダー中島志保のブログです

《セミナー参加者の皆さまへ》

3月のセミナーで使用したテキストはこちらです:
https://universai-mind.blog.jp/archives/88690770.html

2017年03月

マルセイユタロットの本質

1.秘密結社という組織について
「秘密結社」という言葉は、正式には initiatory society(参入者結社)といいます。これは、組織に加入した時や、その組織内で新しい階級(位階)へと進む際に、initiation(参入儀礼)と呼ばれる特殊な試練を受けることが義務づけられている結社を意味します。参入儀礼のない結社は、秘密性がどれほど高くても、真の意味での秘密結社ではありません。

参入儀礼は、完全に非公開の場で行われます。儀礼の内容やそこで得られる具体的な体験、そして認識の解釈こそ、秘密の核心であり、この結社が存在する本質の部分となります。この秘密結社の参入儀礼を受けた者を、initiate(密儀参入者)といいます。

フリーメーソン(freemasonry)といった参入者結社は、その組織が存在する国の王権や政権、教権といった体制の側から絶えず疑いの目を向けられ、弾圧や迫害の対象とされてきたことから、組織の存在そのものを秘密にする必要がありました。このような経緯から秘密結社と呼ばれるようになりました。



2.秘密結社と暗号について
暗号は、「象徴としての言語」が、口伝として発せられたり、テキストの中に組み込まれたりするのが一般的な手法です。また、具体的な姿や形をもつ「象徴としての図像」が示されることもあります。

秘密結社の参入儀礼で使われる象徴は、二次元の図像だけではなく、実物やレプリカといった三次元的なものもありますす。例えば、フリーメーソンの参入儀礼では、象徴としての図像として、三次元的な物品(実物やレプリカ)を密儀参入者に見せることにより、言葉では完全に伝えることはできない抽象的な理念や思想をダイレクトに認識させます。このダイレクトに見た象徴と言葉による解説が結びつくことによって、本質的な部分が、密儀参入者のマインドに「永続的な刻印」を残します。

1つの象徴には、無限の情報が内包されています。その象徴を見ることによって、無意識を意識化することにとどまらず、(象徴自体がエネルギーを持つものとして)意識の量子的な飛躍をもたらします。これは、意識的な制限のある肉体としての自己が、無限の存在である神とつながるために、自己の器の容量を拡大するためのものなのです。象徴を効果的に使うことにより、意識を拡大し、神の啓示を受け取れるようになります。

〔参考資料〕
ゲリー・ボーネル著「叡智の言葉を知る」



3.秘密結社とマルセイユ・タロット
密儀参入者たちがもつ秘密の教えを暗号として封じ込めたテキストが、古今東西、さまざまな形で存在します。そのひとつがマルセイユ・タロットです。また、マルセイユ・タロットに込められた秘儀を「アルカナ」と呼びます。

◎「アルカナ」という言葉について
「アルカナ」という言葉の語源は、ラテン語の arcānum です。名詞では「秘密」「謎」、形容詞では「隠された」「秘密の」を意味します。

マルセイユ・タロットのカードでは、全78枚のうち22枚を「大アルカナ」、16枚を「小アルカナ(宮廷カード)」、40枚を「小アルカナ(数カード)」と呼びます。ここで使われる「アルカナ」の意味は「秘伝」が一番近いでしょう。


宮殿の広間


記事更新日:2023/06/09

マルセイユタロットの数秘的、幾何学的構造

1.マルセイユ・タロットの枚数
 ・マルセイユタロットは全78枚で構成されています。
 ・大アルカナ=22
 ・小アルカナ=56
  ー小アルカナ・宮廷カード=16
  ー小アルカナ・数カード=40



2.マルセイユ・タロットと数秘
 ・78=1+2+3+4+5+6+7+8+9+10+11+12
 ・22=1+4+7+10
 ・16=4×4
 ・40=4×10
 ・10=1+2+3+4

 ・78=22+56
 ・56=22×(8/π)
 ・22=56×(π/8)
 ※π=3.14
 ▶π(パイ)の解説(Wikipedia)

 ・22×φ=(56√φ)/2
 ・56/2=22√φ
 ※φ=1.6180
 ▶φ(ファイ)の解説(wikipedia)



3.クフ王のピラミッドと数秘
 ・ある面の平面的な高さ=356cubit(1cubit=約52㎝)
 ・垂直の高さ=280cubit
 ・底辺の一辺の長さ=440cubit、その半分は220cubit
 ▶cubit(クピッド、キュビット)の解説(Wikipedia)

 ・356=220+136
 ・356/220=φ
 ・136=78+13+14+15+16



4.時間と空間にまつわる数秘
 ・一日の秒数は、60×60×24=86400秒
 ・地球の半径は、12,756,326m/86400=147.64m
 ・ピラミッドの高さは、146.66m

 ・86400/2=43200(半日の秒数=43200)
 ・43200/100=432(イギリスのコンサート・ピッチ=432Hz)

 ・43200×10=4000×108=600×720(カーリユガ=43200年)
 ・地球の円周=40,075,100m
 ・40,075,100m/43200=927.666m(ピラミッドの底辺=927.666m)
 ・432000×4=1,728,000年(クリユガ=1,728,000年)
 ・40,075,100m/1,728,000=231.92m(ピラミッドの底辺231,92m)



地球



記事更新日:2023/06/09

マルセイユタロットのシンボリズム

1.マルセイユ・タロットとシンボリズム
マルセイユ・タロットは、シンボリズム(象徴体系)です。たとえば、ある男性が「私の妻は、家庭の中で太陽のような存在です」と言った場合、この太陽という言葉は、どのような意味を持つものとして解釈できるでしょうか。



2.シンボルと記号の違いについて
シンボルについて学ぶ場合、最初に記号との違いについて知る必要があります。記号というのは1対1、すなわち一つの記号に一つの意味がつけられたものです。たとえば、「〒=郵便」「♨=温泉」といったものが挙げられます。一方、シンボルというのは1対多、すなわち1つのシンボルに多くの情報が込められているものを意味します。ですから、シンボルを記号のように捉えると解釈が限定されてしまいますので、無意識の領域で情報を受け取るくらいのほうが、よりパワフルなものとなります。



3.見立てと投射について
たとえば、1本の細長い棒があったとき、それがグラスの中にあるとストローに見えます。口元に持っていくとお箸に見えます。また、指揮者が持っていると指揮棒に見えます。このように、「もしここにあるとすれば…」というのを見立てといい、そのように見えることを投射といいます。一つのものがいろいろなものに見えるのもシンボルの特徴です。


〔補足〕
◎物理次元の投影(脳の機能)…心の鏡の投影とアストラル次元の投影がある
◎アストラル次元の投影…幽体の発現


太陽と月



記事更新日:2023/06/09

マルセイユタロットの歴史

(1)マルセイユタロットの世界へようこそ
マルセイユタロットという名前は、南フランスにあるマルセイユという都市にちなんだものです。その思想は遡れば遡るほどに、東洋に住む私たちも非常に深いところでつながっていくものだと気づきます。マルセイユタロットに秘められた叡智は、自己の探求、あるいは人生で迷いが生じたとき、混沌とした暗闇の中から光をみつけるきっかけとなることでしょう。


(2)現存する最古のタロット・カード
現存する最古のタロット・カードは15世紀の中頃、およそ1420年から1440年頃にイタリアで製作されたものです。ミラノを支配した貴族ヴィスコンティ家とスフォルツァ家に豪華な手描きのカードが幾組か遺されています。それら現存するカードをめぐっては、製作のスポンサーとなった当主の名前と、実際にカードを描いた画家の名前もほぼわかっています。なかでもヴィスコンティ=スフォルツァ版は非常に洗練されたデザイン原理に基づいて描かれており、象徴体系のかなりの部分がそれ以降のタロットに踏襲され、現代にも及んでいます。22枚の大アルカナに16枚の宮廷カード、40枚の数カードという基本的構成は、この版においてすでに確立されていました。

ヴィスコンティ家(Wikipediaより)
スフォルツァ家(Wikipediaより)

ヴィスコンティ=スフォルツァ版カード「運命の輪」
タロットカード


(3)マルセイユタロットの誕生
現存する最古のカードより半世紀前の1392年、フランスの宮廷画家ジャクマン・グランゴヌールが国王シャルル6世を喜ばせようと、3組の金箔塗りのカードを描き、国王から報酬を得ていたことが記録に残されています。このことから、14世紀の終わりにはすでに、フランスの宮廷でタロットカードがもてはやされていたことがうかがえます。

イタリアとフランスがそれぞれ国として区分されたのは19世紀の終わり頃からであり、二つの地域は元々同じ文化圏に属していました。特にヴィスコンティ家は長らくマルセイユ伯も兼ねており、ミラノとマルセイユは同じ国王を戴いていたのです。

マルセイユにあるカード製作者組合に受け継がれてきた伝承から、ヴィスコンティ=スフォルツァ版のデザインはオリジナルではなく、民間に出まわっていたマルセイユ・タロットに基づいて描かれたことがわかっています。

マルセイユとその近郊のプロヴァンス地方は当時、製紙業と印刷業の一大集積地でした。今は散逸してしまったマルセイユタロットというべき印刷版があり、それがシャルル6世やヴィスコンティ家、スフォルツァ家にも感銘を与え、金箔で装飾した豪華版を作るきっかけを与えたと思われます。

このように、マルセイユという小さな町がかなり古くからタロットの生産地として知られていたことから、そこで製作されていたものを「マルセイユタロット」と呼んでいます。

南フランス・マルセイユ地方の風景
マルセイユ



〔補足〕
◎12世紀に製紙術と木版による印刷技術がヨーロッパに伝わった。
◎経典(聖書、カバラー)、聖歌といったものも印刷され始めた。


記事更新日:2023/04/13
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